これは人気モデルになる! シチズンコレクション「TSUYOSA」にスポーティーな2026年新作モデルが登場

2026.02.22

時計ライターの佐藤しんいちが、注目の2026年新作としてシチズンコレクション「TSUYOSA(ツヨサ)」に追加されたスポーティーなモデルを紹介する。均整の取れたバランスの良いTSUYOSAのデザインをベースに、逆回転防止ベゼルやより緻密な秒スケール、秒針先端のドット等の細かなディテールを加えることで、従来とは大きく印象の異なるスポーティーな仕立てとなっている点が魅力だ。

シチズン「シチズンコレクション TSUYOSA」Ref.NJ0231-56L

シチズン「シチズンコレクション TSUYOSA」Ref.NJ0231-56L
マリンブルーの本作は、鮮やかさとシックさが共存しており、発表された4モデルの中で筆者のお気に入りのカラーだ。自動巻き(Cal.8210)。2万1600振動/時。パワーリザーブ約42時間。SSケース(直径40.0mm、厚さ12.5mm)。10気圧防水。6万7100円(税込み)。
佐藤しんいち:文・写真
Text and Photographs by Shin-ichi Sato
[2026年2月22日公開記事]


人気のメカニカルモデル「TSUYOSA」にスポーティーモデルが登場

 2026年に発表された新作時計のうち、ライターの佐藤しんいちが注目しているのが、シチズンコレクション「TSUYOSA(ツヨサ)」に追加されたスポーティーモデルだ。TSUYOSAのインフォーマルウォッチのデザインに、逆回転防止ベゼルや3分の1秒のスケールを追加して、ダイバーズウォッチ風のスポーティーなスタイリングにまとめられている。今回は、TSUYOSAについておさらいしつつ、本作の魅力について深掘りする。

「TSUYOSA」についておさらい

 ベースとなるシチズンコレクション TSUYOSAは、機械式時計としては手の届きやすい価格帯でありながら、シンプルなデザインと信頼性で定評のあるシチズンの自動巻きムーブメントCal.8210が搭載されている点が高く評価されている。元はシチズンが海外で展開して人気を集めていたコレクションで、日本での販売を求める声が大きくなったのか、2023年に日本でも正式展開が開始された。当初は直径40mmケースのモデルが展開され、2025年には、コンパクトな直径37mmケースのモデルが追加されている。いずれのサイズでも継続的に新色が発表されるなど、人気の高さがうかがえる。“手に取りやすい機械式時計”として、幅広い選択肢が用意されている点はファンとしてはうれしい限りだ。

 TSUYOSAのデザインコードは、ケースサイドからブレスレットにつながるラインや、4時位置のリュウズ、バー形状のインデックスと時分針で構成されたシンプルな文字盤である。今般発表されたスポーティーモデルではどのようなデザインになったのか、詳しく述べてゆこう。

逆回転防止ベゼルが注目のスポーティーモデル

 ケースシルエットや、リュウズ配置、エッジの効いたケースと円形ダイアルとのコントラスト、バー形状のインデックスや針など、従来モデルを引き継いでいる。注目は分表示が与えられた逆回転防止ベゼルで、15分までは1分刻みのスケールとなった、ダイバーズウォッチを思わせるデザインだ。

シチズン「シチズンコレクション TSUYOSA」Ref.NJ0230-59L

シチズン「シチズンコレクション TSUYOSA」Ref.NJ0230-59L
ネイビーブルーの本作は、展示されていた会場の強い光の影響を受けて、写真ではブルーに見えている。室内ではダークでシックな印象で、屋外では青みの強い明るい雰囲気へと変貌するカラーかもしれない。自動巻き(Cal.8210)。2万1600振動/時。パワーリザーブ約42時間。SSケース(直径40.0mm、厚さ12.5mm)。10気圧防水。6万7100円(税込み)。

 本作は10気圧防水。ダイバーズウォッチとシチズンはうたっておらず、一方で搭載されている自動巻きムーブメントはCal.8210であり、1種耐磁時計となるので、日常生活には十分な性能を備えている。

