女性が高級時計を探しているならロンジンを。現行モデルからオススメモデル5本を紹介

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2025.06.21

190年以上の歴史を誇るスイスの老舗ブランド、ロンジンは、エレガンスと実用性を兼ね備えたレディースモデルでも高い人気を集めている。その魅力は伝統に裏打ちされた確かな技術と、現代のライフスタイルに寄り添う洗練されたデザイン。フォーマルからカジュアルまで幅広く活躍するモデルがそろい、日常を上質に彩ってくれる。今回は現行モデルの中から、女性におすすめしたい珠玉の5本を厳選して紹介する。

ミニドルチェヴィータ


ロンジンってどんな時計ブランド?

 ロンジンは、気品漂うクラシカルな佇まいと現代的な感性を両立するスイスの老舗時計ブランドで、1832年の創業以来、長い歴史の中で数々の名作を世に送り出してきた。現在のロンジンは、その豊富なアーカイブを基に、ただ過去をなぞるのではなく、現代的に再解釈したモデルを積極的に展開している。いわゆる“復刻”ではなく、過去のデザイン哲学を今の時代に合わせて再構築するという姿勢が、多くのユーザーの共感を呼んでいる。

 同ブランドの象徴である「翼を持つ砂時計」のロゴは、1867年以降すべての時計に刻まれており、その品質を保証する証しでもある。現在では世界的な商標保護も受けており、自社製品への自信と誇りが感じられる。この品質とは見た目のエレガンスだけでなく、高い実用性と信頼性を兼ね備えているのだ。

コンクエスト

スイス・サンティミエにある、Les LONGINES(細長い原野)と呼ばれる土地に自社工場を構えた1867年以降、自社で製造されるすべての時計に記されるようになったのが「翼を持つ砂時計」のロゴ。ブランド名のLONGINESと翼を持つ砂時計のロゴは1889年、スイス連邦知的財産局(OFPI)に商標登録された。

 ロンジンの時計は、クセのない端正なデザインが特徴であり、クラシカルでありながらも古さを感じさせない。どのモデルもスマートでシャープな造形に仕上がっており、ビジネスにもプライベートにも違和感なくなじむ。流行に流されず、自分らしさを大切にしたい人にとって、長く使える1本として支持されている理由がそこにある。

 また、ロンジンは精密機器としての完成度も非常に高い。1878年、スポーツイベント用の計器を開発して以来、クロノグラフをはじめとする高機能ムーブメントを生み出してきた。こうした技術は現在の時計づくりにも生かされており、精度や耐久性といった基本性能にも妥協がない。日常使いはもちろん、大切な場面でも信頼できる存在として選ばれている。

ロンジン

ロンジンは1869年に馬術をモチーフとした初の腕時計を製作し、その後も乗馬にちなんだタイムピースを手掛ける。1912年にはリスボンで開催された障害飛越競技大会とのパートナーシップを締結し、現在もなお、馬術界との強固なつながりを持ち続けている。

 ロンジンの魅力は、時代を超えて受け継がれる哲学と、それを現代の感性で表現する姿勢にある。品格のある佇まいと実用性を求めるすべての人にとって、ロンジンの時計はただのアクセサリーではなく、人生に寄り添うパートナーとなるはずである。


女性にお勧めしたいロンジンのレディースモデル5選

 伝統と革新が息づくスイスの名門ブランド、ロンジンは優雅なデザインと確かな機能性で、多くの女性を魅了してきた。日常を上品に彩り、特別な瞬間に華やかさを添えるタイムピースは、自分らしさを引き立てる最高の相棒となる。今回は、女性におすすめしたいロンジンの現行モデルを5本厳選して紹介する。

「ミニ ドルチェヴィータ」Ref.L5.200.4.75.9

ミニドルチェヴィータ

ロンジン「ミニ ドルチェヴィータ」Ref.L5.200.4.75.9
クォーツ(Cal.L178)。SSケース(縦29×横21.5mm、厚さ6.75mm)。3気圧防水。24万5300円(税込み)。

