WBCの大舞台で躍動した侍ジャパン。大谷翔平ら豪華メンバーがそろうチームにあって、打線の核を担う岡本和真に熱い視線が注がれている。巨人の主将としてチームを牽引し、2025年にMLBトロント・ブルージェイズへと活躍の舞台を移した岡本は、グラウンドの外でも熱狂的な時計コレクターとして知られる。その腕元を飾るオーデマ ピゲ「ロイヤル オーク クロノグラフ」に迫った。

写真提供:東京スポーツ新聞社
「お茶たてポーズ」を披露する侍ジャパンのメンバー。左から4番目の人物が岡本和真だ。これは大谷翔平の無茶振りを受けた北山亘基が考案したもので、当初のお茶を飲むポーズに大谷からダメ出しが入り、練り直した末に誕生したポーズだ。
沼本有佳子:文
Text by Yukaco Numamoto
土田貴史:編集
Edited by Takashi Tsuchida
[2026年3月15日掲載記事]

最強軍団・侍ジャパンを彩る「5番打者」の輝き

 WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)とは、4年に1度開催される野球の国・地域別世界一決定戦。2006年の第1回大会に始まり、日本チームはその開幕から一度も世界の強豪に後れを取ることなく闘い続けてきた。第1回・第2回大会を連覇し、2023年大会でも頂点に立った侍ジャパンは、開催以来すべての大会でベスト4以上という驚異的な成績を誇る。出場するたびに優勝候補筆頭として世界の野球ファンから注目を集めるチームの強さは本物だ。

 今大会の侍ジャパンも、大谷翔平を中心に、各球団のスター選手がずらりと名を連ねる豪華布陣だ。その打線で5番という重責を担うのが岡本和真である。2度目のWBC出場となる岡本は、メジャーリーガーとして初めて臨む今大会という点でも注目を集めている。試合前の報道陣との囲みでは「いやいや、僕は変わらないです。何も変わらないです」とマイペースな笑顔を見せ、時差ボケなどのコンディション調整についても「絶対大丈夫です、大丈夫です」と自信たっぷりに答えた。

 その言葉は伊達ではない。打線が爆発した台湾戦でも適時打でチームに貢献した岡本。メジャー移籍後のオープン戦において初安打がバックスクリーンに飛び込んだあの豪快なホームランは、岡本の長打力の凄みを如実に示している。WBCの大舞台でもあの豪快な一発が飛び出す瞬間を、世界中のファンが今か今かと待ちわびているはずだ。


22歳で「3割・30本・100打点」を達成した天才の軌跡

 岡本和真は、幼少期から野球との縁が深かった。3歳の頃から兄とのキャッチボールに興じ、小学1年生で軟式野球チームに入団。小学3年生の時点ですでに最速100km/hを記録するなど、その才能は早くから頭角を現していた。高校進学時には強豪校約20校からスカウトが殺到するも、地元に近い智辯学園(ちべんがくえん)高等学校に進学。在学中には18Uアジア野球選手権大会の日本代表に選出され、チームの準優勝に貢献した。

 2014年のドラフト会議では読売ジャイアンツから1巡目の単独指名を受け、プロへの第一歩を踏み出した。2017年に自身初の開幕一軍登録を果たすものの、このシーズンのほとんどは二軍。翌2018年シーズンも32打席連続無安打という苦しさが続いたが、そこから立て直した岡本は、日本プロ野球史上最年少となる22歳でのシーズン「3割・30本塁打・100打点」という金字塔を打ち立てた。

 さらに2024年には一塁手として1979年の王貞治以来となるセ・リーグベストナインに選出。この年のシーズン終了まで、26歳の若さでキャプテンを務めた経験は、メジャーリーグという異国の地でのリーダーシップにも必ず活きるはずだ。逆境にめげず、挑み続ける芯の強さが岡本和真らしさである。


