【2020新作時計】ジラール・ぺルゴ「クエーサー ライト」

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2020.03.27

ジラール・ぺルゴは、「クエーサー ライト」を世界限定18本で発売する。クエーサーとは宇宙で最大の輝きを放つ天体のひとつであり、このモデルはサファイアクリスタル製のケースとスリーブリッジトゥールビヨンを搭載したムーブメントによって、その名に恥じない輝きを放っている。

ジラール・ぺルゴ クエーサー ライト

究極の透明度を誇るサファイアクリスタル製のケースを持つ「クエーサー ライト」。スリーブリッジトゥールビヨンは、同社が19世紀半ばに発表した機構である。香箱から二番車、トゥールビヨンキャリッジまでが美しくレイアウトされたデザインは、まさに魅せることを想定したムーブメントであり、サファイアクリスタル製ケースとの相乗効果で圧倒的な輝きを放っている。また今作では、ブリッジまでサファイアクリスタル製となっている。自動巻き(GP09400-1128)。27石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約60時間。サファイアクリスタル(直径46.00mm、厚さ 15.25mm)。3気圧防水。世界限定18本。3256万円(税別)。

サファイアクリスタル製のケースからあふれんばかりの輝きを放つ、老舗ブランドの意欲作

 ジラール・ぺルゴより、究極の透明性を持つ新製品が発売される。その名も「クエーサー ライト」である。クエーサーとは、銀河の中心の非常に狭い領域が明るく輝いている天体である。中心にはブラックホールが存在し、そこにガスや塵が落ち込むことによって明るく輝く。その放射エネルギーは太陽の明るさの1兆倍以上とも言われ、宇宙で最大の輝きを放つ天体の一つとして知られている。今回発売される「クエーサー ライト」は、その名に恥じぬ輝きを放つモデルに仕上がっている。
 まるでムーブメントが中空に浮かんでいるようなデザインであるが、これはケース全体がサファイアクリスタルでできているためである。通常、時計の場合には風防の素材として使われることの多いサファイアクリスタルだが、これをケースの素材に用いることは難しい。素材自体が非常に硬いため、複雑な形状に加工するために技術も時間もかかるからだ。そのような素材を選んだのは、このモデルで究極の透明性を実現させたかったからだろう。同社はこのケースに対し、200時間以上の作業と数百もの工程を費やし、美しい輝きを与えた。
 その中心部にあるのは、同社を象徴するデザインの一つであるスリーブリッジトゥールビヨンが搭載されたムーブメント「GP09400-1128」である。その名の通り、香箱、二番車、トゥールビヨンキャリッジを支えるブリッジが平行に並び、まるで三本の橋が架かっているかのようにレイアウトされている。その様は、サファイアクリスタル製のケースと相まった、まるで宙に浮かぶ天体のようである。
 同社の伝統的なスリーブリッジトゥールビヨンと、それをより魅力的に見せるために用意されたサファイアクリスタル製のケースは、技術と芸術性を重んじる同社の姿勢を体現した組み合わせといえるだろう。

ジラール・ぺルゴ クエーサー ライト

丹念に磨きこむことによって実現された透明なケースは、ムーブメントを360度から眺めることを可能にした。それは見た者に対し、まるで望遠鏡で夜空を覗いたときのような神秘的な感動を与えてくれる。このモデルが放つ輝きは、その構造によるものだけではない。香箱に使用された希少な白金属であるルテニウムがダイアモンドのように輝き、その魅力を増すことに貢献している。

ジラール・ぺルゴ クエーサー ライト

巻き上げはマイクロローターによって行われる。そのため、ケース裏からも美しいムーブメントを鑑賞することができる。ここにも老舗ブランドならではの技術力が見て取れる。


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