2021年 IWCの新作時計まとめ

FEATURE2021年新作時計
2021.10.19




パイロット・ウォッチ・クロノグラフ41

パイロット・ウォッチ・クロノグラフ41

IWC「パイロット・ウォッチ・クロノグラフ41」
自動巻き(Cal.69385)。33石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約46時間。SS(直径41mm、厚さ14.5mm)。10気圧防水。

 プロパイロットのニーズに応えて熟成が重ねられてきた「パイロット・ウォッチ・クロノグラフ」に、ケース径41mmのモデルが追加された。搭載するのは自社製の自動巻きクロノグラフ、Cal.69385である。センターに時分針とクロノグラフ針を配し、3時位置にデイデイト表示、6時位置にスモールセコンド、9時位置に12時間積算計、12時位置に30分積算計を備える。より良い操作感と美観に優れることから、愛好家からの支持が熱いコラムホイールをクロノグラフ制御に採用し、トランスパレントバックからその動作の様子を鑑賞することができる。

Cal.69385

 ラインナップされるのは、ブルーダイアルにブルーのカーフスキンストラップを合わせたモデルと、グリーンダイアルにブラウンのカーフスキンストラップを合わせたモデル、およびそれぞれのカラーのダイアルにSS製ブレスレットを合わせたモデルの4本である。いずれのモデルも、ストラップを簡単に交換可能な「EasXチェンジ・システム」を採用しており、日々の装いに合わせてストラップを気軽に交換可能だ。




ビッグ・パイロット・ウォッチ・パーペチュアル・カレンダー

ビッグ・パイロット・ウォッチ・パーペチュアル・カレンダー

IWC「ビッグ・パイロット・ウォッチ・パーペチュアル・カレンダー」
自動巻き(Cal.52615)。54石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約168時間。SS(直径46.2mm、厚さ15.4mm)。6気圧防水。

 大型のダイアル全面を使って表示を行う、永久カレンダーモデル「ビッグ・パイロット・ウォッチ・パーペチュアル・カレンダー」が、鮮やかなブルーカラーを採用し、復活を遂げる。搭載するムーブメントは、約168時間(約7日間)のロングリザーブを誇るキャリバー52615で、3時位置に日付表示とパワーリザーブ表示、6時位置に月表示、9時位置にスモールセコンドと曜日表示、12時位置に北半球と南半球の月相を表示する。もちろん、2100年まで調整が不要な永久カレンダーを備え、その操作もリュウズひとつに集約されたユーザビリティーにあふれる機構を持つ。

Cal.52615

 負荷のかかる歯車と、自動巻機構の巻き上げ方向の切り替え爪をセラミックスとした高耐久の最新世代のペラトン式自動巻きと、長いパワーリザーブが組み合わされていることにより、永久カレンダーを止めずに運用しやすいロバスト性を獲得している。ストラップにはブルーのカーフスキンストラップが合わせられる。




ビッグ・パイロット・ウォッチ43

ビッグ・パイロット・ウォッチ43

IWC「ビッグ・パイロット・ウォッチ43」
自動巻き(Cal.82100)。22石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約60時間。SS(直径43mm、厚さ13.6mm)。10気圧防水。

 ケース径43mmと従来よりもコンパクトに収めながら、1940年代の軍用時計を彷彿とさせるストイックな魅力を持つ「ビッグ・パイロット・ウォッチ43」が追加された。ケースデザインやシンプルなダイアルデザイン、アラビア数字インデックス、グローブ着用時にも操作が容易な特大のリュウズなど、デザインコードは従来モデルを踏襲する。加えて、今作の開発は初期の軍用時計の持つ極めて純粋なデザインに回帰することをコンセプトに進められた。より多くの人が着用しやすく、かつビッグ・パイロットとしての存在感のあるケースは、直径と厚さのバランスや腕へのフィット感が入念に調整されている。また、今作にはストラップの交換を容易にする「EasXチェンジ・システム」が採用された。

Cal.82100

 搭載するムーブメントは、負荷のかかる歯車とペラトン式自動巻きの切り替え用の爪をセラミックスとすることで非常に高い耐久性を獲得したCal.82100である。リリースされたバリエーションは3種類で、ブラックダイアルにブラウンのカーフスキンストラップ、ブルーダイアルにブルーのカーフスキンストラップ、およびブルーダイアルとSS製ブレスレットの組み合わせから選択可能だ。