昭和レトロブームの中、時代を席巻したタレントとして再び脚光を浴びる大村崑。テレビ黎明期から「崑ちゃん」(コンちゃん)の愛称で幅広い世代に愛され、数々のCMキャラクターとして活躍し続けたのだ。その大村崑が2018年からライザップで本格的な筋トレを開始し、90代にしてバーベルを担ぎスクワットをこなすパワーを見せ、世間を賑わせている。

Text by Yukaco Numamoto
編集:土田貴史
Edited by Takashi Tsuchida
[2026年3月29日掲載記事]
昭和レトロと言えばこの人! 時代の顔となった大村崑
昭和に活躍したタレントとして真っ先に名前が挙がるのが大村崑だ。テレビ黎明期に爆発的な人気を得て、「崑ちゃん」の愛称で老若男女に親しまれた彼は、映画の幕間の寸劇やコメディ時代劇「頓馬天狗」などで子どもたちを中心に人気を集め始めた。まだテレビ番組自体が少なかった1960年代初頭に、すでに11本のレギュラー番組を掛け持ちするほどの売れっ子ぶりからは、当時いかに大きな存在だったかが伝わってくる。
山村美紗サスペンス「赤い霊柩車シリーズ」では1992年から2023年まで、実に30年以上にわたって秋山隆男役を務め、山村紅葉とともに彩りを添えてきた。ふたりが繰り広げるコミカルな掛け合いは、物語の緊迫感を絶妙に和らげる名物シーンとして視聴者から愛されたのだ。
CMキャラクターとしてひっぱりだこ
大村崑を語るうえで欠かせないのが、CMキャラクターとしての活躍振りだ。ダイハツミゼット、玩具メーカーのエポック、オロナイン軟膏など、さまざまな業界の商品に顔と名前を貸し、国民的なイメージキャラクターとして君臨した。なかでも1965年から放送が始まったオロナミンCのCMは特に印象深い。ソフト帽にずれ落ちた眼鏡姿でオロナミンCを手にする大村崑のホーロー看板は全国各地に設置され、今もなお「昭和レトロ」の象徴として多くの人の記憶に刻まれている。
現在もそのレトロな看板はオークションサイトで数万円、中には十数万円の値がつくものもある。横浜ラーメン博物館をはじめ、昭和の空気感を演出する場所に欠かせないアイコンとして、大村崑の看板は今もその存在感を放ち続けているのだ。
まさに元気ハツラツ! 筋トレを始めた大村崑
2018年、大村崑は86歳にして本格的な筋トレを始めた。ジムに通い始める以前は姿勢も悪く、膝や腰が曲がり、椅子から立ち上がることも一苦労だったという。しかしいざ始めてみると「楽しくて仕方がない」と語るほどで、わずか2カ月で約10㎏の減量と腹囲9cm減を達成し、驚異的な若返りが話題を呼んだ。
90代になったいまもバーベルスクワットなどの筋トレを継続し、そのパフォーマンスは衰えを知らない。2022年12月に都内ホテルで開催された「令和4年度ゆうもあ大賞表彰式」(当時91歳)では、バーベル40㎏を担いでスクワット60回程度をこなすトレーニングフォームを実演、圧巻のパフォーマンスで会場を沸かせている。努力と継続が生んだ、驚くべき成果と言えるだろう。
そんな筋トレの取り組みを積極的に発信している大村崑のインスタグラムで、興味深いアイテムを発見した。2023年8月に投稿された画像(当時91歳)には、背筋をまっすぐ伸ばした堂々たるトレーニング姿とともに、左腕に腕時計を着用している姿が確認できる。その腕元に光るのは、カシオの「プロトレック」だった。
カシオ「プロトレック」とは?
大村崑が着用しているのはRef.PRW-3100YCである。「プロトレック3100シリーズ」とは、ヒマラヤの時間帯にも対応するワールドタイム機能、高度計測・気圧/温度計測・方位計測の3つのセンサーを搭載したトリプルセンサーVer.3、マルチバンド6電波ソーラーを備えた、本格登山にも対応するアウトドア向けモデルである。メタルベゼルの採用によりデザイン性と実用性を高い次元で両立し、タフでありながらもスマートな印象を与えている。
急な気圧変化を検知するとアラームで警告し、暗所では一定角度以上に腕を傾けるだけでLEDライトが自動点灯するなど、実践的な機能も充実している。日の出・日の入り時刻の表示など、登山やキャンプで頼りになる機能を多数搭載しながら、従来モデルより0.3mm薄型化を実現。ハードユースに応えながら、日常生活にも自然と溶け込む一本だ。
振り返ってみると、1995年に誕生したRef.DPX-500がプロトレックブランドの原点だ。その後、サーモスキャナーを搭載したRef.DPX-300、高度計測機能を6000mまで拡張したRef.PRT-1400など、プロフェッショナルの要望に応えるモデルを次々に生み出してきた。
なかでも1999年に登場したRef.PRT-1GPJは、世界初のGPS機能を内蔵したアウトドアウオッチとして大きな話題をさらった。“サテライトナビ”の愛称で知られるこのモデルは、現在地の緯度・経度計測や目的地への方向・距離表示を腕時計サイズで初めて実現した画期的な一本であり、国立科学博物館の未来技術遺産にも登録されている。
2000年代以降もタフソーラーモデルのRef.PRG-50や、世界6局の標準電波を受信して時刻を自動修正するRef.PRX-2000Tなど革新的なモデルを発表し続け、いかなる過酷な環境でも正確な情報と時刻を刻み続けることを使命としてきた。それが「プロトレック」シリーズのDNAである。
90歳を超えてなお、日々のトレーニングに真剣に向き合う大村崑の姿は、現代の「アクティブシニア」像を象徴している。アウトドアの最前線で磨かれた「プロトレック」を左腕に纏い、これからもずっと、カッコよくあり続けてほしい。

クォーツ。樹脂ケース(径47.1mm、厚さ12.0mm)。完売。



