時計用語辞典

コラムホイール

Column wheel

クロノグラフの発停止、リセットを司る円柱型の部品のこと。プッシュボタンからの入力をレバー経由で出力に変換する。一般的には下のギアで入力を受け、上の円柱で出力を司る。左右に動くカム式に対し、一方向への回転で入出力を変換するため、動作が確実で操作惑も軽い。しかしコラムホイールを切削して作るためコストがかかる。1960年代までは一般的だったが、現在は一部の高級クロノグラフムーブメントにのみ見られる。なお切削しやすいのは円柱数が偶数の場合。そのため大半の現行品が6ないし8の円柱を持つ。現行の代表例はロレックス「キャリバー4130」、フレデリック・ビゲ「キャリバー1185」、セイコー「キャリバー9R86」など。→クロノグラフ