X投稿が明かした「ロイヤル オーク クロノグラフ」との縁

2023年12月25日の読売巨人軍公式Xへの投稿。クリスマスを祝うサンタ帽子姿の岡本和真の左腕に「ロイヤル オーク クロノグラフ」が確認できる。

 グラウンドの外でも話題に事欠かない岡本和真だが、知る人ぞ知る筋金入りの時計コレクターでもある。2023年のクリスマス、読売ジャイアンツの公式X(旧Twitter)アカウントに投稿された一枚の写真が、時計ファンの目を釘付けにした。仲間とともに笑顔を見せる岡本の左腕に光るのは、オーデマ ピゲ「ロイヤル オーク クロノグラフ」。ちょうど数日前にはM-1グランプリへ出演したこともあり、 “キャプテン・岡本”を労うコメントがあふれるなか、腕元のロイヤル オークは確かな存在感を放っていたのだ。

 岡本が着用しているのは、旧作のRef.26239BC.OO.1220BC.01だろう。ホワイトゴールドケースにネイビーダイアルを組み合わせたモデルだ。Cal.4401を搭載し、パワーリザーブは約70時間。1972年にジェラルド・ジェンタが設計したロイヤル オークのDNAを受け継ぐ8角形のベゼルと、「グランドタペストリー」と呼ばれる立体的な格子模様のダイアルが印象的だ。3時・6時・9時位置に配されたインダイアルがクロノグラフらしいスポーティーな雰囲気を演出しながら、ホワイトゴールドの輝きが全体に格調高さを添える。

 ケース径41mmという大振りのフォルムながら、卓越したフィット感を実現しているのは、オーデマ ピゲが誇るブレスレット構造と、肌への接触面積を精緻に計算した設計の賜物だろう。スポーツ選手が「ロイヤル オーク」を好む理由は、単なるステータスやネームバリューだけでなく、この圧倒的な装着感にもあるのではないだろうか。そして、打席に立つ岡本和真のどっしりとした存在感と、その腕に収まるロイヤル オーク クロノグラフのたたずまいは、どこか重なるものがある。

ロイヤル オーク クロノグラフ

オーデマ ピゲ「ロイヤル オーク クロノグラフ」Ref.26240ST.OO.1320ST.05 参考品
岡本和真愛用モデルの後継機種のステンレススティールバージョン。搭載ムーブメントは同一だが、ケース厚は異なる。自動巻き(Cal.4401)。40石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。SSケース(直径41mm、厚さ12.4mm)。50m防水。610万5000円。


ヒカキンとの約束、広がる時計の宇宙

 ロイヤル オーク クロノグラフだけが、岡本和真の時計愛を語るわけではない。パテック フィリップの「カラトラバ」、ロレックスの「GMTマスターⅡ」「サブマリーナー」なども岡本のコレクションに名を連ねることが知られており、そのラインナップは、まさにコアな時計コレクターのそれだ。ドレスウォッチからスポーツウォッチまで、各ジャンルの名作を見極める確かな眼力は、相手投手の配球を読む洞察力に通じるのかもしれない。

 なかでも印象的なのは、人気YouTuberのヒカキンとの交友エピソードだ。ヒカキンが時計を購入する際、岡本がモデル選びに付き合ったことが、思いがけない組み合わせとしてネット上でも大きな話題を呼んだ。「今度は一緒におそろいで時計を買うことを約束しました」——ヒカキン自身がそうコメントしていることから、岡本のコレクションにまた一本が加わる日も、そう遠くはなさそうだ。

 MLBという新天地でキャリアの第二章を開いた岡本和真。打者として、チームリーダーとして積み上げてきた経験が、自身の時計コレクションにも豊かな奥行きを与えていくのだろう。メジャーの舞台で打ち立てる記録とともに、腕元を彩る時計の物語がどのように展開されていくのか。グラウンド内外で進化し続ける岡本和真に、これからも目が離せない。

Contact info:オーデマ ピゲ ジャパン Tel.03-6830-0000



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