「ミニ ドルチェヴィータ」は、洗練されたデザインを特徴とするレディースウォッチである。ブランドの豊かなアーカイブの中でも、アールデコ様式から着想を得たデザインは、現代的なエレガンスをまとって見事に再構築されている。小ぶりなレクタンギュラーケースと特徴的な3連ストラップの組み合わせが、これまでにない装いを生み出している点が最大の魅力である。

 特許取得済みのこのストラップは、中央に幅広のストラップ、その両脇に細身のストラップを配した構造を持つ。手首に巻くと、あたかも3本のレザーブレスレットをレイヤードしたような印象を与え、時計というよりジュエリーに近い感覚で楽しめる。視覚的なインパクトがありながらも主張しすぎず、手元にさりげない個性を加える存在となっている。

 また、ストラップのホール部分には馬具をモチーフにした意匠が施されており、ロンジンと馬術界の深い関係を想起させる。これは単なる装飾ではなく、メゾンの歴史と価値観を表現したアイコニックな意匠である。クラシカルな世界観に込められたストーリーもまた、着用者の感性をくすぐる。

 カラーはブラック、ベージュゴールド、レッド、オレンジ、ブルーグリーンの5種類が用意され、それぞれに異なる個性を持たせている。なお、ストラップはインターチェンジャブル仕様となっており、その日の気分や装いに合わせて簡単に付け替えられるのも魅力。レザーブレスレットを選ぶような感覚で、時計をスタイリングの一部として楽しめるのだ。

 時計でありながらアクセサリーとしての完成度も高い「ミニ ドルチェヴィータ」は、控えめでありながら確かな存在感を持ち、知的で美しい手元を演出する。個性と上質さを兼ね備えたこの時計は、大人の女性にふさわしい選択肢である。

「ロンジン マスターコレクション」Ref.L2.357.5.72.2

ロンジンマスターコレクション

ロンジン「ロンジン マスターコレクション」Ref.L2.357.5.72.2
自動巻き(Cal.L888.5)。21石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約72時間。SSケース(直径34mm、厚さ9.2mm)。3気圧防水。41万9100円(税込み)。

「ロンジン マスターコレクション」Ref.L2.357.5.72.2は、クラシカルな表情と上質なディテールを兼ね備えたレディース向けの機械式腕時計である。直径34mmの程よいサイズ感と柔らかなグリーンのアリゲーターストラップが、手首にやさしくなじみ、落ち着いた雰囲気を放つ。文字盤にはアラビア数字を深く彫り込んだインデックスを配し、サンドブラスト仕上げのシルバーダイアルとの組み合わせによって、優雅さと立体感を際立たせている。

 18Kイエローゴールドキャップのベゼルと統一感を持たせるべく、リーフ針とインデックスにもイエローゴールドカラーが施され、贅沢な輝きを放ちながらも、コストパフォーマンスに優れた1本として仕上げられている。控えめで上品なデザインは、フォーマルなシーンにも日常にも自然に溶け込み、あらゆる装いに気品を添えてくれる。

 ムーブメントには自動巻きのCal.L888.5を搭載しており、約72時間のパワーリザーブと高い耐磁性を誇る。機械式でありながらも扱いやすく、普段使いにも十分なスペックを備えている点は、女性ユーザーにとって大きな安心材料となる。さらに、トランスパレント式のケースバックからは、精緻なムーブメントの動きが楽しめ、機械式時計の魅力をより身近に感じられる仕様となっている。

 視認性も良好で、光の角度によって色調が変わる針とインデックスの陰影が視線を引き付ける。蓄光塗料は使用されていないが、それがかえってドレッシーな雰囲気を際立たせている。バックルは薄型で使いやすく、Dバックルによって着脱もスムーズに行えるため、日常使いにも不便を感じさせない。

 このモデルの魅力は価格設定にもある。昨今、海外ブランドの高級レディースウォッチは100万円を超えるものも珍しくない中で、本作は41万9100円(税込み)という現実的な価格設定を実現している。カジュアルすぎず、価格が高すぎず、それでいてしっかりとラグジュアリーな佇まいに仕上げた絶妙なポジションであり、初めての本格機械式時計としても、長く付き合える1本としても申し分ない。

