12月のカレンダー

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

最近のコメント

各月のブログ

ゼンマイオヤジさんのブログ

(一般に公開)

『Dirk Dornbluth』 ~2019年12月07日06:14


Dirkとは以下の会話で幕開けた:

私: この写真の女性知ってる?

Dirk: (↑写真をマジマジと見て)

     あれれ!? フルーストさんだ。彼女は元社員でした。
     日本人のxxxがドレスデンで時計を引き取ることになったので彼女にお願いしたのです。
     xxxは日本人で初めて購入してくれた人なんです。

私:  そのxxxが私です。隣の少年は彼女の次男のPhilipp君です。

Dirk: Oh!!!!(飛び上がった、そして二人で抱き合う・・・)



***

正確には私が第1号の顧客ではないのだが、
そんな風に覚えていてくれたことに嬉しくもあり誇りに思う。

あれからもう15年が過ぎた。

当初は毎年クリスマスカードに写真を添えて交信していたが、
いつの間にやら音信が途絶えてから久しい。

そんな感じで初対面が初対面ではないムード一杯で、
Dirkは片言の英語で一生懸命、会話に努めてくれた。

Dirkと二人で撮った記念写真を彼は即座に本国のファミリーに携帯で送っていた。
実に嬉しい『再会』のようなDirkとの邂逅はこんな風に幕開けたのでありました。

***

場所は名古屋の、いや、日本を代表する名店、HIRANO

クロノスでもおなじみの“平野ブラザーズ”が経営するアットホームな店のムードは
他のどの店とも異なる心地良い異次元空間だ。
今回はともぞー厄員の『脳内紹介状』を持参?して、万難を排して平日午後に参戦してきた。

***

Dirkは二代目であり、父親のDieter Dornbluthは80歳になったそうだ。

つまり、父親とその息子Dirkによる家内制手工業ブランドのドーンブリュートが
“D.Dornbluth & Sohn”の意味である。

***

『本拠地であるカルベにおいでヨ』、と何度も誘われた。

カルベにはどうやって行くのかと尋ねると、
ベルリンから電車で1時間、そこから車で1時間弱らしい。

そうだった、結構不便そうであったので、昔、訪問を諦めた記憶がよみがえる。
カルベは人口2500人だがホテルは3つもあるらしい。
ホテルがあるということはグラスヒュッテよりも都会ということか(笑

Dirkの人懐こい笑顔を見たり、彼の4人の子供の話や、総勢8名の家族ブランドの話、
そしてLang&Heyne等の企業と協力して人材育成を進めている話などを聞くにつけ、
いつかカルベに行ってみようかな、と言う気持ちにさせる楽しくも甘酸っぱい『再会』でありました。


  • ドイツネタ
  • スタイル

コメント

1番~17番を表示

2019年
12月07日
06:41


Dirk 談:

『Regukatorのデザインは計算ではなく、自分の感覚とフィーリングで作った。
 その結果として、某大学の美術教授からも美しい比率にお墨付きを頂いた』

2019年
12月07日
06:42


限定20本のQuintus-2010-Jubilar:

その圧倒的なムーヴメントの仕上げと装飾に溜息・・・

2019年
12月07日
06:44


文字盤のサンプルや製作過程を示すパーツも持参。

『ヒゲゼンマイには80種類くらいあり、その中からモデルにあった最善のものを選んでいる』


***


何と、80種類とは・・・

2019年
12月07日
06:46


DANDYな平野さんのバングルにも注目。

ブレゲ針仕様の特注であります。

流石、やることが全てコダワリ抜かれている。

2019年
12月07日
06:51

HIRANOでは、リシャールミルやM.グロスマン、
そして初期のフランクミュラー・ハバナまで扱う。
ハバナに至ってはDISONモデルを特注してしまう信頼関係を持つ。

こんな小店(失礼!)で天文台級のブランドを扱う老舗は全国でもここだけ。

感服します。

2019年
12月07日
06:52


LONGINESのセクターダイアル(ORIGINAL)まであります!!

2019年
12月07日
06:53


DIRKとの濃密な時間はあっという間に2時間が過ぎた・・・

2019年
12月07日
06:54


Dirk Dornbluthに幸あれ。

そして、名店HIRANOにもこの場をお借りして厚く御礼申し上げます。

2019年
12月07日
11:33

素敵な話です!

2019年
12月07日
18:08

10: 341

ゼンマイオヤジさん。
ご無沙汰いたしております。
良いお話しありがとうございます。

で、今回のブログ画像拝見、一本ワタスも同じものを、、、
持っていたりします (>_<)
使わ(え)ないけどっ?

2019年
12月07日
19:09

ジェジェさん、こんばんは。

お付き合い頂き有難う御座います。

ゼンマイオヤジの『オハコ』のネタです。

2019年
12月07日
19:11

341さん、こんばんは。
>で、今回のブログ画像拝見、一本ワタスも同じものを、、、 持っていたりします (>_<)


やっぱりお持ちでしたか、Richard Mille・・・
漢デス!!!

2019年
12月07日
19:31

13: 341

↑新装の深層の真相は、、、?
次の和やかな名古屋会にでも参戦致しマッスルっ⁈
よろしくお願いします。
(^。^)

2019年
12月07日
22:32

ブランドを立ち上げて、売れるかどうか不安の最中
日本人がブランドを認知して購入してくれた嬉しさと
安堵感は忘れないでしょうね。同時に商売ができる
自身にも繋がった事でしょう。

大手メゾンでは絶対になさそうな逸話です。

2019年
12月08日
05:00

よやや2さん、
時計の製作者と所有者が同時代を生きる証と感動は、その時計が所有され使われること。
今回はDirkも自分の軌跡を改めて振り返ることが出来た充実の初来日になったことでしょう。

今回の最後の訪問地、大都会東京でDirkは何を感じたのだろうか。

2019年
12月08日
08:17

ゼンマイオヤジさんを覚えていただなんて、凄いですね!
ご連絡した甲斐がありました。

ドーンブリュート、このレギュレーターの秒針の細さはそそるものながありますね!値段は別としてw

ヒラノは粋な魔窟、心地よくディープな世界に誘ってくれます。
また行きましょう!

2019年
12月08日
11:59

ともぞーさん、
Regulatorについてはちょっと言いたいことがあるので、次回お会いした時に。
年産150本のペースは変えないそうです。
そのレベルでやっていけるのでしょうか?
色々と興味が尽きないドーンブリュートでありました。

1番~17番を表示

コメントを書く

本文
写真1
写真2
写真3
Chronos定期購読のお申し込み