山本由伸、メジャーで活躍する彼の腕にワールドクラスな高級腕時計が多数かがやく

メジャー2年目でドジャースのワールドシリーズ連覇に貢献し、ワールドシリーズMVPにも輝いた山本由伸投手。岡山からオリックス、そしてメジャーへと駆け上がった若き右腕は、大舞台でも堂々たる投球を見せつけた。そんな山本が愛用するのは、王道中の王道、オーデマ ピゲの「ロイヤル オーク」だ。世界最高峰の舞台で戦うトップアスリートにふさわしい、ラグジュアリーかつスポーティーな名機を見ていこう。

山本由伸

2025年11月3日、ロサンゼルス・ドジャーススタジアムでのワールドシリーズ優勝セレモニーにおいて、最高の笑顔を見せる山本由伸。写真:ZUMA Press/アフロ
沼本有佳子:文
Text by Yukaco Numamoto
土田貴史:編集
Edited by Takashi Tsuchida
[2025年11月30日掲載記事]

ドジャース先発陣の軸として信頼を確立

 対ブルージェイズとの激闘を繰り広げたワールドシリーズ第7戦。同点の9回、1アウト1・2塁というピンチの場面で、前日に6回96球を投げたばかりの山本が、中0日でマウンドに上がった。試合は延長戦にもつれ込み、11回にウィル・スミスがレフトオーバーのソロホームランを放つと、山本は最後まで無失点に抑え切り、チームを連覇へと導いた。緊張感に満ちた大一番でのクラッチパフォーマンスは、日本のみならず現地ファンの心をも鷲づかみにしたのだ。

 2025年シーズン、山本由伸は高い適応力を見せつけ、ドジャース先発陣の主軸として君臨した。ポストシーズンでは通算17回2/3を投げ、防御率1.02、奪三振15、被安打10、与四球2という圧巻の成績を残し、ワールドシリーズでは3勝を挙げ、日本人では2009年の松井秀喜以来2人目となるMVPに輝いている。

 山本にとっての2025年は、飛躍の年だったと言える。ほろ苦いデビューとなった対パドレス戦でのMLB初登板は1回5失点と初黒星を喫したが、「しっかりこの試合を振り返って、なるべく早く次の試合に向かっていきたい。シーズンもまだ長いですし、これからいいピッチングをして、チームに貢献していけるように頑張っていきたい」と悔しい結果にもしっかりと向き合うコメントを発していた。その言葉通り、山本はシーズンを通して着実に成長を遂げ、ポストシーズンでは圧倒的な存在感を示すに至っている。

岡山から宮崎、そしてメジャーへ。頓宮との幼なじみエピソードも

 岡山県出身の山本由伸は、小学1年生の時から野球を始めた。のちにオリックス・バファローズでチームメイトとなる頓宮祐真とは実家が隣同士で、幼い頃からよくキャッチボールをしていたという微笑ましいエピソードも残っている。中学でも野球を続け、高校はより野球に集中できる環境を求めて宮崎県の都城高等学校へ進学。ここから本格的に投手としての道を歩み始めた。

 2016年のドラフト会議ではオリックス・バファローズから4位指名を受け入団。2017年には北海道日本ハムファイターズ戦で大谷翔平と対戦し、大谷は試合後のインタビューで「今年、対戦した投手で一番」と称賛した。2018年はリリーフ陣が手薄なチーム事情のため中継ぎとして登板していたが、2019年からは再び先発投手として活躍。2020年には149奪三振で最多奪三振のタイトルを獲得し、翌2021年にはパ・リーグMVPを初受賞している。そして2023年シーズン終了後の11月には、ポスティングシステムを利用してMLB挑戦を表明した。

 ロサンゼルス・ドジャースとの契約は12年総額3億2500万ドルで、MLB投手史上最高額。ドジャースに入団を決めた理由として「勝ち続けたいという気持ちが強く、そこに一番近いのがドジャースだと感じた」と語っている。実際、2年連続でポストシーズンを迎え、まさに勝利に最も近い位置に立ち続けていると言える。

インスタに登場した1本は「ロイヤル オーク “ジャンボ” エクストラ シン」

2025年4月19日、自身のInstagramに投稿された画像。「Nice game!!! 応援ありがとうございました!」とコメントが添えてあり、颯爽とテキサス球場入りする姿に多くのファンが3勝目を祝うコメントを寄せている。

 投稿されたインスタグラムの画像で山本が着用しているのは、オーデマ ピゲ「ロイヤル オーク “ジャンボ” エクストラ シン」である。1972年に登場した初代ロイヤル オークの誕生40周年を記念して2012年にリリースされた派生モデルで、オクタゴンベゼルやビス留めなど、ロイヤル オークの象徴的な意匠が随所に採用されている。

 山本が選んだモデルは、外径に沿ってスモークを入れた深みのあるバーガンディのサンバースト模様を施したタペストリーダイアルが特徴だ。山本は他にもオーデマ ピゲの「ロイヤル オーク」シリーズを数多く所有していることが知られている。ロサンゼルス・ドジャースの入団会見の際に着用していたのは、伝統的な鍛金技法を表面加工に施したフロステッドゴールドのクロノグラフモデルだった。

 さらに過去の画像で確認できたのは「ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ」である。プロ野球選手になった初期の頃から、ロイヤル オーク シリーズを愛用してきたのだろう。チームメンバーと共にホワイトハウスへ表敬訪問した際にも同シリーズを着用していたので、山本にとって「ロイヤル オーク」は大事な場面で選びたくなる時計なのかもしれない。

新ムーブメントCal.7121が実現した精度と薄さの両立

ロイヤル オーク

オーデマ ピゲ「ロイヤル オーク “ジャンボ” エクストラ シン」
自動巻き(Cal.7121)。33石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約52時間。チタン(直径39mm、厚さ8.1mm)。50m防水。価格要問い合わせ。

「ロイヤル オーク “ジャンボ” エクストラ シン」は、初代ロイヤル オークと同じケース径39mmを維持しながら、厚さを8.1mmに抑えた薄型設計が特徴だ。この驚異的な薄さを実現しているのが、開発に5年を要した自動巻きムーブメント「Cal.7121」である。

 厚さわずか3.2mmのこのキャリバーは、新たな構造と大きな香箱により約52時間のパワーリザーブを実現。精度とエネルギー効率の両立を果たしている。ケース素材には、コレクション初となるチタンと希少なバルクメタリックガラス(BMG)の組み合わせを採用し、軽量性と堅牢性を兼ね備えた。

 39mmというケースサイズは、初代ロイヤル オークへのリスペクトであると同時に、日本人の腕にも馴染む絶妙なバランスだ。世界を股にかけて戦うアスリートが選ぶ時計として、これ以上ふさわしいものはないだろう。精密な投球フォームと、精緻な機械式ムーブメント。そこには、頂点を目指す者だけが理解できる共通言語があるのかもしれない。

 2026年にはWBCへの登場も期待されている山本由伸。「勝ち続けたい」という言葉通り、世界最高峰の舞台で輝き続ける山本の左腕には、今日も変わらず名機が輝いている。来季以降も、この精緻な時計と共に世界の頂点を目指し続けてほしい。



Contact info:オーデマ ピゲ ジャパン Tel.03-6830-0000


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