 ロンジンの誠実なものづくりと歴史の厚みが凝縮されたこのモデルは、手元に知性と優雅さを求める女性にこそふさわしい。華美すぎず、控えめすぎない、まさに“大人の時計”としての品格がそこにある。

「コンクエスト」Ref.L3.430.4.92.9

コンクエスト

ロンジン「コンクエスト」Ref.L3.430.4.92.9
自動巻き(Cal.L888.5)。21石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約72時間。SSケース(直径34mm、厚さ10.9mm)。10気圧防水。30万4700円(税込み)。

「コンクエスト」Ref.L3.430.4.92.9は、日常をエレガントに彩るルックスでありながらも頼れる機能性を備えた、まさに現代女性のための“万能ウォッチ”である。2024年に発表されたこのモデルは、ブランドの誕生190周年、そしてコンクエスト コレクションの70周年を祝う節目に登場し、その完成度は高く評価されている。直径34mmの実用的なサイズと、フレッシュで澄んだブルーの文字盤が手元を爽やかに演出し、あらゆるシーンに自然となじむ。

 ケースはステンレススティール製で、ポリッシュとサテンの仕上げが交互に施され、シャープさと柔らかさが共存するデザインに仕上がっている。視認性に優れたシルバーのアプライドインデックスは3時・9時・12時位置にスーパールミノバを施し、さらにポリッシュ仕上げの針を組み合わせることによって、昼夜を問わず時刻をはっきりと確認できるよう配慮されている。

 文字盤外周にはコレクション特有のサークル装飾が施され、シンプルな中に繊細な陰影と奥行きを与えている。ブルーのサンレイ仕上げが光を受けて揺らぐ様子は、時間をただ知るための道具ではなく、装いの一部としての時計の価値を再認識させてくれる。ラバーストラップにはブランドロゴを象ったパターンが刻まれ、軽やかでありながらもプライドをしっかりとアピールしている。

 さらに、このモデルには自動巻きムーブメントCal.L888.5が搭載されており、シリコン製ヒゲゼンマイや非磁性体素材によって、スマートフォンやPCなど磁気を発する機器が多い現代でも安心して使える仕様となっている。10気圧防水という高い防水性能に加え、ねじ込み式のシースルーバックからは、精巧に動くムーブメントを楽しめるようになっている。

 快適な装着感も本作の魅力のひとつである。マイクロアジャスト機能により、手首に合わせてストラップの長さを細かく調整できるため、暑い季節でも汗や蒸れを気にせず着けられる。控えめでありながら洗練された存在感を持ち、ビジネスでもプライベートでも自信を与えてくれるこの時計は、多忙な日々を過ごす女性のパートナーにふさわしい。

 コンクエストは、華やぎと機能を同時に手にしたい女性にとって、まさに理想の選択肢である。日々のスタイルに気楽に寄り添いながら、その人らしさを引き立てる力を秘めた1本が、日常の手元を少しだけ特別に変えてくれる。

「ロンジン エレガント コレクション」Ref. L4.330.4.87.6

ロンジンエレガントコレクション

ロンジン「ロンジン エレガント コレクション」Ref. L4.330.4.87.6
クォーツ(Cal.L296)。SSケース(直径30mm、厚さ8.5mm)。3気圧防水。26万4000円(税込み)。

「ロンジン エレガント コレクション」Ref.L4.330.4.87.6は、女性の手元に控えめながらも華やかさを添える、ムーンフェイズ搭載の上質なレディースウォッチである。直径30mmというコンパクトなケースサイズは手首になじみやすいと同時に、洗練された印象を与えてくれる。モデル名の通り、ロンジンが長年大切にしてきた「エレガンス」という価値観を見事に体現した1本に仕上がっている。

 最大の魅力は、文字盤にあしらわれたホワイトマザー・オブ・パールの上に、繊細に配された12個のトップ ウェッセルトン ダイヤモンドである。光の角度によって表情を変えるマザー・オブ・パールの艶と、ダイヤモンドの輝きが相まって、日常のふとした仕草さえも上品に映し出す。6時位置に配されたムーンフェイズは、深い青に月と星が輝くロマンティックな意匠で、視覚的なアクセントとしても印象的である。

