20代男性に向けて夏のボーナスで買ってほしい高級腕時計5本をピックアップ

日頃の頑張りをカタチにするにあたって、夏のボーナスは絶好の機会である。その選択肢のひとつとして、本格的な腕時計の購入を検討してみてはいかがだろうか。本記事では、夏のボーナスが近づく20代男性にお勧めしたい高級腕時計を5本紹介する。初めて購入する腕時計を選ぶうえでも、ぜひ参考にしてみてほしい。

ボーナスの使い道としてお勧めしたい高級腕時計5選

　5月が終わり、本格的な夏が近づくこの頃、ボーナスを心待ちにしている人は多いだろう。旅行、あるいは普段は食べないようなご馳走など、その使い道をあれこれ考えているだけで楽しいものである。特に、社会人になって数年あまりの20代男性にとっては、普段の給料に加えてまとまった収入があるというだけでも、心が躍るのではないだろうか。

　そんな20代男性の夏のボーナスの使い道として、腕時計を購入してみてはいかがだろうか。スマートフォンで手軽に時間を確認できる現代において、腕時計は必ずしも必需品というわけではない。しかしながら、ビジネス、プライベートの両面において、有用なアイテムとなり得るのである。

　例えば、ビジネスの場において、腕時計は単なる時刻を表示するツール以上の役割を果たしてくれる。スマートフォンと違い、会議中や商談中でも自然に時間を確認しやすいだけでなく、腕時計を趣味に持つ取引先や上司との話のタネにもなるだろう。

　もちろん、プライベートシーンにおいては、腕時計は持ち主の個性やセンスを雄弁に語るファッションアイテムとなる。服装や気分に合わせて腕時計を選び、コーディネートのアクセントとする楽しみは格別だ。また、手元の小さな機械に集約された、精密なメカニズムや、卓越した職人技に触れられる点も、知的な趣味として日々を豊かにしてくれるはずである。

　今回、国内外を問わないブランドから、上記に挙げた腕時計の魅力を実感できる、5本の腕時計を厳選して紹介する。これらの腕時計を20代で手にすることは、公私を問わないシーンにおいて、モチベーションアップにもつながりやすいだろう。これからのキャリアや人生できっと役に立つ、“自分への投資”として、ぜひ参考にしてみてほしい。

セイコー プロスペックス「ダイバースキューバ」Ref.SBDC203

　日本が誇る時計ブランド、セイコーからは、プロフェッショナルユースにも応える「セイコー プロスペックス」のダイバーズウォッチ、Ref.SBDC203をピックアップした。丸みを帯びた八角形の独特なフォルムを特徴とする、モダンスポーティーな1本である。

　ダイアルカラーには、深海を思わせる落ち着いたブルーを採用。波のようにゆらめくストライプ模様が刻まれており、個性を演出しつつも、着用シーンを選ばないクールな表情を見せている。さらに本作では、ポリッシュ仕上げが多用されたケースやブレスレットによって、スポーツウォッチ特有の無骨さが程よく緩和されており、ジャケットスタイルなどにも合わせやすい1本に仕上がっている。

　一方で、そのダイバーズウォッチならではのツール感も、本作が持つ大きな魅力となる。300m空気潜水用防水に加え、視認性を重視したダイアルレイアウトや逆回転防止ベゼルの採用は機能美を感じさせ、20代男性の心をくすぐるに違いない。ちなみに、ベゼルのシェイプは独特なだけでなく、操作性も高める仕様となっている。

　搭載される自動巻きムーブメントCal.6R35は、約72時間と十分なパワーリザーブを備えており、主ゼンマイの巻き上げや、時刻合わせの頻度を抑えることができる。汎用性の高いデザイン性と優れたパフォーマンスを両立した本作は、活動的な20代のライフスタイルにおける良き相棒となるはずだ。

シチズン「シリーズエイト 880 Mechanical」Ref.NB6030-59L

　同じく国産ブランドであるシチズンからは、洗練されたデザイン性と確かな実用性を兼ね備える「シリーズエイト」のGMTモデル、Ref.NB6030-59Lをおすすめしたい。

　本作でまず目を引くのが、レッドとブルーの鮮やかなバイカラーで彩られた双方向回転ベゼルである。この配色はGMT機能に由来するもので、昼夜を明確に分けたカラーリングがカジュアルかつスポーティーな印象を表情に加えている。また、市松模様を思わせるパターンを持つブルーダイアルも個性的だ。

　ケースは2体構造を採用しており、ラグとブレスレットが一体化したようなシェイプは、現在のトレンドでもあるラグジュアリースポーツウォッチを彷彿とさせる。また、ヘアラインを主体としつつ、効果的にポリッシュ仕上げが随所に施されたことで、ケースにはメリハリの効いた立体感が生まれており、全体の洗練された印象が際立っている。

　また本作は、電子機器に囲まれる現代のライフスタイルに適した第2種耐磁性能に加え、10気圧防水も備えており、デイリーユースに向いた耐久性の高さも魅力となる。

　搭載される自動巻きムーブメントはCal.9054で、GMT機能と回転ベゼルを組み合わせることで、第3時間帯までの同時表示が可能だ。パワーリザーブは約50時間を有しており、その駆動や回転するローターを、トランスパレントバックから楽しめる。

