ロレックスオーナー必見。オーバーホールと日々の手入れの方法

FEATUREその他
2023.03.21

あなたが初めて手にしたロレックスを10年近く使っていたとしたら、そろそろオーバーホールのタイミングと考えるべき。愛機とできるだけ長く付き合うためには、正規アフターサービスによる定期的なメンテナンスが不可欠だ。業界トップレベルといわれるロレックスのオーバーホールや普段の手入れについて解説する。

©️Rolex/Denis Hayoun


ロレックスのアフターサービスへのこだわり

ロレックスは長く使い続けられる時計製造を自社の使命と捉えており、その品質と耐久性を追求している。アフターサービスに対するロレックスのこだわりを確認しておこう。

トレーニングを受けた卓越した技術者

ロレックスの正規アフターサービス部門に在籍しているのは、卓越した技術を持つ技術者だ。独自のトレーニングを受けた者だけが、ロレックスの時計の修理やメンテナンスを行っている。

時計製造のさまざまな部分で最新技術を用いている一方、時計技術者のスキルや経験にも大きな信頼を置いているのがロレックスの特徴といえよう。両方をうまく活用することで、時計業界の先駆的な偉業を生み出し続けているのだ。

安心の国際保証

正規品販売店でロレックス時計を購入した場合、全ての時計に5年間の国際保証が適用される。この保証には、高精度クロノメーターであることを意味するグリーンのタグが付いている。

通常の使用による消耗や、誤った使用方法による故障・紛失や盗難は、国際保証の対象にはならない。純正でない部品が使われた場合も、国際保証の対象外だ。

ロレックスのサービスセンターでのオーバーホール後は、2年間有効な「国際サービス保証書」が発行される。この保証は内部故障に対してのみ有効であり、一般的な保証書とは異なる扱いとなる点に注意しよう。

©️Rolex/Denis Hayoun
オーバーホールが完了した時計は専用のポーチに入れられて「国際サービス保証書」とともに返却される。


ロレックスのオーバーホール

状態の点検から最終品質検査まで、ロレックスのオーバーホールの流れを解説する。作業日数や費用の目安、日本国内の受付窓口もチェックしておきたい。

作業の流れ

サービスセンターの技術者が時計を受け取ったら、まずは時計の状態が点検される。入念な点検後に必要な作業の見積もりが作成され、見積内容・金額など、顧客の了承が得られたらオーバーホールのスタートだ。

©️Rolex/Denis Hayoun
技術者が時計の状態を入念に点検・確認し、見積もりを作成。見積もり内容の了承後、オーバーホール・修理が開始される。

最初に時計のあらゆる部品が取り外され、ムーブメントも完全に分解される。各部品を洗浄して不純物を除去し、品質基準に満たない部品があれば交換される。

©️Rolex/Denis Hayoun
ムーブメントのパーツは超音波洗浄器され、パーツに付着した汚れが取り除かれる。

ムーブメントを再び組み立てて注油し、ケースとブレスレットの研磨仕上げを行い、時計を元の状態に戻して最終品質検査をクリアすれば作業は完了だ。オーバーホールの全ての作業が終わるまでには、約1カ月かかる。

©️Rolex/Denis Hayoun
精度を測定機器で計測し、必要に応じて時計技術者の手によって調整を行う。これらの作業は技術者の知識と経験が必要である。

©️Rolex/Denis Hayoun
最終品質検査では、時計が正確に作動し、外観も基準を満たしているかどうかを時計技術者が確認され、検査をクリアすれば作業完了。

オーバーホールにかかる費用

オーバーホールの費用は基本技術料と部品交換代で構成されている。基本技術料は時計の種類により異なる。

日本ロレックスでのオーバーホールの正確な費用が知りたい場合は、正規品販売店に併設されているサービスカウンター、またはロレックス サービスセンターに問い合わせてみよう。

日本国内の受付窓口

日本でのオーバーホールなどのアフターサービスは、全国24店舗(2023年3月時点)にあるサービスカウンターをはじめ、全国のロレックス正規品販売店で依頼できる。

サービスカウンターについて

サービスカウンターとは、ロレックス正規品販売店に併設しているサービス専用のカウンターで、ロレックスでトレーニングを受けたアフターサービスの専任スタッフが常駐し、適切なアドバイスを受けることができる。

オーバーホールなどの料金概算見積もりを出すことも可能で、価格もサービスセンターに依頼するのと変わらない。

日本のロレックス正規品販売店
https://www.rolex.com/ja/rolex-dealers/japan.html

サービスセンターについて

ロレックスのサービスセンターにも直接、オーバーホールの依頼が可能である。日本でロレックスのオーバーホールを依頼できる正規サービスセンターは、以下の4店舗だ(2023年3月時点)。

  • 店舗名:ロレックスサービスセンター東京(東陽町)
    住所:〒135-0016 東京都江東区東陽3-28-6 ロレックス東陽町ビル(送付専用)
    電話番号:0120-929-570

  • 店舗名:ロレックスサービスセンター東京(丸の内)
    住所:〒100-8345 東京都千代田区丸の内2-3-2 郵船ビル
    電話番号:0120-929-570

  • 店舗名:ロレックスサービスセンター大阪
    住所:〒531-0072 大阪府大阪市北区豊崎5-3-22 ロレックス中津ビル(送付専用)
    電話番号:0120-929-570

  • 店舗名:ロレックスサービスセンター広島
    住所:〒730-0034 広島県広島市中区新天地5-16 ロレックスブティック 広島 2F
    電話番号:0120-929-570

丸の内と広島のサービスセンターは、2023年6月30日に営業が終了することになっている。

日本のロレックスサービスセンター
https://www.rolex.com/ja/watch-care-and-service/servicelocator/japan