ヴァシュロン・コンスタンタン銀座本店にて「アメリカン1921 ユニークピース」を特別展示

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2022.03.10

ヴァシュロン・コンスタンタン 銀座本店では、メゾンの技術とスタイルを凝らした精神を称えた「クラシック ウィズ ア トゥイスト(Classic with a Twist)展」を3 月1 日より開催している。また3月25日からは、昨年100周年を迎え、1921年に製作された「アメリカン 1921」のオリジナルモデルを忠実に再現した「アメリカン 1921 ユニークピース」が特別に展示される。この機会にぜひ銀座本店へお立ち寄りいただきたい。

ヴァシュロン・コンスタンタン アメリカン 1921

ヴァシュロン・コンスタンタン「アメリカン1921 ユニークピース」
手巻き(Cal.1921)。16石。1万8000振動/時。パワーリザーブ約30時間。1921年のオリジナル・モデルと同じ合金の
18K(3N)YG(直径31mm × 厚さ8.75mm)。ホワイト、グラン・フー・エナメル文字盤。ユニークピース。


アメリカン 1921 ユニークピース

ヴァシュロン・コンスタンタン アメリカン 1921

 このモデルが1921 年に製造されたのは、わずか24本。現在ヴァシュロン・コンスタンタンのプライベート コレクションに収められているのは、その中のわずか1 点だ。少数しか存在しない極めて貴重なオリジナルは、収集家や愛好家が探し求める時計になっている。1921 年さながらにオリジナルを忠実に復元して発表される「アメリカン 1921 ユニークピース」は、狂騒の20 年代の創意豊かな世界を振り返り、1 世紀前に実践された職人技の美を復活させるのに最も適した時計のひとつだ。また、単なる記念モデルを超え、265 年以上に渡ってヴァシュロン・コンスタンタンが培ってきた専門的な職人技の核心部を巡る注目すべき遍歴の成果を語る時計である。

アンティークの工作機器と道具

当時行われていた手作りの行程を再現するために、ヴァシュロン・コンスタンタンのヘリテージ部門に保管される歴史的な道具で作業しなくてはならなかった。ケースを構成する諸要素の忠実な再現を可能にしたのは、19世紀末期の正面フライス盤だ。先端を丸く加工するために利用されたこの19 世紀後半に遡る旋盤は、歯車の歯の側面を削り直径を調整するのに用いられていたもので、時計職人は、ムーブメントの地板に穴を開けるために、18 世紀のドリルを据えた縦型機械を使い、また軸石のセットには20 世紀初頭の打ち込み機の助けを借りた。

ヴィンテージ ムーブメントの再現

レストレーション工房の時計職人は、ヴィンテージ ムーブメントの再構築が求められることが今まで無かったため、オリジナル モデルを駆動するムーブメント、すなわち11リーニュ・ヌーヴォー・キャリバーを分解して、その構成部品のすべてを1点ずつ調べることから取り掛かった。新たに作らなくてはならない地板とブリッジは別として、必要なあらゆる半加工パーツを探らなくてはならない職人たちにとって、レストレーション工房の在庫部品がまさに金鉱であることが判明した。この再構築には極めて入念な調査も含まれた。ヴィンテージのケースに収められた無数のパーツのそれぞれのサイズや形状が異なっているからだ。個々のパーツを特定するための第一段階は、オリジナルムーブメントを構成する115 個の部品それぞれの大きさを測定することから始まった。この入念な観察作業と比較検討を受けて、時計職人がキャリバーの設計とモックアップの作成に取り組んだが、極めて複雑なサイズ計算が求められ、細心の注意が欠かせない任務となった。



Contact info: ヴァシュロン・コンスタンタン Tel.0120-63-1755


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