ワールド・ウォッチフェアでぜひチェックしたいブロンズウォッチ5選

2019.06.07

「他人とは違う、自分だけの特別なモノがほしい」というのは誰もが、特に大人になると思うこと。この願いを無理なく叶えてくれるのがブロンズをケース素材に使った腕時計です。

 ジーンズやカバンやコインパースなどの革モノの世界では、使い込むこと、時間が経つことで色や風合いがだんだん変化して「味が出る」アイテムが昔から根強い人気ですが、そんなトレンドが腕時計の世界にもブロンズでやって来ました。ブームの始まりは、2011年にパネライが世界1000本限定で発売した「サブマーシブル」。

 ブロンズ(青銅)は本来は銅と錫(スズ)の合金のこと。鉄を利用する前に古代人が利用していたことでも知られています。特徴は鎌倉の大仏様のように、時間が経つと表面が酸化されてパティーナ(緑青という青いサビ)に覆われること。緑青は銅の表面を保護して内部を守ってくれます。また抗菌作用もあります。

 ケースの表面にできるこの緑青。そのでき方は使う人それぞれに違います。だからブロンズケースの腕時計は、使い続けるだけで自然に自分だけの腕時計になっていきます。ですから、若者はもちろん、自分自身の「エイジング」の楽しみを知っている大人の方には特にオススメです。
なお、金属アレルギーを心配される方もいらっしゃるでしょうが、最新のブロンズケースウォッチの多くは、肌に当たるケースバック部分だけ金属アレルギーを起こしにくいチタン素材を使うなど、その対策も施されています。心配な方は、念の為に確認されると良いでしょう。

渋谷ヤスヒト/選&文

渋谷ヤスヒトが選ぶブロンズウォッチベスト5

5位
オリス 「ビッグクラウン ブロンズ ポインターデイト 80周年エディション」

ビッグクラウン ブロンズ ポインターデイト

オリス 「ビッグクラウン ブロンズ ポインターデイト 80周年エディション」
直径40mm
自動巻き(Oris754)
26石
2万8800振動/時
50m防水
ブロンズ
22万円(税別)

クラシックな機械式ウォッチの魅力を手軽な値段で楽しめる腕時計といえば、オリスのアイコンモデル「ビッグブラウン」。コインエッジのあるケースに、クラシックなアラビア数字文字盤。そしてこれもオリスの象徴ともいえるポインターデイト。使い込むことでヴィンテージ感が高まるこのブロンズケースモデルはそんな「ビッグブラウン」の極みとも言える存在。しかもこのアニバーサリーモデルは通常モデルよりグリーンが濃いめで存在感はさらにアップ。


4位
ベル&ロス 「BR 03-92 ダイバー グリーン ブロンズ」

BR 03-92

ベル&ロス 「BR 03-92 ダイバー グリーン ブロンズ」
直径42mm
自動巻き(BR-CAL.302)
25石
2万8800振動/時
300m防水
ブロンズ
世界限定999本
52万円(税別)

ベル&ロスのアイコンといえば、コックピットの航空機用計器をモチーフにデザインされた薄型・スクエアケースの「BRシリーズ」。シンプルで機能的な魅力的なこのデザインにブロンズケースのダイバーズが登場したのは2018年のこと。ダイバーズとして使うならまずそちらもオススメ。でも日常的にファッションアイテムとして楽しむならミリタリーテイストのこちら。


3位
ゼニス 「パイロット タイプ20 クロノグラフ エクストラ スペシャル」

ゼニス 「パイロット タイプ20 クロノグラフ エクストラ スペシャル」
直径45mm
自動巻き(Elite 679)
27石
2万8800振動/時
10気圧防水
ブロンズ
75万円(税別)

この「タイプ20」は、ただクラシックな昔のスタイルというだけではない、着けていると「腕時計を着けるのはやっぱり楽しい」と思わせてくれる不思議な魅力のあるモデル。その中でもブロンズケースは、その魅力的な味わいが時間が経つにつれてさらに高まるモデル。視認性も高いので、腕時計としての使いやすさも抜群。


2位
モンブラン 「モンブラン 1858 オートマティック クロノグラフ リミテッド・エディション 1858」

モンブラン 1858 オートマティック クロノグラフ

モンブラン 「モンブラン 1858 オートマティック クロノグラフ リミテッド・エディション 1858」
ケース径42mm
自動巻き(Cal.MB 25.11)
27石
2万8800振動/時
10気圧防水
ブロンズ
世界限定1858本
56万5000円(税別)

2019年のトレンドカラー、グリーンを採用した新作ウォッチの中でも、野山の生き生きとした緑を彷彿させてくれるのが、モンブランのこのクロノグラフモデル。同社が継承した名門ミネルバのDNAを感じるツーインダイヤルの文字盤とケースも絶妙なヴィンテージ感。価格もこの内容とは思えないうれしい設定。


1位
チューダー 「プラックベイ ブロンズ」

プラックベイ ブロンズ

チューダー 「プラックベイ ブロンズ」
ケース径43mm
自動巻き(Cal.MT5601)
26石
2万8800振動/時
200m防水
ブロンズ
42万9500円(税込)

2018年の日本再上陸以来、ブロンズケースモデルを展開し、トレンドをリードするチューダー。2019年に追加された人気のダイバーズ、このスレートグレー文字盤のモデルは、精悍だがヴィンテージ感もたっぷり。NATOストラップとのマッチングも抜群。しかも搭載されるムーブメントは完全自社製でパワーリザーブ約70時間。その上、C.O.S.C.認定のクロノメーターの高精度。これだけの内容でこの価格は、とにかく驚き&感心するばかり。