オメガ、宇宙ゴミ回収事業への協力を発表

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2022.01.30

オメガは、クリアスペース社が手がける、宇宙ゴミを回収する画期的な事業への協力を表明。この重要なプロジェクトは、2025年に最初のミッションを実行する予定となっている。

クリアスペース

クリアスペース社とは
人類の宇宙活動の脅威となる、使われなくなった衛星などの物体を捕え、地球周回軌道からそらす技術を開発している会社。各国宇宙機関や民間事業者が実施する持続可能な宇宙開発を、地球周回軌道上でサポートするサービスも提供している。2020年には、欧州宇宙機関と 8600万ユーロの業務契約を締結し、25年に最初の宇宙ゴミ除去ミッションを実施する予定だ。


オメガが再び宇宙へ

 月で着用された最初の腕時計「スピードマスター」を生み出したオメガが、再び宇宙に飛び立つこととなる。今回発表されたオメガの新たなミッションは、宇宙を清掃するという重要なプロジェクトである。

 パイオニア精神を掲げるオメガはクリアスペース社と提携し、機能していない人工衛星を回収・除去するという、史上初のミッションに参加するのだ。これは、現在大きな問題となっている宇宙ゴミの除去を、コストダウンするための長期プロジェクトの第一段階となる。

 現在、地球を周回する人工衛星は数千個に及ぶのだが、そのうちのほとんどは“機能停止”状態である。そしてそれらの放棄された物体は、爆発や他の人工衛星との衝突の危険性があり、人類が直近で抱える大きな課題のひとつとなっている。

オメガ CEO

オメガ社長兼CEO、レイナルド・アッシェリマンと、スイス人宇宙飛行士でありスウォッチグループ取締役会のメンバーであるクロード・ニコリエ博士、そしてクリアスペース社CEOのリュック・ピゲ氏が並ぶ。

 オメガの社長兼CEOのレイナルド・アッシェリマンは、今回のパートナーシップを「宇宙探査と地球保全の両分野での実績を誇るオメガにとっては、理にかなった次のステップ」と表現し、クリアスペース社の取り組みについては「アポロ計画以来、最も重要かつ刺激的で素晴らしいプロジェクトのひとつ」と述べた。

クリアスペース

役目を終え宇宙を漂う「宇宙ゴミ」を捕えるイメージCG。

 これまで継続してきた数々のパートナーシップ、そして今回新たに発表したクリアスペース社への支援を含め、時計ブランドであるオメガは、持続可能な未来へと積極的に関与してゆく。その影響力は、海底や地上、そして宇宙の隅々にまでおよぶのだ。




Contact info:オメガお客様センター Tel.03-5952-4400


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