「G-STEEL-GST-B1000」はカシオが2025年に発表した新しいG-SHOCKだ。その最大の特徴はスマートなステンレススティール製ケースを採用しつつも、耐衝撃性を持たせたというところにある。だが、それだけではない。読みやすく設計された文字盤、着け心地の良好なブレスレット、スマートフォンとの接続による操作性の向上など、カシオだからこそ成し得た注目ポイントが多数見受けられる。『ウォッチタイム』アメリカ版で編集・ライターを務めるマーティン・グリーンがレビューしたぞ。

Text by Martin Green
© WatchTime
Originally published in WatchTime
Reprinted with permission.
[2026年2月26日掲載記事]
新作G-SHOCKの洗練された設計

タフソーラー。フル充電時約5カ月駆動(パワーセーブ時約18カ月)。カーボン×SSケース(縦46.9×横44.2mm、厚さ11.6mm)。20気圧防水。6万6000円(税込み)。
タフさはスマートな美は両立できるか? G-SHOCKはその問いに対し、心からの「イエス」で答えた。G-STEEL GST-B1000は、最初はあなたを驚かせるかもしれない。なぜなら、それは耐衝撃の筋肉を見せびらかしておらず、それらは仕立ての良いG-Steelの“スーツ”と呼べきケースの中に隠されているからだ。
G-STEEL GST-B1000は、根本的にはG-SHOCKのままである。この腕時計の心臓部である時刻表示モジュールは、時計裏側からのみ視認できるカーボン強化樹脂ケースによって保護されたものだ。

メタルブレスレットの中に隠された耐衝撃構造
同じく裏側から視認できる特別なウレタン緩衝材がメタルブレスレットの間に配置されており、衝撃や動きがそこに与えうるストレスを軽減するという仕組みを採用。ケース全体は20気圧もの防水性能があり、このG-SHOCKをブランドの遺産に容易に見合うものにしている。
着用感は抜群
G-STEEL GST-B1000のデザインは非常に心地のよいもので、ジェラルド・ジェンタのペンによるデザインと言われても不思議ではないケースを備えている。その形状は、腕時計が手首に非常によく、かつ際立って収まるようにされており、ベゼルがデザインに奥行きを加えている。ケースはブレスレットへと綺麗に流れており、それは私にオメガの「コンステレーション」を想起させた。
しなしながら、「想起」とは、ブレスレットがそのデザインのコピーであるということでは決してない。手首に密接に沿い、素晴らしい快適さを提供しているという点においてだ。
ステンレススティールながら軽量

また、本作は一見重そうに見えるが、驚くほど軽い。チタンで作られているのではないかと二度確認しなければならなかったほどに軽いが、実際には依然としてステンレススティールである。クラスプも称賛に値し、綺麗に仕上げられており、本作G-STEEL GST-B1000のハイエンドな見た目と質感に寄与している。
スタイリッシュなうえに視認性も高い

文字盤はアナログだが、G-SHOCK流に、多くの機能が読み取りやすいようデザインされている。ウェハーを思わせるスタイルの文字盤は、想像以上に光の反射が楽しく、この腕時計をどの角度から見ても興味深いものにしているのだ。ただ装飾的な目的だけでなく、電力を供給するソーラーセルを隠す役割も担うパーツである。
フル充電時さえしてしまえば、その5カ月間に再充電のための光をまったく受けないという状況においても、通常の使用で5カ月間動作可能だ。
スマートフォンでの設定も便利。充実した機能面
加えて、Bluetooth接続機能を備えているため、G-SHOCKアプリに接続することで容易に設定できる。スマートフォンで腕時計を設定したくない人のためには、ケース側面のプッシャーで行うことも可能だ。それらは非常に直感的に動作し、特に以前にG-SHOCKを扱ったことがある場合には特に感じられる。今回テストしたモデルはグリーンの文字盤だが、ブルーとブラックも選択可能である。
機能面において、このアナログG-SHOCKはデジタルの兄弟機に引けを取らない。パーペチュアルカレンダーを備えた便利な曜日および日付表示から、カウントダウンタイマー、ストップウォッチ、そしてアラーム機能まで、本作はそのすべてを備えている。
暗所でも時刻を確認しやすい考え抜かれたデザイン
メインの針には蓄光塗料が塗布されているが、ボタンを押すことで文字盤全体を照らすことができ、5時と6時の間のチャプターリングに隠されたLEDライトを起動も可能。その時、仕上げを含む文字盤のデザイン全体が、光を巧みに反射するように作られていることに気付くはずだ。それにより、何時であるかを素早く確認できるのだ。
ネーミングは失敗か?
では、何か不満を言うべき点はあるのだろうか? 唯一の点はその名前だ。G-STEEL GST-B1000という名前は、このようなデザインに優れ、堅牢で、実用的な腕時計というよりも、最新の洗濯機によりふさわしいように思える。特に、いずれのカラーも6万6000円(税込み)という、提供するすべての機能を考慮すれば競争力のある価格であることを考えれば、その名前以外に変えたいと思うところがないほどだ。



