映画「バットマン」のジョーカー役で有名なジャック・ニコルソンが選ぶ腕時計は?

LIFEセレブウォッチ・ハンティング
2021.03.31

一流のセレブたちは一体どんな腕時計を選ぶのか? 世界のセレブたちのプライベートなワンシーンを切り取り紹介する連載コラム「セレブウォッチ・ハンティング」。今回は、ハリウッドを代表する名優のひとり、ジャック・ニコルソンが選ぶ腕時計を紹介しよう!

ジャック・ニコルソン

ジャック・ニコルソン

Photograph by Kevork Djansezian / Getty

 1937年、アメリカ合衆国生まれ、現在82歳のジャック・ニコルソン。代表作には『カッコーの巣の上で』『バットマン』『シャイニング』などがある。1958年に映画俳優デビューを果たし、69年にアカデミー助演男優賞にノミネートされて以降、アカデミー賞の常連として知られる名優のひとりだ。プライベートでは、NBAのバスケットボールチーム、ロサンゼルス・レイカーズの熱烈なファンとしても知られる(初めて主演男優賞を受賞し、オスカー像を手にした75年の『カッコーの巣の上で』では自身がバスケットをする姿も見られた)。今回ピックアップしたのは、真剣な眼差しで同チームの試合を観戦する同氏の2011年の姿である。その手元を見てみよう。

タイメックス

 白文字盤にアラビア数字を配した、シンプルながらブランドの特定性が高いデザインを見て取れる。これはタイメックスの「イージーリーダー」(Ref.T20471)だ。2001年に発表され、日本でも13年頃まで取り扱いのあったモデルである。直径35mmのステンレススティール製で、ブレスレットは伸縮性のあるものだ。当時は8500円で販売されていた。
 ジャック・ニコルソンの写真をいくつか見たところ、他に確認できたいくつかの腕時計もおそらくタイメックスと思われるもので、似たようなアラビックインデックスが写っていた。長年使い続けているうちに、このデザインに落ち着くようになったのだろう。
 なおハリウッド俳優のタイメックス愛用者では、他にトム・ハンクスなどもいる。

タイメックス「イージーリーダー」

イージーリーダー

 ジャック・ニコルソンの出演作には、1975年『カッコーの巣の上で』、83年『愛と追憶の日々』、97年『恋愛小説家』などが挙げられる。都会的な男性像を見せるラブストーリーから、人間味溢れるヒューマンドラマまで手掛ける役柄は実に幅広い。かたや、狂気に満ちた役どころの方が人々の記憶に強くこびりついているかもしれない。スティーヴン・キング原作、スタンリー・キューブリック監督による1980年『シャイニング』で、割れたドアの裂け目から彼が顔を出すジャケット写真は、映画を知らずとも見覚えのある人が多いだろう。89年にはマイケル・キートン主演、ティム・バートン監督の『バットマン』で、2代目ジョーカー役として享楽的な愉快犯を演じている。なお、ホアキン・フェニックス主演の『ジョーカー』は、公開から32日間で国内の興行収入41億円を突破している。2007年にモーガン・フリーマンと共演した『最高の人生の見つけ方』は、吉永小百合と天海祐希のふたりの大女優によってリメイクされ、現在上映中だ。こう振り返ると、彼の出演作は日本でもいかに親しまれてきたかが分かる。

 一時は復活の噂もあったものの、残念ながら2010年『幸せの始まりは』への出演以降、長らくスクリーンに姿を見せていない。ロサンゼルス・レイカーズの試合会場には今も現れるようだが、やはりまたスクリーンで彼の演技を観られたらうれしい。



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