ジェラルド・チャールズは、シグネチャーである上下非対称ケースに一体型ブレスレットを組み合わせた「マスターリンク」の新作として、「マスターリンク アトリエエディション」を発表した。最大の特徴は、職人が一打ずつ手作業で叩き出し、独特のテクスチャーを生み出しているハンドハンマード文字盤だ。打痕による複雑な陰影と輝きを際立たせるべくアプライドインデックスを省略したミニマルなデザインに仕上がっている。文字盤カラーは、ゴールデンローズ、ロジウム、ゴールデンイエローの3色が用意され、それぞれ世界限定25本という稀少なモデルとなっている。

職人の手仕上げで施されるハンマード文字盤が採用された「マスターリンク」が登場
ジェラルド・チャールズは、一体型ブレスレットを特徴とする「マスターリンク」の新作として、職人が一打ずつ手作業で叩き出すハンドハンマード文字盤を採用した限定モデルの「マスターリンク アトリエエディション」を発表した。精密に設計された外装に手仕事による表情を組み合わせたコントラストが特徴のモデルである。文字盤のバリエーションとしては、ゴールデンローズやロジウム、そしてゴールデンイエローの3色が用意され、それぞれ世界限定25本で展開される。
ひとつひとつ表情の異なるハンドハンマード仕上げの文字盤
ハンドハンマード仕上げは、ジュネーブの工房で熟練職人がハンマーを打つ強さや角度を繊細に調整しながら、数百回にわたって叩き出し、独特のテクスチャーを生み出している。手作業による模様は1枚ごとに異なり、それぞれ固有の表情を持つため、ふたつとして同じものは存在しない。
細かに叩き出された模様は光を乱反射させ、手首の動きや見る角度に応じて複雑な陰影と輝きを生み出す。本作ではあえてアプライドインデックスを省き、ミニマルなデザインを採用することで、この独特な表情を際立たせている。
文字盤のベースには、銅を主成分に亜鉛とニッケルを加えた合金である洋白を採用している。加工の難しさや工具の摩耗など、製造上の課題を伴う素材だが、ジェラルド・チャールズは、その独特の質感と深みのある表情を重視して選定した。仕上げだけでなく、その土台となる素材から文字盤の美しさを追求しているのだ。

自動巻き(Cal.GCA1000)。29石。2万1600振動/時。パワーリザーブ50時間。SSケース(縦38×横38mm、厚さ7.99mm)。100m防水。世界限定各25本。各594万円(税込み)。
上下非対称ケースとブレスレットが特徴のマスターリンク
ジェラルド・チャールズの最大の特徴はケースの6時位置施されたブランドのシグネチャーである通称「スマイル」と呼ばれる曲線のディティールである。6時側ブレスレットのセンターリンクは、このスマイルの曲線に沿いつつ、先端へと向かうにつれて直線的な形状へと移行する。一方、12時側はケース上部の直線を反復する設計で、ケースの非対称性を際立たせている。また、ブレスレットは、外からネジが見えない構造に加え、クラスプとそのプッシュボタンも目立たないよう収められており、この設計が一体感のあるシルエットを生み出している。

マイクロローターを採用したCal.GCA1000を搭載することで、ケースの厚さは7.99mmに抑えられている。ブレスレットは、外からネジが見えない構造に加え、クラスプとそのプッシュボタンも目立たないようスマートに収められる。

ジェンタのデザインを受け継ぐジェラルド・チャールズ
ジェラルド・チャールズは、時計デザイナーのジェラルド・チャールズ・ジェンタが2000年に創業したブランドだ。その代表作といえるのが、2004年にジェンタが手掛けた12時側と6時側で非対称なケースフォルムを持つ「マエストロ」である。マスターリンクは、この6時側の通称「スマイル」と呼ばれる曲線のフォルムを受け継ぎ、ブランド初の一体型ブレスレットコレクションとして2024年に発表された。
そのデザインの系譜には、ジェンタが2007年にサラワク王家のために製作した特別な時計「サラワク」が存在する。ダイヤモンドとルビーをあしらい、一体型ブレスレットを備えたこの時計の思想を、マスターリンクは現代の技術で受け継いでいる。今回のアトリエエディションは、サラワクを受け継ぐ造形にハンドハンマード文字盤の手仕事を重ねたモデルとなっている。



