30代以上の男性が着けるべき腕時計とは。人気ブランドやおすすめ時計

FEATUREその他
2021.06.19

30代は、ビジネスでもプライベートでもさまざまな変化が起こりやすい年代だ。ビジネスでは責任ある立場に就く人が多くなり、プライベートでは、家族を支える存在としての風格が求められる人もいる。そんな30代の男性が着けるべき腕時計について解説する。

30代が身に着ける腕時計に求められるもの

 30代が身に着ける腕時計には、20代の頃とは違ったものが要求される。30代の男性が身に着ける腕時計の条件について把握しておこう。

身だしなみとして見られることを意識

 30代は社会人として仕事にも慣れ、重要な案件を任されたり部下を育成したりと、顧客や後輩と接する機会も多くなる。

 そんな30代にとっての腕時計は、単に時間を知るためのものではなく、身だしなみの一部として重要な役割を持つアイテムだと言える。

 プラスティック製の腕時計はファッション性が高く、性能が良いものも多いが、30代であれば人に見られることを意識して、ある程度の高級腕時計を身に着けたいものだ。

 多くのブランド腕時計には、さまざまなストーリーやステータスが込められている。腕時計の持つ背景が、新たな自信を与えてくれるはずだ。

値段の平均はどのくらいか

 腕時計の価格は、ピンからキリまでさまざまだ。数千円で買えるものもあれば、数百万円を超えるものもある。30代が最初の1本として購入するのであれば、20万~50万円台がひとつの目安となる。

 これくらいの予算であれば、機能性や品質が高いものが多く、豊富なデザインや素材から自分好みの腕時計を見つけられるだろう。

 また、この価格帯の腕時計には、定期的にメンテナンスをすれば長く使えるものが多いのもポイントだ。なかには一生モノとなる腕時計もある。予算と相談しながら、お気に入りの1本を見つけよう。


腕時計の選び方

 腕時計はそれなりに高価なものである。できるだけ失敗はしたくないものだ。腕時計を選ぶ際に知っておきたいポイントを解説する。

ビジネスなどのシーンやライフスタイル

 腕時計を選ぶ際に重要なポイントは、自分がどのようなシーンで使うかをイメージすることだ。

 ビジネスシーンであれば、勤務先の雰囲気やドレスコード、自分のポジションなどを考慮することが必要になってくる。例えば、堅めの職業なのに、ピカピカの金メッキの腕時計を着けていては、職場の雰囲気から浮いてしまう可能性も否定できない。

 また、腕時計を身に着ける際の服装にも気をつけたいものだ。スーツスタイルとカジュアルスタイルでは、腕時計の与える印象がガラリと変わってしまう。さらに、大柄な人であればサイズの大きめな腕時計を選ぶなど、体型も考慮すると失敗が少ない。

機能とデザイン

 腕時計の機能やデザインも重要なポイントだ。特にビジネスシーンで使用するのであれば、デジタルではなくアナログのものを選ぼう。腕時計の文字盤は最も目に付きやすい部分であるため、奇抜なデザインのものは避けたほうが無難だと言える。

 ベルト部分は、レザーベルトか金属製ブレスレットの2択になる。フォーマルな印象を高めたいのであれば黒のレザーベルトがおすすめだ。

 ラバーベルトは軽量で、汗や汚れに強いというメリットがあるが、カジュアルな印象が強く、ビジネスシーンには向いていない。

 腕時計の色はベーシックなシルバーカラーが最も使い勝手が良いだろう。ビジネスにもフォーマルにも、プライベートにもマッチする色だ。その他、黒や白も使いやすい色だということを覚えておくと、選択の幅が広がる。

30代以上の男性におすすめの人気ブランド

30代以上の男性であれば、ブランド物の腕時計を着けてみたいと思う人も少なくないだろう。おすすめの人気ブランドを紹介する。

名門として知られるハミルトン

 ハミルトンはアメリカで創業した腕時計ブランドだ。鉄道時計や航空時計の生産で培った確かな技術力で、堅牢なミリタリーウォッチや斬新なデザインの腕時計を多く生産している。

