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Piaget ピアジェ

1874年にスイス・ジュラ山脈に位置する村、ラ・コート・オ・フェにてジョルジュ=エドワール・ピアジェにより創業される。創業当時はムーブメントと部品の製造を行っていたが、1911年に息子のティモテに経営が引き継がれると、懐中時計および腕時計の製造を始める。3代目となるジェラルドとヴァランタンは、43年にピアジェとして商標を登録、2年後にはより大きな工房を設立し活動を本格化させる。

57年、厚さ2mmの手巻きムーブメント「キャリバー9P」を発表し、時計業界に革新をもたらした。さらに60年にはマクロローターを採用した厚さ2.3mmの自動巻きムーブメント「キャリバー12P」を発表、薄型ウォッチを得意とする時計ブランドとして地位を確立した。これとほぼ同時に金細工と宝石のセッティングに特化したアトリエをジュネーブに設立、ジュエリーウォッチ製造の全体を管理するようになる。その後同社は「今までになされてこなかったことをする」をモットーとして、ハードストーン製のダイアルを備えた時計を発表、この時計はジャクリーン・ケネディが愛用したことでも知られる。67年には画家のサルバドール・ダリとコラボレーションを行うなど、著名人や芸術家から支持を集めた。

79年に上流階級のスポーツであるポロから着想を得て考案された「ピアジェ ポロ」は、ラウンドシェイプとクッションシェイプを融合させた独特なケースデザインを特徴とし、現在もコレクションにラインナップされている。98年にキャリバー9Pに代わる薄型ムーブメント「キャリバー430P」を発表すると、このムーブメントを搭載する薄型腕時計のコレクションが「アルティプラノ」と名づけられる。以降最薄の記録を更新し続け、2018年には世界最薄の機械式腕時計となる「アルティプラノ アルティメート コンセプト」を発表した。ケースバックをムーブメントの地板の一部とし、強度を確保するためにコバルト合金をケース素材に採用、通常のリュウズではなく専用のアダプターを用いて巻き上げを行うなど、革新的な技術でわずか2mmというケース厚を実現している。20年には、カスタムオーダーでこのモデルの販売が開始した。

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