ロレックス「オイスター パーペチュアル 41」にキャンディピンク文字盤モデルが登場

FEATUREWatchTime
2025.12.11

ロレックスの「オイスター パーペチュアル」コレクションに、新しい色調が静かに加わった。人気のキャンディピンク・ダイアルが、ついに41mmサイズで登場。鮮やかな発色が放つモダンな存在感と、ロレックスらしい機能美の調和が、シンプルな3針モデルに新たな魅力をもたらしている。

オイスター パーペチュアル 41 ピンクダイアル

ロレックス「オイスター パーペチュアル 41」Ref.134300
キャンディピンクカラーダイアルのモデルは、2020年にキャンディーカラーモデルのうちのひとつとして発表された。だが、41mmサイズのキャンディピンクカラーは2025年に初めて登場した。自動巻き(Cal.3230)。31石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。SSケース(直径41.00mm)。100m防水。
Originally published on watchtime.net
Text by Johannes Beer
[2025年12月11日掲載記事]

「オイスター パーペチュアル 41」待望!?のキャンディピンク・ダイアル

ロレックスダイアル

2025年にはラベンダー、ベージュ、ピスタチオとそれまでにはなかったラインナップの文字盤が追加された。

 長らくロレックスの中でも控えめな存在とされてきた「オイスター パーペチュアル」。しかし近年登場したカラフルなダイアルバリエーションによって、その人気は一気に高まった。すべての色がすべてのケースサイズで展開されているわけではなく、たとえばキャンディピンクを選ぶ場合、これまでは小径モデルに限られていた。

ロレックス パーペチュアル

ロレックス「オイスター パーペチュアル 36」Ref.126000
36mmなど小径モデルのキャンディーピンクダイアルはすでに発表されている。自動巻き(Cal.3230)。31石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。SSケース(直径36.00mm)。100m防水。

 だが、このたび静かに状況が変わった。ついに「オイスター パーペチュアル 41」にもキャンディピンクが登場したのだ。本作は、同リファレンス特有の機能的で明快なデザインに、見る者の目を引く鮮烈な色彩を融合している。印象的なルックスでありながら、ロレックス伝統のデザインコードに忠実であり、時を超える時計製作と新たな造形的アプローチの調和を体現する。

職人技による精緻なダイアル

 キャンディピンクのダイアルは、手間のかかる工程を経て生み出される。まず真鍮製のベースに6層のカラーラッカーを均一に塗布し、その上に透明の保護層を重ねて奥行きと艶を与える。その後、表面を丹念に研磨し、印字とともにインデックスおよび王冠のリベット留めを手作業で行う。こうして完成した色面は、均一性と生命感をたたえ、唯一無二の存在感を放つ。

オイスタースチールによる堅牢性

 41mm径の象徴的なオイスターケースは、904L系の特別な耐食性をもつスティール合金「オイスタースチール」で構成されている。ロレックスはこの素材を、極限環境下でも輝きと耐久性を保つために採用している。ねじ込み式の裏蓋とツインロックリュウズ、耐傷性サファイアクリスタル風防による構造は、100mの防水性能を保証する。

オイスターブレスレットという機能美

 3連リンク構造のオイスターブレスレットは、コレクションを象徴する要素だ。堅牢でありながら快適な装着感をもち、造形的にも美しい。オイスターロック式フォールディングクラスプには、5mm延長可能なイージーリンクが備わり、日常的な着用時にも自在な微調整を可能とする。

技術的完成度

Cal.3230

本作に搭載されるムーブメントCal.3230はロレックス自社製のものであり、主ゼンマイにはブルカラーのパラクロム・ヘアスプリングが採用されている。

 内部にはロレックス自社製自動巻きCal.3230を搭載。2020年に発表されたこのムーブメントは、高効率のクロナジー脱進機を採用し、耐磁性パラクロム・ヘアスプリングとパラフレックス耐震装置を備える。

 約70時間のパワーリザーブを誇り、ケーシング後の精度は日差–2〜+2秒という「高精度クロノメーター(スーパーラティブ・クロノメーター)」規格を満たす。

シンプルな造形に宿る存在感

オイスター パーペチュアル 41 キャンディピンクは、シンプルな腕時計を好む人向けのモデルではないだろうか? 時・分・秒針のみを備え、クロマライト蓄光のインデックスが整然と並ぶというすっきりしたダイアルだ。

 複雑機構も装飾的要素も排し、モダン・ミニマリズムを体現するそのデザインに、鮮やかなピンクが現代的な息吹を吹き込む。若いコレクターや愛好家にとって魅力的な1本だ。



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