トゥルーム / 自分仕様に育てる TRUME 第2弾

　その第2弾の中でも、高い視認性と仕立ての良さに加え、自分だけのモデルに育て上げる楽しみをも兼ね備えた新作
が、右ページで紹介したＭコレクションのTR-MB7005である。まず注目すべきは、ベゼルとインダイアルに配された数字の書体だ。これは数字の大きさに対して読み取りやすさを向上させ、かつ道具としての時計の味わいをも考慮して独自にデザインされたオリジナルの「T2フォント」を採用することで、判読性と機能性、感応性を高めたものだ。
　TR-MB7005において特筆すべきは、ホーウイーン社製のクロムエクセルレザーバンドである。これは、素材のレザーに特殊なオイルをなじませることで、使い込むほどにそれぞれ異なる風合いにエイジングし、やがて自分仕様の味わいに育てることができる。加えて、ヘリ返し処理した生地を２枚合わせてステッチングしたコーデュラバリスティックナイロンバンドも付属し、最近流行りのベルト交換によるコーディネートの楽しみも与えてくれる。いずれも引き通し式のため、バンド交換に特殊な工具を必要としないのも近年の潮流にかなう。
　第2弾ではすべてエクスパンデッドセンサーを除き、かつ、ワールドタイム機能の表示をＵＴＣの時差に特化し、都市名を省略することで、機能とデザインを簡略化し、その分、意匠を洗練させた。第1弾同様、ケース素材にチタンを採用するＭコレクションに対し、ステンレススティールを採用するCコレクションでは方位計測とウェイポイント機能を省くことで、いっそうのシンプル化とプライスダウンを実現し、都市で活躍する若者たちのアクセサビリティを高めた。
　第1弾で最先端の技術力を背景に、アナログウォッチの「遊び方」を提案したTRUMEは、第2弾の発表によってバリエーションを広げると同時に、身に着けるアイテムとして、愛着を育みながら、長く使っていける自分仕様のアナログウォッチへと発展を遂げたのだ。

　TRUME第1弾の発売から約半年、2018年2月中旬、いよいよ第2弾が発売される。海（マリン）をイメージしたMコレクションと、都会（シティ）で活躍する若者たちに向けた、ビジネスシーンにもマッチするCコレクションだ。ここでは、TR-MB7005以外の全モデルを紹介する。いずれもTRUMEのセンサーフュージョンによる多機能・高機能性を洗練させた新作である。