 デビューに合わせて用意されるのは4つのカラーバリエーションだ。シルバーカラーのケースやブレスレットに、ネイビーブルー文字盤を組み合わせたRef.NJ0230-59L、マリンブルー文字盤のRef.NJ0231-56L、ゴールドカラーのケースにモスグリーン文字盤を組み合わせたRef.NJ0232-53X、シルバーカラーとゴールドカラーのコンビデザインにコーラルレッド文字盤を組み合わせたRef.NJ0234-58Xとなる。いずれも海辺や自然をイメージしたカラーで、アクティブなシーンにマッチするし、肌なじみがよさそうで魅力的である。

シチズンコレクション TSUYOSA

シチズン「シチズンコレクション TSUYOSA」Ref.NJ0232-53X(左)、Ref.NJ0234-58X(右)
今回筆者が撮り下ろしたシルバーカラーのケースを持った2型のほか、ゴールドカラーまたはシルバーとゴールドカラーのコンビモデルもリリースされている。自動巻き(Cal.8210)。2万1600振動/時。パワーリザーブ約42時間。SSケース(直径40.0mm、厚さ12.5mm)。10気圧防水。(左から)7万2600円、7万400円(いずれも税込み)。

スポーティーさを生み出すディテールに注目

 ケース径は40mmで従来モデルと同様であるが、逆回転防止ベゼルの幅があるため文字盤がわずかにコンパクトに感じられる。筆者が本作を目にした時に引き締まった印象を受けたのは、この文字盤サイズの差によるものだろう。

 細かく見てゆくと、アクティブなシーンにマッチする機能的なディテールが追加されているのが分かる。逆回転防止ベゼルの外周には、ベゼルを操作しやすくするための刻みが施されている。インデックスや時分針は従来と同様の直線的なデザインで、本作では秒針の先端付近にドットのディテールが新たに加えられた。さらに、精密な測定が求められるツールウォッチで見られる、3分の1秒の細かなスケールが追加されている。

シチズン「シチズンコレクション TSUYOSA」Ref.NJ0231-56L

筆者が注目した、ベゼル外周の刻みと、秒針に設けられたドットのワンポイント、そして3分の1秒のスケール。従来モデルに対してわずかな差だが、その積み重ねによってスポーティーな印象へと生まれ変わった。

 これらは機能のためのディテールとなるが、ベゼルの刻みや3分の1秒のスケールによって視覚的な情報量が増し、引き締まったスポーティーな印象を生み出している。また、秒針のドットもスポーティーさを演出する良いワンポイントだ。このようなディテールの積み重ねによって、本作は従来のインフォーマルウォッチのテイストから大きく異なった仕上がりとなっている。

標準的なサイズ感と良好な着用感

 本作のケース径は40.0mmで、厚さは12.5mm(いずれも設計値)である。ダイバーズウォッチの標準的なサイズ感と言えるだろう。一方で、多くのダイバーズウォッチは大きなリュウズが飛び出しており、それを守るリュウズガードの存在感のある仕立てであることが多い。これに対して本作は、4時位置にリュウズが配置されていることからすっきりとした印象で、数値よりもコンパクトに感じるかもしれない。都会的なスポーティーウォッチとして受け入れられるのではなかろうか。

 着用してみると、ラグが短いこと、ブレスレットの可動範囲が広いことから、ブレスレット長さを手首回りに合わせて適切に調整すれば良好なフィット感が得られそうであった。4時位置のリュウズの配置によって、リュウズが手の甲と当たってしまうことがないことも、着用感の向上に寄与している。


機械式腕時計の魅力を楽しむ入り口として最適な「TSUYOSA」

 発表された新作は、カラーによって価格が少し異なるが、いずれも7万円台以下となっており、機械式時計の中では手を出しやすい価格帯である。搭載されるCal.8210のパワーリザーブは約42時間と、必要十分である。

 今回のテイストを変えて追加された新デザインは、人気を集めそうだと筆者は感じた。TSUYOSAは、シンプルな要素の各部バランスが注意深く調整されていて、均整が取れたデザインであることが特徴であり、スポーティーに仕立て直された本作でも、そのバランスの良さが発揮されているからだ。

 従来は、海外展開モデルであった背景もあって、先行して海外で発表され、日本では遅れて発表されることが多かったようだが、本作は全世界で同時発表となった。このことから、シチズンが地域を限定せずにTSUYOSAに注力していることが分かるし、継続して新色や新デザインが追加されるのも魅力的だ。本作に限らず、シチズンのTSUYOSAに注目いただき、自身に合った1本を選ぶことができれば幸いである。



Contact info:シチズンお客様時計相談室 Tel.0120-78-4807


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