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装いを選ばない賢者の鞄 / コニサーズ・チョイス(1/1) vol.81

装いを選ばない賢者の鞄

幅広い着こなしに合わせることができる汎用性もまた現代のバッグに求められる重要な機能性のひとつ。フルラのブリーフケースは、オンオフ兼用というユーティリティーを高い次元で実現した逸品だ。

押条良太(押条事務所):取材・文 Text by Ryota Osujo
吉江正倫:写真 Photograph by Masanori Yoshie

フルラ マルテ
「マルテ ボールド」コレクションに加わったブリーフケース。シンプルなデザインに中央のロゴやメタルリングがさりげないアクセントを効かせている。ボディーには新素材の型押しカーフを使用。草木を思わせるパターンは、デザイン性に加え、キズが目立ちにくいというメリットも。前面にはマグネットで口を留められるあおりポケットを装備。ブリーフケースにしてはコンパクトだが、A4サイズの書類がすっきり納められる。W36×H28×D5cm。7万円。

 靴や鞄は装いにおける額縁のようなものである」とはある洒落者の言葉。金言と言うべきで、確かにスーツ(絵画)の質がいまひとつであっても、靴やバッグ(額縁)が一流の品ならば、装い全体の印象は不思議なくらい立派に見えるものである。ことにバッグは額縁であると同時に、伴侶のように持つ人に寄り添う、人目につきやすいアイテムだ。ならば、男にとってベストなバッグとは?

 スーツを着ている際に持つバッグならば、上品さと風格が欠かせない。ただ、休日のカジュアルスタイルのときには堅苦しさを感じさせない、程よく軽快感のあるものが好ましい。つまり、着こなしによって使い分けるのが理想的なのだが、そのためにはけっこうな数のバッグが必要になる……。そこで役立つのが、ひとつで幅広い着こなしをカバーできるバッグである。

 その好例が1927年にイタリアのボローニャで誕生したラグジュアリーブランド、フルラのバッグだ。今シーズン、新たにリリースされたブリーフケースは、フルラらしいシンプルなデザイン。ロゴも控えめで、色は落ち着いたネイビー。ボディーは型押しのカーフで、サイドや角の部分を内側に巻き込んで縫うことですっきりとした印象に仕上がっている。と、ビジネスシーンに映える端正な顔つきながら、薄型のコンパクトなフォルムとカーフ特有のしなやかな風合いのおかげで印象はあくまでも柔らかい。ゆえにスーツやジャケットはもちろん、ジーンズやスニーカーといったカジュアルスタイルにも違和感なくマッチするのである。

 そして使い勝手の良さも秀逸だ。表側にはスマートフォンやカードケースなどの収納に便利な大型のあおりポケットが設けられ、着脱可能なショルダーストラップも装備されている。

 着こなしに合わせてバッグを使い分けるのも心意気だが、オンオフ問わずに使えるこんなバッグをひとつ持っておくのも洒落者の知恵というもの。いうなれば、とびきりセンスのいい額縁。持つだけで、貴兄の装いをグレードアップしてくれるだろう。

Contact info: フルラ ジャパン TEL:0120-951-673

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