モーリス・ラクロア「1975 コレクション」Ref.756007-SS002-330-1

　高品質な腕時計を比較的手の届きやすい価格帯で展開するスイスブランド、モーリス・ラクロア。そのブランド創業50周年を記念し登場した「1975 コレクション」より、Ref.756007-SS002-330-1をピックアップした。

　本作は同社が1988年に発表した「レ クラシック」を参考にデザインされており、サンブラッシュ仕上げのブラックダイアルにシャープなくさび型インデックスと鋭いドーフィン針を配した、エレガントかつクラシカルな表情を特徴としている。直径36mm、厚さ10mmという、袖口にもすっきりと収まるコンパクトなケースサイズも相まって、多様なシーン、コーディネートに合わせやすい。

　また、ポリッシュ仕上げが施されたケースには、中央に細かいリンクを持つ5列ブレスレットが組み合わされ、時計全体のエレガントな印象がいっそう高められている。10気圧防水も確保されており、日常使いに適したその仕様も魅力となる。

　搭載される自動巻きムーブメントCal.ML115は、約38時間のパワーリザーブを有する。トランスパレント仕様のケースバックからは、ムーブメントが観賞できるようになっており、機械式時計ならではの魅力も実感しやすい。

　なお本作は、ブランド独自のイージーチェンジャブルシステムに対応しているため、工具なしで簡単にストラップの交換が可能だ。加えて、1975 コレクションでは、ダイアルカラーやケースサイズ、ストラップの豊富なバリエーションが用意されているため、自分のスタイルに合った1本を幅広い選択肢から探すことができるだろう。

エドックス「スカイダイバー クロノグラフ」Ref.10116-3-VIDN

　スポーツシーンとの深い関わりを持つエドックスは、ダイバーズウォッチやクロノグラフウォッチといった高機能なモデルを多彩に手掛けてきたブランドだ。中でも「スカイダイバー」は、スイス軍のパラシュート部隊のために極秘に作られたという軍用時計にルーツを持ち、レトロなデザイン性と現代的な機能性を両立したコレクションとして展開されている。

　Ref.10116-3-VIDNは、深みのあるグリーンダイアルが印象的なクロノグラフモデルである。ダイアルは3、9時位置にそれぞれインダイアルを、6時位置にデイト表示を配置。アプライドインデックスとペンシル型の針が組み合わされ、視認性に優れたシンメトリーな表情が構築されている。さらに、テレメーターが刻まれたステンレスベゼルとの組み合わせによって、往年のミリタリーウォッチの風格が巧みに再現された。

　直径40mm、厚さ13.9mmのケースは、操作性に優れる大ぶりなリュウズや、ピストン型のプッシャーなど、古典的なクロノグラフウォッチの仕様を備えている。さらに本作は、30気圧防水という高い防水性能を誇る。陸・海・空を問わないプロフェッショナルユースに耐えうる機能性は、軍用時計としてのルーツを強く感じさせる。

　ムーブメントはクォーツ式だ。精密なクロノグラフ機能を気軽に楽しめるだけでなく、時刻合わせの頻度も少なく済む仕様だ。ミリタリー感を好む20代だけでなく、初めてクロノグラフウォッチを手にする人にとっても、魅力的なモデルとなるだろう。

カシオ「オシアナス マンタ」Ref.OCW-S7000RA-5AJF

　G-SHOCKで広く知られるカシオだが、“Elegance, Technology”を標榜するスリムかつエレガントな「オシアナス」も、20代男性にお勧めしたいコレクションである。そのフラッグシップ「マンタ」に属する、Ref.OCW-S7000RA-5AJFをピックアップした。

　本作は「タイムレスな個性をまとったレトロスタイル」がコンセプトに据えられており、幅広い年齢層や着用シーンにマッチするタイムレスな表情を備えている。これを強く印象付けているのが、ハーフマットのグラデーションダイアルと、ベゼルリングを飾るフロストサファイアガラスだ。この組み合わせは、ダイアル中心から外周に向けて色と光が溶け合うような味わい深い表情を生み出し、時計全体にクラシカルかつ豊かな個性を演出している。また、このブラウングラデーションダイアルは、ソーラー機能に必要な光の透過を確保しなくてはならないためポリカーボネートであるものの、その質感が可能な限り金属に近づけられている。

　もちろん、ダイアルに合わせてその他の造形も従来から変更されており、ブレスレットのセンターラインを従来のポリッシュ仕上げからサテン仕上げへと変更するなど、コンセプトの追求が細部にまで見て取れる。加えて、厚さ10mmに満たないスリムなフォルムと、チタン素材の採用は、快適な装着感をもたらしてくれる。

　機能面では、タフソーラーを持つ電波ソーラーモジュールを採用。これにより、定期的な電池交換の手間を大幅に軽減でき、標準電波が受信できる環境であれば、常に正しい時間が表示される。さらに、スマートフォンと連携するモバイルリンク機能によって、ワールドタイム設定などが容易に行える点も、実用性の向上に寄与している。