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本田雅一、ウェアラブルデバイスを語る/第8回『ウェアラブルデバイスの“腕時計化”傾向』(1/3)

本田雅一:文
Text by Masakazu Honda

テクノロジーの分野で、知らぬ人はいないほどのジャーナリストが、本田雅一氏だ。その本田氏が、腕に着ける装置「ウェアラブルデバイス」を語る。第8回目はウェアラブルデバイスの“腕時計化”について、この分野における大手2社を例に解説する。

苦戦を強いられたウェアラブルデバイス
ナンバーワンメーカー

 過去1年ぐらいのウェアラブルデバイス関連のニュースを振り返ってみると、多くのメーカー、ブランドが“腕時計”へと向かっていることが分かる。フィットビットはその典型的な例だろう。シンプルなアクティビティトラッカーから始まり、少しずつセンサーを増やし、クラウドで管理・分析・ビジュアライズする機能を進化させながら、ウェアラブルデバイスの分野において全米でナンバーワンの地位へと上り詰めたフィットビット。

 ところが、2016年に売り上げのピークを迎えると同時に利益率が急速に悪化。2016年は最終的に営業利益率で約-5%、2017年は伸びていた売り上げまで落とし、営業利益率は約-12%にまで沈んでいる。

 本来、こうした話はエンドユーザーには無関係なのだが「あのフィットビットまで……」という点で、業界ではショッキングなニュースとして伝わった。何しろフィットビットのアクティブユーザーは2017年末の数字でおよそ2540万人。この数字はまさに圧倒的で、これだけ多くの人が集まるコミュニティーともなれば、ウェアラブルデバイスから集積した利用者の活動データを、性別、年齢、体重などのバイタルデータと組み合わせてさまざまな切り口のサービス、ビジュアライゼーションを展開できる。

 ではなぜフィットビットが、これほど急にダウントレンドになっているのか?


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