H.モーザーが「エンデバー・パーペチュアルカレンダー」で復活させた“スモークサーモン”文字盤

2025.09.07

H.モーザーの「エンデバー・パーペチュアルカレンダー」に、スモークサーモンカラーの文字盤を備えた新作モデルが追加された。この深みのある、独創的な色合いは2023年に1年間限定で生産された「ストリームライナー・パーペチュアルカレンダー コンセプト スモークサーモン」に採用されたものである。

H.モーザー エンデバー・パーペチュアルカレンダー スモークサーモン


H.モーザーの遊び心ある文字盤表現が生きる

 ミニマルな文字盤をキャンバスに、独創的な色合いや装飾を施すことで、シンプルながらもひと目でどのブランドのモデルなのかが分かる腕時計を製造してきたH.モーザー。今回、「エンデバー・パーペチュアルカレンダー」に追加されたスモークサーモン文字盤を備えたモデルも、そんな同社らしい1本だ。

H.モーザー エンデバー・パーペチュアルカレンダー スモークサーモン

H.モーザー「エンデバー・パーペチュアルカレンダー スモークサーモン」Ref.1800-0207
手巻き(Cal.HMC 800)。32石。1万8000振動/時。パワーリザーブ約168時間。18KWGケース(直径42mm、厚さ13.1mm)。3気圧防水。予価1039万5000円(税込み)。2025年11月に日本入荷予定。

 グリフェ仕上げによってサテンの質感を持つ本作の文字盤は、中央のスモーキーなサーモンピンクから外周に向かうにつれて濃いブラウンを帯びていくグラデーションとなっている。独自のフュメ効果があしらわれることで、微細な陰影を持つこととなり、放つ光を巧みに操る様をオーナーは楽しむことができる。

 もっともこのスモークサーモン文字盤は、H.モーザーにとって初めてのカラーリングではない。2023年に同社が発表した「ストリームライナー・パーペチュアルカレンダー コンセプト スモークサーモン」にも採用されていた。しかしこの2023年のモデルは、1年間限定でしか生産されなかった。今回、流線型のデザインを持つ、クラシカルでドレッシーな18Kホワイトゴールド製ケースを有するエンデバー・パーペチュアルカレンダーからスモークサーモン文字盤が復活したことで、またこの樽熟成ウイスキーの琥珀色の輝きと銅色のハイライトを思わせるカラーリングを、ユーザーは選択肢に入れられるようになった。

H.モーザー エンデバー・パーペチュアルカレンダー スモークサーモン

フランス語で「ひっかく」という意味を持つグリフェ仕上げが与えられた文字盤。縦方向にサテンが走っているため、落ち着いた印象となっている。12時位置のブランドロゴは透明なラッカーで施されることで、スモークサーモンが際立つデザインであることもポイントだ。

 ムーブメントは、これまでのエンデバー・パーペチュアルカレンダーに搭載されてきた手巻きのCal.HMC 800だ。一般的にパーペチュアルカレンダーと言うと、文字盤にさまざまな機能が付され、複雑さを感じさせるスタイルとなっているが、本作はあくまでミニマル。センターに時分針のほかに取り付けられた針が月を示すほか、ケースバックからのぞくムーブメントのブリッジに閏年表示を配したことで、エンデバーのスタイルを守り抜いているのだ。9時位置は約7日間分のパワーリザーブ残量を示すインジケーターが配されている。

H.モーザー エンデバー・パーペチュアルカレンダー スモークサーモン

H.モーザーのロゴの下に載せられたパーツが閏年表示だ。高級機らしい仕上げが施されたムーブメントも見応え十分。

 なお、3時位置に備わっている大型の日付表示の小窓には、深夜0時に瞬時に日付が切り替わる「フラッシュ・カレンダー」機能が搭載されている。日付は1日中、いつでも調整できるというのは、パーペチュアルカレンダーとは思えない実用性だ。

 ストラップは文字盤と調和する、ダークブラウンのアリゲーター製。時計本体のみならず、ストラップもフォーマルな装いにマッチするスタイルとなっているのだ。



Contact info:エグゼス Tel.03-6274-6120


2025年 H.モーザーの新作時計を一挙紹介!

FEATURES

ロゴを印さないという自信。H.モーザーは品質を腕時計そのもので語る

FEATURES

H.モーザー 〝タイムレス〟を叶える引き算の美学

FEATURES