2025年のタグ・ホイヤーから、さらなる新作モデルが続々登場！【ジュネーブ・ウォッチ・デイズ】

2025年9月4〜7日にかけて、スイスで開催されているジュネーブ・ウォッチ・デイズ。今年で第6回目を迎えるこの見本市には、過去最多となる66ブランドが参加している。タグ・ホイヤーも、そんなブランドのうちのひとつであり、1月のLVMHウォッチウィーク、4月のウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブに続き、多彩な新作モデルを発表した。目玉は新開発の「TH-カーボンスプリング」を採用した、「タグ・ホイヤー モナコ」と「タグ・ホイヤー カレラ」である。

「タグ・ホイヤー モナコ フライバック クロノグラフ TH-カーボンスプリング」

　およそ10年もの歳月をかけて新開発された新技術、「TH-カーボンスプリング」を採用したフライバッククロノグラフ。TH-カーボンスプリングは、ヒゲゼンマイの素材として使用されており、優れた耐磁性と耐衝撃性をもたらすだけではなく、軽量性による慣性の低減から計時性能の向上にも貢献している。新技術にはトラブルがつきものだが、数千時間のテストを繰り返すことで信頼性を確認し、5年の保証期間を設けるなど、同社がその完成度に対して強い自信を持っていることがうかがえる。

「タグ・ホイヤー モナコ」をベースとした本作には、TH-カーボンスプリングを強調するかのようなデザインが与えられている。ケースとダイアルにはフォージドカーボンが採用され、素材特有の軽量性と堅牢性、そしてマーブル状の模様を楽しむことができる。

　フライバッククロノグラフムーブメントを搭載しており、クロノグラフ起動中に、瞬時にリセットとリスタートを行うことが可能だ。3時位置に30分積算計、6時位置にスモールセコンド、9時位置に12時間積算計を備えている。

「タグ・ホイヤー カレラ トゥールビヨン クロノグラフ エクストリームスポーツ TH-カーボンスプリング」

　TH-カーボンスプリングを採用した新作は、もうひとつある。「タグ・ホイヤー カレラ トゥールビヨン クロノグラフ エクストリームスポーツ TH-カーボンスプリング」だ。タグ・ホイヤー モナコ フライバック クロノグラフ TH-カーボンスプリングと同じく、この革新的な素材をヒゲゼンマイに採用することで、耐磁性と耐衝撃性、計時性能を高めている。

　ケースやダイアル、プッシュボタン、リュウズなど、外装のほとんどはフォージドカーボン製。レーシングシーンでも取り回しやすい軽量さが魅力だ。ケースバックには、ブラックDLCコーティングを施したグレード2チタンを採用。ブラックのラバーストラップにはグレード2チタン製のフォールディングバックルが装着されている。

　本作が搭載するCal.TH20-61は、自動巻きトゥールビヨンムーブメントだ。ダイアルの6時位置には開口部が設けられ、トゥールビヨンキャリッジのダイナミックな動きを楽しむことが可能だ。ダイアルには、開口部を中心として波紋のように広がる同心円状のパターンが施されている。クロノグラフ機能を使用することで、最大で12時間まで計測することができる。

「タグ・ホイヤー カレラ アストロノマー」

「タグ・ホイヤー カレラ アストロノマー」は、ユニークなデザインのムーンフェイズウォッチだ。3つのバリエーションで展開され、うち2本はそれぞれ世界限定500本のみ販売される。

　本作のムーンフェイズは、扇形の小窓を用いた一般的なものとは異なる。6時位置に回転ディスクを配し、ディスクに描かれた針が月相のイラストを指し示すというものだ。視覚的にも正確な月の満ち欠けが分かりやすく29.5日周期にも対応し、ムーンフェイズディスクは毎日午前1時に回転するよう設計されている。ケースバックの中央には天文台のモチーフが刻印され、宇宙の神秘性を感じさせるデザインに仕上げられている。

　レギュラーモデルは、シルバーダイアルにブラックのムーンフェイズを備え、ステンレススティール製ブレスレットを採用している。

　2種の限定モデルのうち、ひとつはシルバーダイアルに18Kローズゴールドコーティングのフランジを組み合わせた華やかさが魅力。中央のリンクに18Kローズゴールドを採用したブレスレットが装着されている。もうひとつの限定モデルはレザーストラップを備えており、インデックスに蓄光塗料が施されている点も特徴的だ。