2025年、最も売れたG-SHOCK〝フルメタル〟モデルとは? 人気ランキングTOP5を発表!

FEATUREその他
2025.12.10

カシオ G-SHOCKのフルメタルモデルより、2025年の人気ランキングTOP5を発表する。“フルメタル”とは、G-SHOCK初代モデルの直系である「5000」シリーズと、そのデザインを発展させた「2100」シリーズをベースとした、G-SHOCKの耐衝撃性と高級感あるデザインを両立するコレクションだ。

G-SHOCK GMW-BZ5000

野島翼:文
Text by Tsubasa Nojima
[2025年12月9日公開記事]


“フルメタル”G-SHOCKの人気ランキングTOP5

 無類の耐衝撃性を誇るカシオ G-SHOCK。初代モデルが登場した1983年当時、その耐衝撃性は、内部のモジュールを浮かせた中空構造、そして突起やバンドのカーブによって衝撃を内部に伝えないように工夫した樹脂製ケースおよびバンドによって実現しているものであった。つまり、金属製の外装でG-SHOCKを製造することは想定されていなかったのである。しかし、度重なる研究の結果、1996年に初の“フルメタル”G-SHOCKである「MRG-100」が登場。それまでの常識が一気に覆され、以降、さまざまな金属製G-SHOCKが開発されていった。

 当初は高価格帯のみに限られていたフルメタルモデルだが、近年では10万円を下回る比較的手頃な価格帯のモデルも発表され、身近な存在となってきた。2025年も複数の新作が発表されたフルメタルG-SHOCK。今回は、その人気モデルTOP5を紹介しよう。

第5位:「GM-B2100SD-1AJF」

フルメタルG-SHOCK GM-B2100SD-1AJF

G-SHOCK「GM-B2100SD-1AJF」
八角形のベゼルが特徴の「2100」シリーズの、フルメタルモデル。ステンレススティールならではの重厚な見た目ながら、薄く仕上げたケースを採用している。タフソーラー。フル充電時約18カ月(パワーセーブ時)。SSケース(直径44.4mm、厚さ12.8mm)。20気圧防水。8万4700円(税込み)。

 G-SHOCKの初代モデルである「DW-5000C」のコンセプトを踏襲しつつアレンジを加えた、「2100」シリーズのフルメタルモデル。ラウンド型のダイアルは、アナログとデジタルのハイブリッドタイプだ。立体的なインデックスと太くはっきりとした時分針が高い視認性をもたらす。9時位置にはモードや充電残量を示すための針が配されている。4時半位置にはLEDライトが搭載され、点灯することによって暗所での視認性を高めることが可能だ。

 ステンレススティール製のケースは、ヘアラインとポリッシュに仕上げ分けられており、フルメタルならではの質感を楽しむことができる。2100シリーズの特徴である八角形のベゼルは、天面に円周上のヘアライン、斜面にポリッシュ仕上げが施され、精悍な印象にまとめられている。

 高密度実装技術を生かした、スリムで高機能なモジュールを搭載していることも特徴だ。これによってケースの厚さは13mmを下回り、優れた装着感をもたらしている。機能面も充実しており、モバイルリンクやタフソーラーをはじめ、ワールドタイムやフルオートカレンダー、アラーム、タイマー、ストップウォッチなどを搭載する。

第4位:「GMW-BZ5000D-1JF」

G-SHOCK GMW-BZ5000

G-SHOCK「GMW-BZ5000D-1JF」
定番の「5000」シリーズに加わった2025年新作。高精細なMIP液晶が抜群の視認性を発揮する。耐衝撃構造は、人とAIの共創によるジェネレーティブデザイン。タフソーラー。フル充電時約22カ月(パワーセーブ時)。SSケース(直径43.6mm、厚さ13mm)。20気圧防水。9万3500円(税込み)。

 G-SHOCKの原点を受け継ぐ「5000」シリーズの2025年新作。明るく高精細な表示を可能とする、メモリインピクセル(MIP)液晶を採用している。ブラックの背景にホワイトの文字で時刻を表す反転式は一般的に視認性に劣るが、MIP液晶を備えた本作では、はっきりと時刻を読み取ることが可能だ。

 外装のデザインは、40年以上蓄積してきたG-SHOCKの耐衝撃構造データを基に、人とAIの共創によって誕生したもの。ベゼルとセンターケースを上下で連結させたユニークな構造を与えられている。正面からの見た目は定番のG-SHOCKだが、ステンレススティールのシルバーとIP処理によるブラックのツートンカラーのサイドビューは、今までにない新鮮なデザインだ。

 ディスプレイのデザインは、7セグメントによるクラシックにも切り替えることが可能。表示内容は、Type A(2都市時刻同時表示)、Type B(日付+曜日)、Type C(年+日付+曜日)、Type D(3都市時刻同時表示)が用意され、好みに合わせて切り替えることができる。