 また、ハミルトンの腕時計は映画やドラマの小道具として用いられることも多く、さまざまな著名人が身に着けていることでも知られていて、ファンの多いブランドだ。

 比較的入手しやすい価格帯の腕時計が多いのもうれしいポイントだと言える。

実績に裏打ちされた信頼性の高いオメガ

 オメガはスイスの腕時計ブランドだ。独自開発されたムーブメントは非常に精度が高く、信頼性の高さからオリンピック公式時計として採用されている。

 オメガと言えば宇宙との関係が切り離せない。数多くの腕時計の中から唯一過酷なテストをクリアし、1965年にNASAの宇宙飛行士の標準装備として採用された「スピードマスター」は、オメガを代表する腕時計だ。

 1969年にはスピードマスターを着けた宇宙飛行士が、人類史上初めて月面に足を踏み入れた。これによりオメガは、堅牢性と信頼性の高いブランドとしてより一層知られるようになったのである。オメガの腕時計はデザインも洗練されており、ビジネスマンにも人気が高いブランドだ。

高い実用性を誇るセイコー

 セイコーは世界初のクォーツ腕時計を発売するなど、先進性と高い技術力を武器にしている日本の時計メーカーだ。

 1999年には独自の機構「スプリングドライブ」を発売し、機械式腕時計と同様にゼンマイの動力を使いながらも、クォーツ時計と同等の高い精度を実現するなど、独創的かつ革新的なテクノロジーにより、世界からも評価されている。

 ビジネスユースからタウンユースまで、幅広いシーンで使える豊富なデザインもセイコーの腕時計の魅力だ。


30代以上の男性におすすめの腕時計

前述の人気ブランドから1種類ずつ、おすすめの腕時計を紹介する。いずれも30代男性の手元を飾る、一生モノの腕時計としてふさわしいものばかりだ。

ハミルトン ジャズマスター オートクロノ

ハミルトン ジャズマスター オートクロノ

「ハミルトン ジャズマスター オートクロノ」は、ハミルトンの人気シリーズ、ジャズマスターにクロノグラフを搭載したモデルだ。

 ムーブメントには専用キャリバーH-21を搭載し、60時間ものパワーリザーブを持つ。さらにムーブメントの動きを見ることができるよう、シースルーバックを採用するなど、ちょっとした遊び心も忘れていない。

 スポーツウォッチ寄りのクロノグラフを搭載しつつ、ビジネスやフォーマルにも合う落ち着いたデザインに落とし込まれているため、さまざまなシーンで活躍できる腕時計だ。

オメガ スピードマスター ムーンウォッチ プロフェッショナル

オメガ スピードマスター ムーンウォッチ プロフェッショナル

「オメガ スピードマスター ムーンウォッチ プロフェッショナル」は、6回もの月面着陸すべてに携行されるほどの堅牢性、信頼性を誇るオメガを代表する腕時計だ。

 スピードマスターには自動巻きのモデルもあるが、このプロフェッショナルモデルは月面着陸時に使われた手巻きムーブメントの後継キャリバーを搭載している。

 ダークカラーのダイアルは視認性が高く、やや大ぶりのサイズは存在感も抜群だ。ビジネスにもプライベートにもマッチする腕時計だと言える。

セイコー アストロン 5Xシリーズ

セイコー アストロン 5Xシリーズ

「セイコー アストロン 5Xシリーズ」は、世界初のソーラーGPSとして発表されたセイコー アストロンの最新シリーズである。

 地球上のどこにいてもGPS衛星からの電波を受信できれば即座に時刻情報を取得して時刻調整可能な高速タイムゾーン修正機能、簡単なボタン操作により、ホームタイムとローカルタイムを瞬時に切り替えられるタイムトランスファー機能など、さらに小型化されたムーブメントに数多くの機能が搭載されている。

 自動的に時刻の修正をしてくれるため、時間に厳しいビジネスマンの強い味方となるだろう。


腕元にも意識を向けよう

 腕時計はアクセサリーを身に着けることの少ない男性にとって、個性を主張できる数少ないアイテムのひとつだ。

 30代ともなれば、ビジネスでもプライベートでも、さまざまな人と関わることが多くなる。腕時計はそんなとき、心強いお守りとなってくれるはずだ。

川部憲 Text by Ken Kawabe