華麗なる石原家の次男として生まれ、俳優、気象予報士、タレントなど多方面で活躍する石原良純。良家出身でありながら飾らない人柄で愛され続ける彼の手首には、本格的なマラソンライフを支えるガーミンのGPS機能付きランニングウォッチが存在感を放っている。銀行員になるはずだった運命を変えた叔父・石原裕次郎との出会い、上岡龍太郎に教わったマラソンの楽しさ、そして月200km走破を目標とするに至るまで——。63歳の今も自然体で挑戦を続ける石原良純の魅力と、彼が愛用するスポーツウォッチに迫る。
Text by Yukaco Numamoto
土田貴史:編集
Edited by Takashi Tsuchida
[2025年9月28日掲載記事]
華麗なる一族、石原家の次男として幅広いシーンで活躍中
俳優であり、気象予報士であり、タレントでもある石原良純は「ザワつく!金曜日」「いくらかわかる金?」といったバラエティ番組のほか、コメンテーターとしてニュース番組にも出演するなど、テレビ界での人気は絶大だ。父は都知事、環境庁長官、運輸大臣を務めた政治家であり、芥川賞作家の故・石原慎太郎。さらには、石原裕次郎を叔父に持つ。
彼の人気の理由は、良家に生まれながらもそれを鼻にかけず、飾らない率直な性格にあると言えるだろう。短気なところもあると言われるが、本人は「怒っているわけではなく、主張する時は誰でも声が大きくなる」と語っているように、彼には自然体の魅力がある。
趣味も実に幅広い。小学生の時に黒部ダムを見て感銘を受けて以来、ダムの規模や治水・発電といった人間の技術力に興味を持っているほか、地図や城、そして穴掘りが好きだという一面も……。“穴掘りとは「感じる」こと”と語る石原良純は、無心に何かと向き合うことが好きなのかもしれない。マラソンに対しても「間違ってもカッコつけてペースを上げないこと。自分が思うほど誰も注目してないし、賞賛を求めてはいけないんです」と、飾らない姿勢を貫いている。
銀行員になるはずだった運命を変えた叔父・石原裕次郎の入院
石原良純の芸能界デビューのきっかけは実に印象的だ。慶應義塾大学在学中、大動脈瘤で入院していた石原裕次郎の見舞いに訪れた際、映画関係者から出演の誘いを受けたのが始まりだった。
大学では経済学部で金融論を専攻、そのまま進めば銀行マンになるところだったが、同年、石原プロモーションに入社。映画「凶弾」で新人ながら主役としてデビューし、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞している。その後、「太平記」「花燃ゆ」「天地人」といった大河ドラマにも出演し、俳優として様々な役を演じてきた。
さらに石原プロを退社した後は、森田正光に勧められて挑戦した気象予報士試験に1998年の2度目の挑戦で合格。フジテレビ「スーパーニュース」のお天気キャスターとしても人気を集めるなど、多方面での才能を開花させている。人から勧められたことに対して素直に受け入れ、努力を重ねることができるのも石原良純の魅力のひとつと言えそうだ。
マラソンの楽しさを教えたのは、なんと上岡龍太郎!
石原良純のマラソンとの出合いも興味深い。1994年に開催されたノルウェー・リレハンメル冬季オリンピックで聖火ランナーを務めた際、一緒に参加した上岡龍太郎にマラソンの楽しさを教わったという。上岡龍太郎のアドバイスに従って毎週50㎞を走るトレーニングを開始し、初マラソンとしてハワイ島・コナマラソンに出場、4時間48分で完走した。ちなみに、自己ベストは2016年の鹿児島マラソンにおける3時間55分22秒だ。
2010年~2011年シーズンから年2本のフルマラソンに参加してきたが、現在は足の筋肉を痛めて中断中だという。それでも「あの楽しくも苦しくもある42.195㎞に参加したい」とマラソンへの情熱は冷めていない様子だ。そのほかにも父・石原慎太郎から譲り受けたヨット、別世界を体験できて好きだというスキーなど、アクティブにスポーツを楽しんでいる。
そんな石原良純が愛用している時計が、スポーツのタイム計測に威力を発揮する「ガーミン フォアアスリート」だ。
マラソン愛好家に愛用されるガーミンウォッチ
ガーミンは1989年に設立されたアメリカンブランド。航空業界において最先端のGPSナビゲーション製品のリリースをきっかけに、現在では幅広いラインナップを揃える計測器メーカーとして知られている。「GPSを普及させて世界を変える」という理想のもと、「一番困難な作業に最初に取り組む」というビジネス哲学を実行し、それが現在のウェアラブル製品に活かされている。
世界初の手首で測定するGPSトレーニングデバイス「フォアランナー201」を2003年に発表後、2015年にはガーミン初の手首計測式心拍数モニター付きランニングウォッチ「フォアランナー225」を発表するなど、常に革新的な製品を送り出してきた。
石原良純が着用しているモデルは現在生産終了しているが、フォアランナーシリーズの後継機が出ており、日常的なエクササイズから本格的なトレーニングまで対応するGPSランニングウォッチとして、プロのアスリートから気軽にスポーツを楽しむ人々まで幅広くサポートしている。

今シーズンの新番組「日本探究アカデミックバラエティ 火曜の良純孝太郎」(テレビ朝日)は9月16日より放送がはじまった。また、石原家4兄弟で執筆したリレーエッセイ『石原家の兄弟』が、新潮社から2025年10月16日に刊行される予定となっている。こちらは子ども時代の思い出から結婚、仕事、子育てへの思い、父母の介護、看取り、相続の実際まで、4人それぞれの視点から描かれる日常が興味深い。
銀行員になる既定路線を捨てて俳優となり、さらには気象予報士として活躍するまで人生の節目節目で新たな挑戦を重ねてきた石原良純。マラソンに対する情熱も、決して衰えることはない。手首に巻かれたガーミンのランニングウォッチは、彼の走りをいかなる時も正確に計測、月200㎞という目標に向かう意志の強さをサポートしている。彼のガーミンはもはや単なる時計ではなく、63歳になっても新しいことに挑み続ける、彼の生き方そのものを表現するアイテムだ。
様々なことに興味を持ち、自然体で楽しむ石原良純。これからも彼の新たな挑戦に期待したい。