第3位:「GMC-B2100D-1AJF」

G-SHOCK「GMC-B2100D-1AJF」
2100シリーズのアナログモデル。ステンレススティール製の外装ならではの高級感とシックなブラックダイアルによって、幅広いシーンで着用しやすい。タフソーラー。フル充電時約18カ月(パワーセーブ時)。SSケース(直径46.3mm、厚さ12.4mm)。20気圧防水。10万4500円(税込み)。

 2100シリーズの多針アナログモデル。ベゼルとケースの間にファインレジン製の緩衝材を組み込むことで、フルメタルでありながらも高い耐衝撃性を実現している。ダイアルは、上品なブラックカラー。インデックスやサブダイアルを備えた立体感のある造形が魅力だ。LEDライトが搭載されているため、夜間でも十分な視認性を確保することができる。

 2100シリーズの特徴である八角形のベゼルは、天面に円周上のヘアラインが施され、斜面にポリッシュ仕上げを加えることで、メリハリの効いた印象を与える。ねじ込み式のリュウズも同様に八角形であり、デザインの統一感を高めるとともに、操作性も向上させている。他のG-SHOCKと比べ、シックで落ち着きのあるデザインは、スーツを着用するビジネスシーンでも使いやすい。

 タフソーラーやモバイルリンク、タイマー、フルオートカレンダー、デュアルタイム、ストップウォッチなど、多機能性も魅力だ。アナログ仕様のため、一目で表示を把握しやすいことも特徴。

第2位:「GMW-B5000D-1CJF」

G-SHOCK フルメタル

G-SHOCK「GMW-B5000D-1CJF」
5000シリーズのフルメタルモデル。タフソーラーやモバイルリンク、標準電波受信機能など、機能性も高い。タフソーラー。フル充電時約22カ月(パワーセーブ時)。SSケース(直径43.2mm、厚さ13mm)。20気圧防水。8万4700円(税込み)。

 1983年に発表されたG-SHOCKの初代モデル、「DW-5000C」のダイアルカラーを踏襲したモデル。ホワイトの背景にブラックの文字を用いた液晶ディスプレイ、レンガパターン、レッドのライン、ブラックのフレームを組み合わせたダイアルが特徴だ。レッドは情熱、防水性を表す文字に用いられたブルーは高い防水性、同じく文字に採用されたイエローはショックレジスタントを表現したG-SHOCKのブランドカラーだ。

 ケースは、5000シリーズらしいアイコニックなデザイン。天面にヘアライン仕上げを施すことでソリッドな印象を与えている。ベゼルとケースの間にはファインレジン製の緩衝材が組み込まれ、G-SHOCKの最大の特徴である優れた耐衝撃性を確保している。ケースバックは、防水性に優れたねじ込み式だ。

 オリジナルの樹脂バンドのデザインを踏襲し、ステンレススティール製のブレスレットにはディンプル加工が施されている。ブレスレットとケースは、背面の3本足の接合部によって連結されており、連結パイプに伝わる衝撃を分散させている。

第1位:「GMW-B5000D-1JF」

フルメタルG-SHOCK 人気 ランキング

G-SHOCK「GMW-B5000D-1JF」
定番5000シリーズのロングセラーモデル。ステンレススティール製の外装がもたらす高級感と、シーンを選ばないシックなカラーリングが魅力だ。タフソーラー。フル充電時約22カ月(パワーセーブ時)。SSケース(直径43.2mm、厚さ13mm)。20気圧防水。8万4700円(税込み)。

 2018年に発表されたロングセラーモデル。昨年に引き続き、今年も第1位にランクインした。5000シリーズを象徴するスクエアデザインと、モノトーンのカラーリングによって、オンオフの両面で使いやすいことが魅力だ。

 ダイアルは、視認性に優れたSTN液晶を採用したオーソドックスなデザイン。大型の時刻表示やカレンダーに加え、腕を傾けることで点灯可能なフルオートLEDバックライトが搭載され、昼夜を問わず時刻を確認しやすい。

 外装は、ベゼルとケースの間にファインレジン製の緩衝材を挟んだ耐衝撃構造が与えられている。フルメタルでありながら、高密度実装技術によってサイズが大きくなることを防いでいる。DLC仕上げのスクリューバック仕様の裏蓋を採用していることも特徴だ。

 オリジナルの樹脂バンドをモチーフとした、ディンプル加工が施されたステンレススティール製のブレスレットは、ワンプッシュ式の三つ折れ式バックルによって簡単に脱着することができる。

 時刻調整は、モバイルリンクや標準電波の受信機能によって自動で行うことが可能だ。タフソーラーを搭載しているため、定期的な電池交換も要らず、基本的にメンテナンスフリーで使用することができる。



Contact info: カシオ計算機お客様相談室 Tel.0120-088925


大人のためのG-SHOCK。「MT-G」を徹底解説!

FEATURES

永遠に語り継がれるタイムピース #08 G-SHOCK「MRG-B5000 / DW-5000R」

FEATURES

G-SHOCK、オシアナスの2025年新作時計から、本当に欲しい5本を紹介!

FEATURES