ベル&ロスは、カーボンファイバーと発光素材を融合した高性能複合素材「LUM-CAMO」をケースに用いて、最先端航空機に搭載されるヘッドアップディスプレイを表現した「BR-X3 ナイトビジョン」を発表した。「BR-X3」はアイコニックな「BR-03」を新たな次元へと押し進めるコレクションに位置付けられており、発光素材を多用したチャレンジングな仕上がりとなっている。本作は世界限定250本だ。

新たな次元へと挑戦する「BR-X3」の最新作が登場
ベル&ロスは、アイコニックな「BR-03」を新たな次元へと押し進める「BR-X3」シリーズの第2章として、最先端航空機に搭載されるヘッドアップディスプレイ(HUD)システムから着想を得た「BR-X3 ナイトビジョン」を発表した。本作は、ベル&ロスが航空計器から着想を得てきたところから発展したもので、暗闇で光るグリーンによってナイトビジョンを表現している。

自動巻き(Cal.BR-CAL.323)。28石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。LUM-CAMO×Tiケース(幅41mm、厚さ13.30mm)。100m防水。世界限定250本。205万7000円(税込み)。
高性能複合素材「LUM-CAMO」によって発光するケース
BR-X3はブラックチタニウムモデルと、ブルースティールモデルが発表されており、本作はそれに続くものである。本作のケースサイズは41mmで、堅牢性を確保する多層構造を採用している点が特徴である。上下のプレートには、カーボンファイバーと発光素材を融合した高性能複合素材「LUM-CAMO」を採用し、暗所ではグレーをベースに、カーボン特有のテクスチャーを示しながらグリーンに発光する。ミドルケースはブラックのPVDコーティングを施したチタンであり、軽量性と耐久性を両立している。ミドルケースの四隅にも蓄光塗料を施して、印象的に発光するデザインとした。

航空機のHUDシステムを文字盤に取り込んだデザイン
本作にグリーンの発光が採用されているのは、モチーフとした計器に由来する。このモチーフとは、戦闘機パイロットの間で「コリマトゥール・テット・オート(CTH)」と呼ばれる航空機のHUDシステムである。そのデザインを色濃く反映するのが文字盤だ。本作の文字盤は、グリーンのアクセントを配した“X”字型構造で構成され、多層構造のスケルトン仕様となっている。また、文字盤はスモークガラス製であり、そこからムーブメントが透けて見える仕上がりとなっている。
文字盤には発光素材のカットアウトパターンが施され、暗所での視認性を高めるとともに、立体的な表情を演出している。風防にはグリーンのサファイアクリスタルを使用し、全体のデザインに統一感と未来的な印象を加えている。特徴的なケースの発光に加え、HUDディスプレイのデザインを取り入れた文字盤と、そこに加えられた奥行き感によって、没入感のある仕上がりが、本作の大きな特徴と言えるだろう。



