スタジオジブリの映画監督、宮崎吾朗の愛用腕時計は?

LIFEセレブウォッチ・ハンティング
2021.04.09

一流のセレブたちは一体どんな腕時計を選ぶのか? 世界のセレブたちのワンシーンを切り取り紹介する連載コラム「セレブウォッチ・ハンティング」。今回は映画監督、宮崎吾朗の腕時計を紹介しよう!

宮崎吾朗

宮崎吾朗

Franco Origlia/Getty Images

 1967年1月21日、のちに日本を代表するアニメーション作家となる宮崎駿の長男として生まれた宮崎吾朗。信州大学農学部森林工学科卒業後、建設コンサルタントとしてキャリアをスタートし、公園緑地や都市緑化などの計画、設計に携わる。1998年にスタジオジブリへ入社して「三鷹の森ジブリ美術館」の総合デザインを担当し、2001年より2005年まで館長に就任。2006年、スタジオジブリの長編アニメーション映画「ゲド戦記」で映画監督デビュー。以降、映画「コクリコ坂から」や、NHKのテレビアニメ「山賊のむすめローニャ」、CG長編アニメ「アーヤと魔女」などを手掛けている。

G-SHOCK

「ゲド戦記」では脚本・監督のみならず挿入歌の作詞も担うなど、芸術家としての一面を発揮し、初監督作品ながらヴェネチア国際映画祭にも招待された宮崎吾朗。今回紹介する1枚は、そのヴェネチア国際映画祭において撮影されたものだ。そこで着用されていた腕時計を見てみると、写っていたのはG-SHOCKでかつて展開された「The G」モデルだった。


G-SHOCK「The G」

Ref.GW-510J-1JF。タフソーラー。フル充電時からソーラー発電なしの状態での駆動時間約6カ月(パワーセービング状態の場合は約21カ月)。SSケース(縦52.94×横46.2mm、厚さ16.75mm)。樹脂バンド。20気圧防水。2003年発表。生産終了(販売時の税別価格2万6000円)。(問)カシオ計算機お客様相談室 Tel.03-5334-4869

 1983年の誕生以来、驚異的な耐衝撃性能を応用して多数の派生モデルを生み出してきたG-SHOCKより、電波受信機能とタフソーラー(ソーラー駆動システム)を搭載して2002年に登場したのが「The G」シリーズである。歴代G-SHOCKの系譜をたどると、各機能はそれぞれ1998年の「レイズマン」からタフソーラーが、2000年の「アントマン」から電波受信機能が搭載された。「The G」シリーズは、アントマンより電波受信機能が進化して、日本の2局とアメリカの合計3局対応の小型高感度アモルファスアンテナが搭載された節目のモデルであった。
 電波受信機能は特に日本の時計メーカー各社が力を注いで発展させてきた機能である。現在では日本2局とアメリカに加えて、イギリス、ドイツ、中国の合計6局からの受信がスタンダードとなっているが、他社に先駆けて2008年に6局からの受信を最初に成功させた腕時計がG-SHOCKであった。G-SHOCKといえばファーストモデル発売から現在までに累計1億本の販売本数を記録したロングセラーモデルであるが、壊れにくさ、手に入れやすい価格帯に加えて、正確な時間が表示される信頼性が早期に築かれていたことも世界的な成功のひとつにあっただろう。安心して使える頼れる存在感に、宮崎吾朗も魅せられたひとりであったようだ。

高井智世

2021年4月9日掲載記事


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