2025年11月13日にスイス・ジュネーブで開催されたジュネーブ・ウォッチ・グランプリ(GPHG)2025において、ブルガリの「オクト フィニッシモ ウルトラ トゥールビヨン」が「トゥールビヨンウォッチ賞」を受賞した。これにより、ブルガリはGPHGにおいて通算15個目となるトロフィーを獲得した。

驚異のケース厚1.95mmのトゥールビヨンウォッチ
時計界のアカデミー賞とも称されるジュネーブ・ウォッチ・グランプリ(GPHG)。その2025年の授賞式において、ブルガリの「オクト フィニッシモ ウルトラ トゥールビヨン」が、トゥールビヨンウォッチ賞に輝いた。

手巻き(Cal.BVF 900)。2万8800振動/時。パワーリザーブ約42時間。Tiケース(直径40mm、厚さ1.85mm)。要価格問い合わせ。
本作は、ブルガリが長年にわたり追求してきた薄型時計製造の技術を結集させたマスターピースである。ケースの厚さはわずか1.95mm。この驚異的な薄さの中に、複雑機構の代名詞であるフライングトゥールビヨンが搭載されている。
ムーブメントには、手巻き式のCal.BVF 900を採用する。「オクト フィニッシモ ウルトラ」に代表される従来の超薄型ウォッチとは異なり、2時位置に時分針の同軸配置を実現しており、5時位置のトゥールビヨンはスモールセコンドの役割も担っている。また、ケース素材にはチタンを、メインプレートにはタングステンカーバイドを使用することで、軽やかさと堅牢性が両立されている。

授賞式に登壇したブルガリ・グループ CEOのジャン-クリストフ・ババン氏は、「この受賞の栄誉はもちろんのこと、14年間でハイジュエラー ブルガリを、卓越したウォッチメーカーへと成長させたチームの皆さんにあらためて深く感謝します。これはかつて私がタグ・ホイヤーに在籍していた頃に、同社がウォッチメイキングの頂点に立ったことに匹敵するほどに素晴らしいことです。ブルガリとタグ・ホイヤーの両メゾンにとって21回目の受賞であり、ブルガリにおいては今まで2つの金賞(エギュイユ・ドール)と11の賞を獲得しています。この度の受賞に、私は感謝と感激の想いで胸がいっぱいです」と喜びを語った。
近年のブルガリは、GPHGにおいて多くの受賞歴を誇る。2021年には「オクト フィニッシモ パーペチュアル カレンダー」が最高賞である「AIGUILLE D’OR(金の針賞)」を受賞。さらに、2022年には「セルペンティ ミステリオーシ ハイジュエリー シークレット ウォッチ」、2023年には「セルペンティ クレオパトラ」がそれぞれジュエリーウォッチ賞を受賞した。
なお、今年のGPHGでは、トゥールビヨンウォッチ部門だけでなく、アイコニックウォッチ部門へ「セルペンティ MB&F 限定モデル」、ジュエリーウォッチ部門へ「セルペンティ エテルナ」もエントリーしている。



