2026年1月19日〜21日の3日間にかけて、イタリア・ミラノで開催されたLVMHウォッチウィーク。ゼニスはモダンな「デファイ スカイライン」から、往年の名作を基にした「デファイ リバイバル A3643」まで、多彩な新作モデルを展開する。

Text by Kento Nii
[2026年1月26日公開記事]
ゼニス新作①「デファイ スカイライン スケルトン」
マニュファクチュールとしてのゼニスにとって屋台骨である「デファイ」コレクションより、「デファイ スカイライン スケルトン」の新作が発表された。ブラックセラミックスを用いたケースに、ゴールドカラーのオープンワークダイアルを組み合わせたモデルである。

自動巻き(Cal.エル・プリメロ 3620 SK)。35石。3万6000振動/時。パワーリザーブ約55時間。セラミックケース(直径41mm)。10気圧防水。255万5300円(税込み)。
十二角形のベゼルを備えた精悍なケースは、セラミックスでありながらも、ブラッシュとポリッシュ仕上げの使い分けによってメリハリのある質感を実現。このケースに温かみのあるゴールドトーンのダイアル、ムーブメントが組み合わされ、立体的な造形と視覚的なコントラストが際立つ1本に仕上がった。

搭載するムーブメントは、Cal.エル・プリメロ 3620 SKだ。4番車ではなく、毎秒10振動のハイビートな脱進機から直接駆動させている「1/10秒表示」をダイアル6時位置に備えており、クロノグラフ針が10秒で1回転する様子はこのムーブメントならではだ。
また、本作にはケースと一体化したブラックセラミックス製ブレスレットに加え、交換用のラバーストラップも付属する。セラミックスでありながらもチタン製のアタッチメントを備えたクイックストラップチェンジ機構がケースに直接埋め込まれており、工具なしでシーンや気分に合わせたスタイルの変更が可能だ。
ゼニス新作②「デファイ スカイライン クロノグラフ」
2025年のブランド創業160周年記念の一環として登場したブルーセラミックモデルに続き、「デファイ スカイライン クロノグラフ」にブラックカラーのバリエーションが追加された。

自動巻き(Cal.エル・プリメロ 3600)。35石。3万6000振動/時。パワーリザーブ約60時間。ブラックセラミックケース(直径42mm)。10気圧防水。317万5700円(税込み)。
本作のケース・ブレスレットはブラックセラミックスを用いることでディープブラックカラーに統一されており、同色のダイアルには、中央から外縁に向かって色が濃くなるグラデーションカラーを採用。このダイアル全体に整然とした星のパターンをあしらうことで、大胆かつコンテンポラリーなルックスにまとめられた。

ムーブメントは、基幹モデルに広く採用されるCal.エル・プリメロ 3600を搭載。10秒で1回転するセンターのクロノグラフ秒針によって、精密な計測を可能としている。また、トランスパレントバックからは、星型のオープンワークが施されたローターや、青く仕上げられたコラムホイールなど、ムーブメントの各部品を観賞することができる。

ゼニス新作③「デファイ スカイライン トゥールビヨン スケルトン」
「デファイ スカイライン トゥールビヨン」より登場した、初のスケルトンモデル。ダイアルおよびムーブメントをスケルトナイズし、ムーブメントの複雑な構造美を際立たせた、世界限定50本のタイムピースである。

自動巻き(Cal.エル・プリメロ 3630 SK)。3万6000振動/時。パワーリザーブ約50時間。18KRGケース(直径41mm)。10気圧防水。世界限定50本。1386万円(税込み)。
本作のハイライトであるダイアルは、アワーマーカーを載せたフランジ部と、大胆なオープンワークが施されたムーブメントによって構成される。ダイアル6時位置のトゥールビヨンは毎秒10振動のハイビートで1分間に1回転する。12時位置の香箱と相まって、デザインとしてムーブメントの構造を楽しめるのが、オープンワークダイアルの醍醐味だ。なお、10時位置と2時位置には二層構造で傾斜の付いたブリッジがのぞき、現代建築の線や梁(はり)を思わせる、構造的なアクセントとなっている。

ゼニススターをモチーフとするトゥールビヨンのキャリッジがユニークだ。
ケースおよびブレスレットは、温かみのある輝きをもつ18Kローズゴールド製だ。ダイアル側から見えるブリッジおよび地板に、ブルーPVD加工とロジウムプレートの面取りが施されたことで、外観に鮮烈なコントラストが生まれている。またブレスレットは、クイックストラップチェンジシステムに対応しており、工具なしで付属のブルーラバーストラップへの交換が可能だ。
ゼニス新作④「デファイ リバイバル A3643」
2022年より展開されている「デファイ リバイバル」コレクションより、 “銀行の金庫”や“ボルト”などの愛称で親しまれる1969年発表のデファイ初期モデル、「A3643」が復刻された。

自動巻き(Cal.エリート 670)。27石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約50時間。SSケース(直径37mm)。30気圧防水。103万9500円(税込み)。
本作では、八角形のケースや14面ベゼル、ラダーブレスレットといった、オリジナルのデザインコードが忠実に再現されている。注目は、シルバートーンのサンレイダイアルだ。このダイアルは、当時のヴィンテージモデルを高精度スキャンしてデザインされており、サテン仕上げとブラックラッカーの2層構造のアワーマーカーまでもが再現されている。

エッジと面で構成された造形を持つ直径37mmのケースには、Cal.エリート 670を搭載する。ソリッドバックのオリジナルとは異なりトランスパレントバックを備える一方で、30気圧防水はそのまま継承するなど、現代的な技術の生きたリバイバルモデルとなっている。
ゼニス新作⑤「デファイ スカイライン 36」
ジェンダーレスなサイズ感で支持を集める「デファイ スカイライン 36」に、新色であるシルバーダイアルモデルが登場した。オンオフ問わず着用できるこのカラーリングには、ダイヤモンドをベゼルにセットした、華やかなバリエーションも用意される。

自動巻き(Cal.エリート 670)。27石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約50時間。SSケース(直径36mm)。10気圧防水。126万600円(税込み)。

自動巻き(Cal.エリート 670)。27石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約50時間。SSケース(直径36mm)。10気圧防水。178万5300円(税込み)。
カラーリング以外のダイアルの仕様は、従来モデルと同様だ。サンレイ仕上げと星のエングレービングを並べた幾何学的なモチーフが施されており、光の反射によって表情を繊細に変化させる。また、アワーマーカーと針には蓄光塗料が塗布され、暗所においても判読性を発揮する。

いずれのモデルも、ムーブメントは約50時間のパワーリザーブを有するCal.エリート 670を搭載する。また従来と同じく、ステンレススティールブレスレットには、クイックストラップチェンジ機構が備わっており、工具なしで付属のラバーストラップに交換できる。



