パネライ【2021 新作】リサイクルベースの素材でつくられた「サブマーシブル eLAB-ID™️」

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2021.04.26

パネライは循環型の時計製造モデルを実践するため、時計全体の重量の98.6%をリサイクルベースの素材が占めるコンセプトモデル「サブマーシブル eLAB-ID™️」を発表した。持続可能な社会への実現を向け、時計業界全体に訴えかける。

サブマーシブル eLAB-ID™️


大半をリサイクル素材が占めるエコウォッチ

 パネライはWatches & Wonders 2021の新作として、リサイクル素材を全面に使用した「サブマーシブル eLAB-ID™️」を発表した。同社はこのモデルを発表したことにより、これまで以上に環境に配慮した時計の製造を、多角的にリードすることを宣言したのである。

サブマーシブル eLAB-ID™️

パネライ「サブマーシブル eLAB-ID™️」
自動巻き(Cal.P.900e)。17石(リサイクルジュエル)。2万8800振動/時。パワーリザーブ約72時間。ECOチタン™️(直径44mm、厚さ13.35mm)。300m防水。745万8000円(税込み)。

 新規の原材料の使用を抑えることで環境への負荷を低減すると同時に、高品質な腕時計の製造を両立させるコンセプトウォッチである今作。時計全体の重量の98.6%を「ECOチタン™️」と名付けられているリサイクルベースの素材で製作されている。

 ECOチタン™️はケースやリュウズプロテクター、そしてダイアルに用いられており、使用済みのチタンを約80%含有している特殊な合金である。リサイクル素材と聞くと質が低いように思えるが、航空宇宙産業でも使用されている信頼性の高い物質なのだ。

サブマーシブル eLAB-ID™️

 サンドイッチダイアルと3本の針に塗布されているスーパールミノバは100%リサイクルされたものを使用し、これは初めての試みである。また、自社製ムーブメントであるキャリバーP.900eに使用される脱進機のパーツにも、100%リサイクルされたシリコンを使用している。これらは産業廃棄物を再利用する、専用の小規模なリサイクルプロセスを経て製造された。

持続可能な時計製造ために

 同社はこのコンセプトウォッチの製作に必要なリサイクル素材を調達するため、ゼロからサプライチェーンを確立した。時計界のみならず自動車産業や航空宇宙産業など多彩な分野をリサーチし、パートナーとなるサプライヤーを探索。その結果、パネライが要求する高品質なリサイクル素材が完成し、今回のコンセプトウォッチを実現したのである。

 同社CEOのジャンマルク・ポントルエは次のように述べた。

「もしスイスと世界中のすべての時計産業の仲間たちが、パネライが開拓したサプライヤーと連絡を取り、同じ材料を使用してくれたら、とても喜ばしいことです。」そして「パネライがこの技術を使えば良いとは考えていないのです。」と付け加える。

 今回のプロジェクトで形成したサプライチェーンを隠さずオープンにすることで、パネライ以外の時計ブランドにも行動を促進している。持続可能な社会の実現に向けて積極的に取り組むパネライは、時計業界をリードする存在なのだ。


Contact info: オフィチーネ パネライ Tel.0120-18-7110


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