9月4~7日まで、スイスで開催されていたジュネーブ・ウォッチ・デイズ2025。ジェラルド・チャールズからは、18Kホワイトゴールド製ベゼルにセッティングされた60個のジェムが目を引く新作モデル、「マスターリンク ジェムセット リミテッドエディション」が発表された。
Text by Tomoyo Takai
[2025年9月8日公開記事]
「マスターリンク ジェムセット リミテッドエディション」
ジェラルド・チャールズの「マスターリンク ジェムセット リミテッドエディション」は、同ブランドの代表的コレクションであるマスターリンクを基盤とし、ジェラルド・ジェンタ氏のデザイン哲学を継承しつつ現代的な技術と美意識を融合させた限定モデルである。この時計は、2007年にジェンタ氏がマレーシア・サラワーク王室のために制作した特別な時計「サラワーク」の伝統を受け継ぎ、王室文化に着想を得たデザインを現代的に再解釈している。宝石をあしらったカラー展開はブルー、レッド、グリーンの3色で、それぞれ世界限定10本のみの販売となる。

自動巻き(Cal.1.0)。29石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約50時間。SS+18KWGケース(縦38×横38mm、厚さ7.99mm)。10気圧防水。世界限定10本。予価2694万3400円(税込み)。

自動巻き(Cal.1.0)。29石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約50時間。SS+18KWGケース(縦38×横38mm、厚さ7.99mm)。10気圧防水。世界限定10本。予価2655万6750円(税込み)。

自動巻き(Cal.1.0)。29石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約50時間。SS+18KWGケース(縦38×横38mm、厚さ7.99mm)。10気圧防水。世界限定10本。予価2560万300円(税込み)。
デザインの核となる非対称ケースはマスターリンクのアイデンティティーを色濃く反映し、6時位置の特徴的な「スマイル」を際立たせる形状となっている。ベゼルはホワイトゴールド製で、60個のブルーサファイア、レッドサファイア、ツァボライトのバゲットカットを配置。シルバー文字盤にはストライプ状の浮き彫り模様が施され、光の角度に応じて微妙な陰影を見せることで、視覚的な深みと高級感を演出している。時分針のカウンターウェイトには透かし彫りを採用。また、メゾン初となる一体型ブレスレットを採用している。

ムーブメントにはスイス製の1.0キャリバーを搭載。マイクロローターを採用する自動巻きで、厚さはわずか2.67mmに抑えられている。ケースも7.99mmと薄型ながら、クル・ド・パリ模様を施したねじ込み式リュウズを採用し、高い防水性を確保。同社CEOのフェデリコ・ジヴィアーニは「ラグジュアリーとは快適さであり、マスターリンクはどんな場面でも完璧な着け心地を追求しています──泳いでいる時さえもです」と述べている。