カシオ「オシアナス マンタ」の新作は、蒔絵によって流れ落ちる水の躍動感を表現する

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2022.09.29

カシオは、「オシアナス マンタ」の新作として、ベゼルに蒔絵を取り入れた「OCW-S5000MB」を発表した。今作は、蒔絵によって流れ落ちる水の躍動感を表現したモデルだ。その制作と監修は、1912年創業の蒔絵工房・下出蒔絵司所の3代目である下出祐太郎氏によるものだ。

OCW-S5000MB

オシアナス「マンタ」OCW-S5000MB
流れ落ちる水の躍動感を表現した新作、「OCW-S5000MB」。そのベゼルには、京蒔絵師の下出祐太郎氏が今作のために命名した、「蒔きぼかし抜描瀧文(まきぼかし ぬきがきたきもん)」の蒔絵が施されている。光発電クォーツ。駆動時間約18カ月(パワーセービング状態)。Tiケース(直径42.3mm、厚さ9.3mm)。10気圧防水。世界限定1200本。27万5000円(税込み)。2022年10月14日(金)発売予定。


日本の伝統技法とハイテク技術が結集した限定モデル

 カシオは、「オシアナス マンタ」の新作として、ベゼルに蒔絵を取り入れた「OCW-S5000MB」を2022年10月14日(金)、世界1200本限定で発売する。

 オシアナスはこれまでにも、江戸切子や阿波藍といった日本の伝統技法を取り入れたモデルを発表してきた。今作は、昨年登場した蒔絵モデル同様に、京蒔絵師の下出祐太郎氏によって制作・監修されている。下出氏は1912年創業の蒔絵工房・下出蒔絵司所の3代目であり、伝統技法を用いた作品制作や、文化財の修理・修復も手掛けている。

OCW-S5000MB

縦方向に蒔絵を施すことによって、滝から流れ落ちる水と、そのしぶきを表現している。プラチナ粉をグラデーションのようにまく「蒔きぼかし」という技法と、あえてその粉が付かない部分を作る「抜き描」という技法を組み合わせていることに加え、ブルーからブラックにグラデーションする蒸着処理によって、躍動感を与えられている。

 今作は、「オシアナス」のブランドカラーであるブルーを主体に、蒔絵によって水の躍動感が表現されている。ベゼルの12時側から6時側に向かっては、縦方向にプラチナ粉がまかれており、流れ落ちる滝と舞い上がるしぶきを想起させる。

 これは、プラチナ粉をグラデーションのようにまく「蒔きぼかし」という技法と、あえてその粉が付かない部分を作る「抜き描」という技法を組み合わせて実現したものだ。下出氏は、こうして出来上がった文様を「蒔きぼかし抜描瀧文(まきぼかし ぬきがきたきもん)」と命名している。更に、蒔絵に躍動感を与えるため、ベゼルには斜め45度のブルーからブラックに変わるグラデーション蒸着が施されている。ダイアルの3時側には、スリット状に白蝶貝が採用されており、流れ落ちる水を表現している。

OCW-S5000MB

ダイアル3時側には、ライン状に白蝶貝があしらわれている。これは、滝つぼにきらきらと流れ落ちる水を表現したものであり、ベゼルとのデザインの連続性が感じられる。

 薄型のケースはチタン製。サファイアクリスタルには、両面反射防止コーティングを施すことによって視認性が高められている。「オシアナス マンタ」らしく、機能面も充実している。ワールドタイムの他、クロノグラフやフルオートカレンダー、バッテリーインジケーターを備える。ソーラー電波ムーブメントを搭載するため、定期的な電池交換や時刻修正は不要だ。スマートフォンと接続することでより便利に使える、モバイルリンク機能も採用されている。

OCW-S5000MB

2021年に登場した蒔絵モデル同様、今作も京蒔絵師の下出祐太郎氏によって制作・監修されている。蒔絵は、器の表面に細い筆を使い漆などで絵を描き、乾ききる前に上から金や銀などの金属粉をまきつけて模様をあらわす日本の伝統技法である。下出氏は、その技術を継承するひとりとして、伝統技法を用いた作品制作をはじめ、文化財の修理・修復も手掛けている。




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