クロノスイスは、重力が物体を引き寄せる様子を文字盤の意匠によって表現した「スペースタイマー グラビティ」を発表した。波模様の広がりによって奥行き感を表現したギヨシェ彫り部には、クロノスイスが得意とするCVDコーティングを施し、フォレストグリーンからオーシャンブルーへと変化する鮮やかな色彩を実現している。さらにグレーの文字盤ベース部には、NASAのデータを元にした月面の様子を緻密に刻み、宇宙と、宇宙を支配する強大な重力を本作の中で表現している。

クロノスイス新作は、重力を表現した「スペースタイマー グラビティ」
クロノスイスは、宇宙と、宇宙を支配する強大な重力を表現した「スペースタイマー グラビティ」を発表した。最大の特徴は、2時方向から6時方向にかけて配置される伝統的な手作業によるギヨシェ彫りである。

自動巻き(Cal.C.308)。33石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約42時間。SSケース(直径44mm、厚さ15.2mm)。10気圧防水。世界限定50本。539万円(税込み)。2026年4月発売予定。
このデザインは、重力をじょうごのイメージで表現した重力井戸を思わせる。重力井戸とは、質量を持つ物体が生み出す重力の作用を、じょうごの中心へ向かって物体が吸い寄せられてゆくような形で模式的に示したものだ。

本作では、ギヨシェ彫りを12時方向から放射状に広がるような波模様とし、12時方向では密で、外側に向かうにしたがって粗になるようにデザインしている。これにより、12時方向に向かって奥行きがあり、物体が吸い寄せられる重力を視覚的に表現している。
また、このギヨシェ彫りの色彩にも特徴がある。本作では、「ストライク・ツー ステラブルー」でも採用したCVDコーティングを施し、光の入射角によって、深いフォレストグリーンから、神秘的なオーシャンブルーへと無段階に表情を変える仕上がりとなっている。
グレーで仕上げられた文字盤のベース部には、NASAによる精密な月面の写真を元に、レーザー加工技術によって月面のクレーターや起伏をミクロン単位で再現している。光の入射によって陰影が生まれて表情が変わる仕上がりで、CVDコーティングによって鮮やかな仕立てのギヨシェ彫り部とのコントラストが印象的だ。
時刻と日付を示すインデックスリングには、軽量かつ高い耐久性を備える複合素材の「ITR2」を採用する。透明なITR2により、文字盤上に各種インデックスが浮かぶようなデザインとなっており、本作の立体感を際立たせている。

そんな本作に搭載されるのは、自動巻きのCal.C308である。センターに分針と秒針を備え、12時位置に時間表示のインダイアル、6時位置に日付表示のインダイアルと、それと同軸のムーンフェイズ表示を備える。オープンワークが施された12時位置からはCal.C308の機構がのぞき、一定のリズムで作動する様子を鑑賞可能である。これは、「目には見えないが、確実にすべてを支配する絶対的な存在である時間」を象徴するものとして取り入れられたデザインだ。



