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ARNOLD & SON ジョン・アーノルドの傑作を受け継ぐ「No.36」(1/1)

トゥールビヨン・クロノメーター No.36
ケースに耐傷性の高いDLCコーティング、ストラップに丈夫なコーデュラを採用することで、使い勝手を向上させた新作。手巻き(Cal.A&S8600)。33石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約90時間。SS+ブラックDLC(直径46mm)。3気圧防水。世界限定28本。436万円。

ジョン・アーノルドの傑作を受け継ぐ「No.36」

かつてジョン・アーノルドが手掛けた名機からインスパイアされた「トゥールビヨン・クロノメーター No.36」。昨年より完売状態だった同モデルに、待望の新作が追加された。

Photographs by Masanori Yoshie
Text by Yuto Hosoda (Chronos-Japan)

 世紀に活躍した英国の時計師ジョン・アーノルドが36番目に製作した懐中時計は、携帯可能な時計=ウォッチに初めてクロノメーターという表現を使用したことでも知られる。アーノルドの狙いは、同作がマリンクロノメーター級の高精度ウォッチだと宣伝することにあった。そしてクロノメーターという単語は高精度な時計全般を指す言葉として、一般に浸透していくことになる。

 この「36」という記号を現代に受け継いだのが、2017年発売の限定モデル「トゥールビヨン・クロノメーー №36」だ。同作最大の魅力はムーブメントにある。輪列の各歯車を、独立したブリッジで支えているのだ。これらは左右対称に配置され、同作の個性的なデザインに一役買っている。また、ムーブメントの裏側にC.O.S.C.クロノメーターの認定番号が刻印されている。万が一、試験を通らなかった場合は認定番号を修正する手間が生じるが、それでもあえてこういった取り組みを行うのは、同社がクロノメーターの試験に強い自信を持っていることの証しに他ならない。そう考えると、実に面白い試みだ。

 そんな同作が今年よりレギュラー化を果たした。パーマネントモデルとして販売されるのはSSと18KRGケースの2種類。これらはそれぞれのケースカラーに合わせて、ムーブメントの仕上げが若干異なる。さらに、今年の限定モデルとしてブラックDLCケースモデルも登場した。こちらはコーデュラ製ストラップの採用もあり、スポーティーな様相だ。左右対称の独特なデザインとクロノメーターに対する面白い試みを併せ持った数少ないモデルのため、バリエーションの充実は売り手にとっても、ユーザーにとっても明るい話題に違いない。

18KRGケースモデルはムーブメントをグレーカラーに変更し、パーマネントモデル化を果たした。トゥールビヨンや香箱など、ダイアル側から見える輪列パーツはそれぞれ独自のブリッジに取り付けられ、左右対象に配置される。18KRG(直径46mm)。590万円。

これまで限定モデルのみだったトゥールビヨン・クロノメーター No.36に初のパーマネントモデルが追加された。こちらはSSケースモデル。ムーブメントにはDLCコーティングが掛けられており、精悍な印象を与える。仕上げの質の高さは変わらずだ。SS(直径46mm)。398万円。
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