1954年に創業者の田﨑俊作が、兵庫県神戸市で養殖真珠の加工に成功し、販売を開始したのを起源とする。70年には幻の真珠と呼ばれていたマベ真珠の養殖に世界で初めて成功。88年にダイヤモンド原石の自社研磨を開始、94年より世界最大手のダイヤモンド原石供給元であるデビアスグループと直接取引できる資格を取得して、事業を広げる。この資格の取得には原石の評価能力と研磨技術が優れていることが条件となっており、日本国内では現在、同社のみが保持している。2009年、クリエイティブディレクターにタクーン・パニクガルを迎え、ブランド名を田崎真珠から「TASAKI」に変更した。
日本をオリジンとするハイジュエラーとして、最高の“クォリティ”、“クリエイティビティ”、“クラフツマンシップ”により、革新的で洗練されたジュエリーを生み出し続けている。
2015年より高級腕時計コレクション「TASAKI タイムピーシーズ」を発表し、日本の美意識、感性、精緻な職人技を体現。コレクションの最上位モデルである「オデッサ トゥールビヨン」は、独立時計師の浅岡肇がムーブメント製作を手がけたことで国際的な評価を受けた。18年からはヴォーシェ社とパートナーシップを結び、スイス製のムーブメントを採用。同年発表した「バランス」シリーズは、ブランドを代表する同名のジュエリーコレクションの特徴である、直線と円を組み合わせたデザインを持つ。このほかに2021年に発表した第3のシリーズとして、ユニセックスウォッチの「FIONA KRÜGER : TASAKI」や、パールを華やかにブレスレットに用いたジュエリーウォッチなど、ラインナップを拡充している。