フランスのマニュファクチュールであるペキニエは、同国ジュラ地方出身のミシュラン星獲得シェフ、マティアス・マルクとのコラボレーションモデル「コンコルド ダマス×マティアス・マルク」を発売した。世界限定50本が販売される本作では、高級包丁にも用いられるダマスカス鋼を採用することで、フランスの時計製造技術と若き天才シェフのクリエイティビティーとの融合を図っている。

ダマスカス鋼が織りなす唯一無二の造形美
1973年にエミール・ペキニエがフランスのモルトーに創業したペキニエ。フレンチ・マニュファクチュール(フランスの本格時計製造技術)を標榜し、クォーツ式時計の一般化によって大きな打撃を受けたフランスの伝統的な時計製造の再興を推し進めてきたブランドだ。近年では、デザインや開発、そして組み立てまでを担う自社工房を設立し、部品の大部分をフランス製が占める自社製ムーブメントを製造するなどして、政府による無形文化財企業(EPV)の認定を受けるまでに至っている。

自動巻き(Cal.EPM03)。21石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約65時間。SSケース(直径36mm、厚さ9.25mm)。10気圧防水。世界限定50本。115万5000円(税込み)
今回登場した「コンコルド ダマス×マティアス・マルク」は、ブランドと同じ地域にルーツを持つシェフ、マティアス・マルクとのコラボレーションモデルである。特筆すべきは、上等な料理包丁にも用いられるダマスカス鋼を、ベゼルおよびダイアルの素材へ採用している点だ。特にダイアルは、ダマスカス鋼の塊から直接切り出されたのちに、繊細な成形と研磨の工程によって仕上げられている。


本作のベースとなった「コンコルド」コレクションは、フランス・パリ8区に位置するコンコルド広場から着想を得てデザインされた。クッションケースと一体型のブレスレットを持つスポーティーな外観を特徴としており、本作では直径36mm、厚さ9.25mmという全体的にコンパクトなパッケージングに収められている。
内部には、自社で設計から組み立てまでが行われたカリブル・イニシャルことCal.EPM03を搭載する。構成する部品の72%がフランス国内製であり、それらを含むすべてのパーツを工房から半径80km以内で調達するなど、徹底した地産地消の体制で製造されたムーブメントである。

料理の世界観を表現した特別な付属品も用意された。水作業に適した交換用のラバーストラップに加え、時計と同じダマスカス鋼の刃を持つファロール社製のポケットナイフ、そして包丁のロールケースを思わせるメゾンボワネ社製のレザーケースが同梱される。




