ルイ・ヴィトン どんな環境でもどんな手首にも合う、時を豊かにするゴールドウォッチ

FEATURE本誌記事
2023.12.13

2023年に発表された新作の中でも、大きな注目を集めたルイ・ヴィトンの新生「タンブール」。そのバリエーションに、18Kゴールド素材を取り入れたモデルが登場した。明るく、温かみのあるゴールドが、日常をそっと華やかに彩る。

タンブール

タンブール
18Kローズゴールドケースモデルは、ブランドとタンブールコレクションを象徴するブラウンカラーのダイアルを組み合わせる。まとまり感のあるカラーリングだが、複数のパーツに分割したダイアル構造を採用し、中央をサテン、外周をサンドブラストに仕上げ分けることで、立体的な表情を与えている。自動巻き(Cal.LFT023)。31石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約50時間。18KRG(直径40mm、厚さ8.3mm)。50m防水。738万1000円(税込み)。
Text by Tsubasa Nojima
Edited by Yukiya Suzuki (Chronos-Japan)
[クロノス日本版 2024年1月号掲載記事]


ルイ・ヴィトン「タンブール」にゴールドモデルが登場

タンブール

明るく清楚な印象に仕上げられた18Kイエローゴールドケースモデル。薄型のケースだが、そのフォルムはコレクションに共通する太鼓型。アイコニックなデザインを崩すことなく、ラグジュアリースポーツウォッチの文法を取り入れている。自動巻き(Cal.LFT023)。31石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約50時間。18KYGケース(直径40mm、厚さ8.3mm)。50m防水。738万1000円(税込み)。

 2023年7月に発表された新生「タンブール」はその特徴を見るに、明らかにラグジュアリースポーツウォッチを意識したパッケージを持っている。薄く取り回しの良い外装と、それを叶えるムーブメントはタンブールをより優れたデイリーウォッチへと昇華させた。

 タンブールは、ルイ・ヴィトンが02年に発表した、同社初の本格的なウォッチコレクションだ。今ではシンプルな3針モデルだけでなく、クロノグラフやワールドタイマー、ダイバーズウォッチはもちろんのこと、トゥールビヨンやオートマタ、ミニッツリピーターなどのコンプリケーション、さらにはコネクテッドウォッチまで豊かなラインナップを擁する。

タンブール

グレーダイアルを採用し、ステンレススティールとローズゴールドのバイカラーの外装が、薄型ケースに立体感をもたらしている。ムーブメントはジュネーブのウォッチメイキングアトリエ「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」が手掛けるマイクロローター式自動巻きを搭載。直線と曲線が混在したブリッジには、サンドブラストと面取りが施され、22Kローズゴールド製ローターの下には、ペルラージュ装飾がのぞく。穴石には透明なサファイアが採用されている。自動巻き(Cal.LFT023)。31石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約50時間。18KRG×SSケース(直径40mm、厚さ8.3mm)。50m防水。376万2000円(税込み)。

 その懐の深さを考えれば、新生タンブールに早くもゴールド素材を取り入れたモデルが追加されたのは、自然な流れであろう。今回発表されたゴールド素材を用いたラインナップは3種類。ゴールドケースのモデルが2種類と、ステンレススティールとゴールドのコンビネーションケースのモデルが1種類で、特筆すべきは、そのカラーリングの妙味だ。

 18Kローズゴールドケースのモデルでは、ブラウンダイアルを採用し、全体に温かみのある印象へとまとめ上げている。ブレスレット一体型ケースの持つ連続性をより強く感じさせているのは、統一感のある色味がなせる技だろう。

 一方の18Kイエローゴールドケースにはホワイトダイアルを組み合わせる。イエローゴールドは、ローズゴールドなど他のゴールド素材に比べて明るく、派手に感じることも多い。しかし本作では、外装にサテン仕上げを多用することによって、落ち着きのある上品なデザインに仕上げている。パキッとした純白のダイアルが清楚な印象を与え、金無垢時計を普段使いするという夢を現実にしてくれるモデルだ。

フランスで誕生したルイ・ヴィトン。その歴史は、旅行鞄の製造から始まった。本作には、トランクケースを思わせるような上質なボックスが付属している。小物入れとして使うも良し、時計を収めてディスプレイするも良し。非時計専業ブランドとしての強みを存分に生かした、豪華な特典だ。



Contact info: ルイ・ヴィトン クライアントサービス Tel.0120-00-1854


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