2022年 ヴァシュロン・コンスタンタンの新作まとめ

FEATURE2022年新作時計
2022.04.03




パトリモニー・オートマティック

パトリモニー・オートマティック

ヴァシュロン・コンスタンタン「パトリモニー・オートマティック」
自動巻き(Cal.2450 Q6/3)。27石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約40時間。18KPG(直径36.5mm、厚さ8.45mm)。3気圧防水。

 ヴァシュロン・コンスタンタンは、洗練された美しいデザインが特徴の「パトリモニー」コレクションの女性向けモデルに、4モデルの「パトリモニー・オートマティック」を追加した。

 今作はふたつのスタイルに、それぞれふたつのカラーバリエーションが用意されている。一方は、分インデックスにダイヤモンドが用いたものだ。磨き上げられたリーフ針に負けない輝きのダイヤモンドが華やかさを加えている。もう一方はベゼルにダイヤモンドが配されたモデルで、その輝きによって直径36.5mmの数値よりも存在感のある仕上がりだ。

 カラーバリエーションは、ホワイトゴールドケースに深みのあるブルーのダイアルのモデルと、ピンクゴールドケースに赤みがかかったピンクのブラッシュピンクのダイアルのモデルである。それぞれ、センターに向かって明るくなるグラデーションが施され、針の先端に向かって奥行きを感じさせるデザインとなっている。

 ムーブメントはそれぞれ、自動巻きのCal.2450 Q6/3で、パワーリザーブ約40時間、6時位置にデイト表示を備える実用性を備える。




“レ・ロワヨーム・アクアティック(水の王国)” レ・キャビノティエ・ミニットリピーター・トゥールビヨン -フライング・ダッチマン(さまよえるオランダ人)-

“レ・ロワヨーム・アクアティック(水の王国)” レ・キャビノティエ・ミニットリピーター・トゥールビヨン -フライング・ダッチマン(さまよえるオランダ人)

ヴァシュロン・コンスタンタン「“レ・ロワヨーム・アクアティック(水の王国)” レ・キャビノティエ・ミニットリピーター・トゥールビヨン -フライング・ダッチマン(さまよえるオランダ人)-」
手巻き(Cal.2755 TMR)。40石。1万8000振動/時。パワーリザーブ約48時間。18KWG(直径45mm、厚さ13.52mm)。ユニークピース。

 ミニッツリピーターとトゥールビヨンというふたつの複雑機構が搭載されたユニークピース「“レ・ロワヨーム・アクアティック(水の王国)” レ・キャビノティエ・ミニットリピーター・トゥールビヨン -フライング・ダッチマン(さまよえるオランダ人)-」が発表された。今作は、「レ・ロワヨーム・アクアティック(水の王国)」をテーマとするレ・キャビノティエ部門のタイムピースである。

 ダイアルデザインは、ヴァシュロン・コンスタンタンの歴史に縁が深い「海」がモチーフに選ばれている。描かれているのは、ワーグナーのオペラ「さまよえるオランダ人」に登場する幽霊船である。ミニチュア・エナメルとグリザイユ・エナメルを組み合わせて描かれたダイアルは、荒れ狂う海の中を進む幽霊船の緊迫感を写し取っている。

 搭載するのは、グランド・コンプリケーション・ムーブメントのCal.2755 TMRである。Cal.2755から派生したこの手巻きモデルは、6時位置にトゥールビヨンを配置し、ケースバックには約48時間のパワーリザーブ表示を備える。また、ベゼル上のスライドボタンによって作動するミニッツリピーターを備えており、正時、正15分、分を奏でる音をはっきりと区別できるように音列の長さが調整されている点が特徴である。

 ケースは18Kホワイトゴールド製で、直径45mm、厚さ13.52mmとなり、海洋を思わせるブルーのアリゲーターレザーストラップが組み合わせられる。




“レ・ロワヨーム・アクアティック(水の王国)” レ・キャビノティエ・トゥールビヨン・ジュエリー -タツノオトシゴ-

“レ・ロワヨーム・アクアティック(水の王国)” レ・キャビノティエ・トゥールビヨン・ジュエリー -タツノオトシゴ-

ヴァシュロン・コンスタンタン「“レ・ロワヨーム・アクアティック(水の王国)” レ・キャビノティエ・トゥールビヨン・ジュエリー -タツノオトシゴ-」
自動巻き(Cal.2160 SC)。30石。1万8000振動/時。パワーリザーブ約80時間。18KPG(直径39mm、厚さ11.15mm)。ユニークピース。

 タツノオトシゴをモチーフとしたトゥールビヨンウォッチ「“レ・ロワヨーム・アクアティック(水の王国)” レ・キャビノティエ・トゥールビヨン・ジュエリー -タツノオトシゴ-」が発表された。今作は、「レ・ロワヨーム・アクアティック(水の王国)」をテーマとするレ・キャビノティエ部門のタイムピースである。

 ダイアルには立体感にあふれ、本物を思わせる複雑なテクスチャーを持つタツノオトシゴが描かれている。これは、ダイアルのベースに異なるパターンのギヨシェ彫りを施し、その後に枠組みを立ててクロワゾネエナメルを施すことで、赤い色彩を加えて描いている。背景には光が差し込む海を描き、ベゼルにはジェムセッティングを行うなど、異なる手法を組み合わせることで表情の複雑さや奥行きを与えている。

 搭載するのは、厚さ5.65mmと薄型のトゥールビヨンムーブメントのCal.2160 SCであり、その薄さの恩恵によって、ダイアルに立体的な細工を施しながらケース厚さは11.15mmに抑えられている。また、Cal.2160 SCは、ムーブメントを覆い隠すことのないペリフェラルローターを採用しており、ゆっくりと正確に回転するトゥールビヨンの様子を両面から鑑賞することができる。




“レ・ロワヨーム・アクアティック(水の王国)” レ・キャビノティエ・グリザイユ -アオウミガメ-

“レ・ロワヨーム・アクアティック(水の王国)” レ・キャビノティエ・グリザイユ -アオウミガメ-

ヴァシュロン・コンスタンタン「“レ・ロワヨーム・アクアティック(水の王国)” レ・キャビノティエ・グリザイユ -アオウミガメ-」
自動巻き(Cal.2460 SC)。27石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約40時間。18KWG(直径40mm、厚さ9.42mm)。ユニークピース。

 深いブルーの海の中に飛び込んだかのようなダイアルを備える「“レ・ロワヨーム・アクアティック(水の王国)” レ・キャビノティエ・グリザイユ -アオウミガメ-」が発表された。今作は、「レ・ロワヨーム・アクアティック(水の王国)」をテーマとするレ・キャビノティエ部門のタイムピースである。

 ダイアルデザインは、ヴァシュロン・コンスタンタンの歴史に縁が深い「海」がモチーフに選ばれている。描かれているのは、海の象徴的な生物であるアオウミガメと、海藻とサンゴで彩られた豊かな海である。光が届きにくい海底では色が消え、深いブルーに包まれる。今作は、この深いブルーと、そこにわずかに差し込む光によって浮かび上がるシルエットがミニチュア・エナメルとグリザイユ・エナメルを組み合わせて描かれている。

 色を失った世界を描いたダイアルデザインとマッチした18Kホワイトゴールドのケースは、直径40mm、厚さ9.42mmで、自動巻きムーブメントのキャリバー2460 SCが搭載される。

Contact info: ヴァシュロン・コンスタンタン Tel.0120-63-1755


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