カンパノラ コスモサインで星空を手元に。独創性の高いシチズン

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2020.12.27

シチズンは、高い機能性と高級感を兼備した時計を製造する、世界に誇れる日本のブランドだ。芸術的なビジュアルが魅力のカンパノラから、文字盤に天空を描き出した「カンパノラ コスモサイン」を紹介する。

カンパノラ コスモサイン


日本が誇る時計ブランド「シチズン」

改めて言うまでもなく、シチズンは日本が世界に誇る時計ブランドである。時計に強い関心がなくとも、国内でその名を知らない者はいないだろう。

各国の時計ファンからも注目されているシチズン時計とは、どのような企業だろう。その神髄を探ってみる。

100年以上続く自社一貫製造メーカー

シチズン時計の歴史は、1918年に前身の「尚工舎時計研究所」から始まる。以来、100年以上の長きにわたって、時計作りと正面から向き合い、高性能な商品を世に送り続けている老舗企業である。

「CITIZEN」という言葉は「市民」を意味するが、その名の通り「市民に愛され親しまれるモノづくり」を企業理念に据えている。

同社は、時計の世界において、これまでさまざまな技術革新をもたらしてきた。画期的な開発を実現してきた背景にあるのは、ひとつひとつの部品からほぼすべて自社製造していることにある。

この自社一貫製造体制を維持し続けていることが、常に新しい挑戦を可能にする環境を生んでいるのである。

シチズン時計が開発した技術

シチズン時計は、1924年に自社第1号となる懐中時計を完成させた。それ以降、時計界が驚く数々の技術を開発し、世界初や世界一の発表をしてきたのである。その主なものを確認してみよう。

クリストロン ソーラーセル

1976年に発売された、世界初のアナログ式太陽電池時計「クリストロン ソーラーセル」。いち早くエコの意識に基づき、電池交換の不要な時計の開発に取り組んだ。

1976年に発表した「クリストロン ソーラーセル」は、世界で初めてとなる太陽電池充電のアナログ式クォーツ腕時計である。

93年には、これも世界初の「電子時計」を開発した。日本をはじめヨーロッパ・英国に対応した多局受信型時計だ。

電子時計

1993年には、世界初の多局受信型電波時計を発表。電池交換をしても自動で時刻がセットされる先進的な仕組みを採用していた。

2003年には、世界に先んじて初のフルメタルケースを採用した「エコ・ドライブ電波時計」を発表する。金属ケースは電波を通しにくい性質であるが、アンテナを内蔵させるアイデアで商品化に成功した。

現在では、機械式から、クォーツ式、エコ・ドライブ(光発電)、電波時計、スマートウォッチに至るまで幅広いジャンルの時計を展開している。