 ステンレススティール製のケースには、両面多層反射防止コーティング付きのサファイアクリスタルを組み合わせており、視認性と耐傷性を両立している。針にはロジウム加工が施され、光を柔らかく反射しながら優雅に時間を伝える。マザー・オブ・パールの繊細な質感とも絶妙に調和し、上品さと視認性を両立した仕上がりになっている。

 ムーブメントにはクォーツのCal.L296を採用しており、高い精度を保ちながらもメンテナンスの手間が少なく、日常のパートナーとしての信頼性も申し分ない。さらに、3時位置には日付表示も備えられており、実用性にも優れている。防水性は3気圧で、水回りでの使用は控える必要があるが、日常生活の中では問題なく使えるスペックである。

 ブレスレットはステンレススティール製で、トリプルセーフティープッシュピース式の開閉システムを採用している。着脱のしやすさと装着時の安定感を兼ね備えており、使い込むほどに信頼が深まっていく仕様である。ブレスレットの光沢はマザー・オブ・パールの柔らかさを引き立て、ルックス面でも完成度の高いバランスが保たれている。

 税込み26万4000円という価格帯は、上質なマテリアルと機能を考慮すれば非常に納得感がある。高級時計としての気品と、日常での使いやすさと親しみやすさを兼ね備え、ギフトはもちろん、自分へのご褒美にも良い選択肢となるだろう。

「ロンジン レジェンドダイバー」Ref.L3.764.4.06.6

ロンジンレジェンドダイバー

ロンジン「ロンジン レジェンドダイバー」Ref.L3.764.4.06.6
自動巻き(Cal.L888.6)。21石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約72時間。SSケース(直径39mm、厚さ12.7mm)。30気圧防水。52万6900円(税込み)。

「ロンジン レジェンドダイバー」Ref.L3.764.4.06.6は、ヴィンテージとモダンが融合したダイバーズウォッチの傑作と呼べるモデルだ。1959年にロンジンが生み出したダイバーズウォッチをルーツに持つもので、2007年に復刻されて以降、同ジャンルの市場でプレゼンスを獲得してきた。

 まず目を引くのが、現代では貴重なノンデイト仕様である。日付表示を持たないゆえの余白の妙を生かしたこの設計は、1959年のオリジナルを踏襲している。ラッカー仕上げのグリーンダイアルは、個性的であるだけではなく視認性も確保されており、光の加減によって多彩な表情を見せる。深みのあるグリーンは、ヴィンテージ感を保ちながらも現代の装いにしっくりなじみ、女性の手元を知的に彩る。

 ケースサイズは39mmで、絶妙な中間サイズとして性別を問わず手首になじむ。直径に対してベゼルが細く、視覚的にはやや大きめに見えるが、厚さ12.7mmの程よい存在感が女性にも違和感なくフィットする。ブレスレットはステンレススティール製で、重量は145.2gと一般的な女性用の腕時計と比べるとやや重めだが、ケースの全長がコンパクトであるため、着け心地はよい。ケースバックには潜水士のレリーフが刻まれ、レジェンドの名にふさわしいストーリー性を感じさせる。

 ムーブメントには、ロンジン独自のCal.L888.6を搭載し、シリコン製ヒゲゼンマイによる耐磁性や約72時間のパワーリザーブなど、現代的なスペックを備える。実際に着用したジャーナリストによると、ローターの音や振動はほとんど感じられず、静かながら精度は確かであったという。300mの防水性能も備えており、実用性の面でも申し分がない。

 視認性の高さも見逃せないポイントである。インナーベゼルとアワーマーカーにはスーパールミノバが塗布され、日中はもちろん、薄暗い場所でも時刻をしっかりと読み取ることができる。

 デザインと実用性のどちらも妥協せずに仕上げたことが、このモデルの真価と言える。税込み52万6900円という価格設定は、ロンジンらしい「価格を超える価値」を体現している。ダイバーズウォッチの持つ力強さに、ロンジンならではの優雅さを加えたこの1本は、アクティブで洗練されたライフスタイルを求める女性におすすめだ。ジュエリーウォッチのような華やかさはないが、時計で個性を語ることができる稀有なモデルとして、静かな情熱を手首に宿してくれる存在である。

Contact info:ロンジン Tel.03-6254-7350


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