マイスタージンガーは、エナメルダイアルを持つ限定モデル「24H エナメル エディション」を発表した。わずか25本のみが製作される本作では、伝統技法によって焼成されたエナメルダイアルと、1日1回転する24時間表示のシングルハンドとの組み合わせによって、時の流れがより深く、穏やかに演出される。
伝統的なエナメルダイアルを持つシングルハンドウォッチ
シングルハンドウォッチを専門に手掛けるドイツのブランド、マイスタージンガーは、伝統的な製法で作られたエナメルダイアルを持つシングルハンドウォッチ「24H エナメル エディション」を発表した。わずか25本のみの限定生産で、2025年7月以降に発売される予定だ。

自動巻き(セリタ Cal.SW330)。2万8800振動/時。パワーリザーブ約38時間。SSケース(直径40mm)。5気圧防水。25本限定。予価99万円(税込み)。2025年7月以降発売予定。
本作では、ブランドの他モデルと同様に、1本の針と24時まであるインデックスによって時刻が表示される。この針が1日に1回転する表示方法は、24時間をシームレスで調和のある流れとして捉え、“今この瞬間”を大切にしつつも全体を見渡すという、ユニークな時間感覚を提供するものとなっている。
加えて本作では、このシングルハンドの24時間表示と、伝統的な手法で製作されたエナメルダイアルが組み合わされている。その手法は、世界でも限られた職人しか習得していない、複雑かつ精緻なものであり、エナメル特有のしっとりとした質感が本作の表情にも表れている。また、職人によってひとつひとつ手掛けられるダイアルは、ふたつとして同じものがない。
なお本作は、シングルハンド仕様を生かした、コンパスのような機能も備えている。ダイアル上の6時、12時、18時、24時の位置には、東(O)、南(S)、西(W)、北(N)という4つの方位が表記されており、地面と平行になるように時計を置き、針を太陽の方向に向けるだけで、これらの印字が東西南北を正確に示してくれるのである。日中限定でこそあるが、本作の魅力をさらに深める、ユニークな機能と言える。

マイスタージンガーとは?
2001年、西ドイツ ミュンスターにて、マンフレッド・ブラスラーによって創業されたブランド。1日で1周する、シングルハンド仕様の腕時計を専門に手掛け、時間を原始的な形で読むことの心地よさを現代社会に提示している。クリアで洗練されたその美学は世界的な評価を獲得しており、ドイツデザイン賞やレッドドットデザイン賞など、多くの権威あるデザイン賞の受賞歴を誇る。