命を吹き込まれたジャケ・ドロー「プティ・ウール ミニット ドラゴン」

NEWSニュース
2020.09.07

ジャケ・ドローの「アトリエ・オブ・アート」コレクションから、六十干支のひとつである戌辰(つちのえたつ)をテーマとした新作「プティ・ウール ミニット レリーフ ドラゴン」が発表された。躍動感あふれるドラゴンの装飾が施されたこのモデルは、世界限定8本での販売となる。

プティ・ウール ミニット レリーフ ドラゴン

ジャケ・ドロー「プティ・ウール ミニット レリーフ ドラゴン」
自動巻き(Cal.Jaquet Droz 2653.Si)。28石。パワーリザーブ約68時間。2万8800振動/時。18KRG(直径41mm、厚さ13.77mm)。3気圧防水。


東洋におけるドラゴンは無敵の存在

プティ・ウール ミニット レリーフ ドラゴン

文字盤上で生き生きとした姿を見せるのは、5つの爪を持つドラゴン。中国においては爪の数に意味があり、歴史上5つの爪を持つドラゴンは皇帝にのみ許された意匠であった。

 西洋と東洋ではドラゴンに対する考え方が大きく異なる。西洋では悪魔のような羽を持った姿で描かれることが多く、「恐ろしいもの」「倒すべき存在」というイメージがあるが、東洋においては水神であったり霊獣であったりと、神聖な存在として位置づけられている。そもそも描かれる形状が大きく違っており、東洋のドラゴンはより蛇に近い姿をしている。

 今回の新作でモチーフとなっているのは、東洋のドラゴンだ。後漢の王符による「九似説」がこの東洋のドラゴンの姿を具体的に示している。「九似」とは龍の9つの部位がそれぞれ別の動物に似ていること。角は鹿、耳は牛、頭は駱駝、目は兎(鬼という説もある)、鱗は鯉、爪は鷹、手は虎、腹は蛟(水蛇)、項は蛇、といわれている。中国においては歴史上、皇帝のシンボルともされており、無敵の存在、天下を司るものだ。


東洋へのリスペクトが感じられる繊細なアートピース

 文字盤を突き抜けるような18Kイエローゴールドのドラゴンは、鱗や爪、牙に至るまですべて手作業で彫り上げられたもの。ドラゴンが掴んでいる宝珠は、つややかなオニキス製だ。文字盤にはクモの巣のような模様をもつスパイダーマン ジャスパーを採用。カットや面取り、研磨をすべて手作業で行っているため、ひとつひとつが異なる表情を持っている。

プティ・ウール ミニット レリーフ ドラゴン

ジャケ・ドローの限定コレクションの中でも、文字盤側のデザインが裏面にも引き継いで表現されている珍しいデザイン。うねるようなドラゴンの体が彫金細工によって施され、まるでムーブメントに巻きついているかのようだ。

 ムーブメントには、温度変化や磁場に影響を受けないシリコン製ヒゲゼンマイとアンクルの先端を備えたキャリバーJaquet Droz 2653.Siを搭載。ローターから垣間見えるこのムーブメントには、コート・ド・ジュネーブ装飾が施されている。ジャケ・ドローの「フィロソフィー・オブ・ユニーク(唯一無二のものを求める理念)」を体現したこのモデルには、職人のサインが入った正規品証明書が添えられる。



Contact Info: ジャケ・ドロー ブティック銀座 Tel.03-6254-7288


漆黒のオニキス文字盤、ジャケ・ドロー 2020新作「グラン・セコンド オフセンター クロノグラフ ブラックオニキス」


https://www.webchronos.net/news/49874/
ジャケ・ドロー「アトリエ・オブ・アート」にパイヨン装飾を施した新作が登場


https://www.webchronos.net/news/47929/
ジャケ・ドロー 2020新作「グラン・セコンド カンティエーム」


https://www.webchronos.net/news/45702/