ローラン・フェリエは、1979年6月に成し遂げたル・マン24時間レースの総合3位入賞という偉業を成し遂げた。その際に生まれた信頼関係から発展したブランド創業15周年を祝う最新モデルが「スポーツ・オート 79」だ。18Kレッドゴールド製のケースとブレスレットは、かつてのレーシングカーのディティールを盛り込んだものであり、実用性の高い自動巻きムーブメントのCal.LF270.01を搭載する。
ブランド創業につながった1979年の偉業
ローラン・フェリエは、創業15周年を祝う「スポーツ・オート 79」を発表した。本作は、従来モデルの18Kレッドゴールドバージョンに位置付けられるものではなく、ブランド誕生のストーリーへのオマージュとなるモデルである。
創業者のローラン・フェリエとフランソワ・セルヴァナンの2名と、フランソワ・トリスコーニは、1979年6月に開催された世界的な耐久レースのル・マン24時間レースに出場し、アマチュアドライバーであったにもかかわらず総合3位に入賞する偉業を成し遂げた。 この際に生まれたローラン・フェリエとフランソワ・セルヴァナンの信頼関係は、2010年のブランド設立につながるものとなった。
ブランド創業15周年を祝うスポーツ・オート 79

自動巻き(Cal.LF270.01)。31石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約72時間。18KRGケース(直径41.5mm、厚さ12.7mm)。120m防水。1477万3000円(税込み)。
今般発表されたスポーツ・オート 79は、ル・マンでの偉業を記念しつつ、ブランド創業15周年を祝うモデルである。ケースとブレスレットは18Kレッドゴールド製で、インデックスと各針も18Kレッドゴールド製である。
華やかなレッドゴールドの色調にマッチする落ち着いた印象のクリームカラーの文字盤は、ソフトでパウダリーな質感を与えるオパライン仕上げであり、表面にシルバーピンクの色合いを与えるガルバニック処理が施される。
ローラン・フェリエの特徴のひとつである実用性の高さは文字盤デザインにも反映されており、視認性を高めるためにミニッツトラックが配置され、針位置を見分けることを助けるクロスラインが描かれている。さらに、インデックスと針にはホワイトのスーパールミノバを塗布して、夜間レースであっても視認性を確保する。
優れた仕上げが施される自動巻きムーブメントのCal.LF270.01
本作には、ローラン・フェリエの自社設計による自動巻きムーブメントのCal.LF270.01が搭載される。ルテニウム加工がなされたブリッジには繊細な水平方向のサテン仕上げが施され、高いレベルの面取り仕上げ、地板の「ブルイヤージュ(マット)」仕上げが見どころだ。また、プラチナ製のマイクロローターを採用しており、その審美性に加えて、高い比重によって巻き上げ効率も高めている。
