2021年 ボーム&メルシエの新作時計まとめ

FEATURE2021年新作時計
2021.12.28

ボーム&メルシエ「ボーム スケート スペシャルエディション」

 ボーム&メルシエは、東京2020オリンピックにも出場したフランス出身の世界的スケートボーダー、オーレリアン・ジローとコラボレーションした「ボーム スケート スペシャルエディション」を発表した。ケースは、オーレリアンが使用、あるいは予備品として製作していたスケートデッキ(板)から切り出して製作し、水性樹脂を用いて処理することで密閉性を確保したもので、ブルーの陽極酸化アルミのコンテナにムーブメントを収めることで強度を確保している。

ボーム スケート スペシャルエディション

ボーム&メルシエ「ボーム スケート スペシャルエディション」
自動巻き(Cal.SW200)。26石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約38時間。スケートボードデッキ(木)と樹脂、陽極酸化アルミニウムを組み合わせたケース(直径42.2mm、厚さ10.2mm)。30m防水。17万6000円(税込み)。

 ダイアルは、スケルトナイズされたブルーの分針と、時針の役割を果たす回転ディスクによって構成される。この回転ディスクは、スケートボードでのトリックに欠かせないヤスリ状のグリップテープで覆われており、"BAUME"のロゴによって時間を指し示す。

 カラーリングは、ブラックを基調としながら、オーレリアンの好きな色である赤と青が取り入れられており、ここにホワイトを加えたことでフランス国旗を思わせる配色としている。

ボーム スケート スペシャルエディション




ボーム&メルシエ「リビエラ グリーン」

 2021年に刷新された「リビエラ」コレクションに希望と自然愛を象徴するグリーンカラーモデルが追加された。

 ひとつめは、男女問わずマッチするサイズ感に収められた、ケース径36mmのモデルである。明るく、軽やかな印象を与えるグリーンが採用されたダイアルは、現在のリビエラコレクションの特徴となるウェーブ装飾が施されている。ラバーストラップには、パステルカラーのグリーンが合わせられる。ムーブメントは、スイス製でバッテリー寿命約10年の新世代クォーツムーブメントを搭載する。なお、防水性能は50mとなる。

リビエラ

ボーム&メルシエ「リビエラ」10611
クォーツ(Cal.Ronda 714Li)。バッテリー寿命約10年。SSケース(直径36mm、厚さ9.47mm)。50m防水。20万3500円(税込み)。

 ふたつめは、ケース径42mmのモデルである。ダイアルは、より鮮やかで、より深いグリーンが採用されており、インデックスと針とのコントラストが高い、スポーティーな印象を与えるモデルに仕上がっている。ラバーストラップもダイアルカラーに合わせた深いグリーンカラーとなり、デザインの統一感が取られている。ムーブメントは自動巻きのSW200を搭載し、パワーリザーブは約38時間である。42mmモデルは防水性能が100mとなり、実用性がより高められている。

リビエラ

ボーム&メルシエ「リビエラ」10618
自動巻き(Cal.SW200)。26石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約38時間。SSケース(直径42mm、厚さ10.66mm)。100m防水。29万7000円(税込み)。

 これらはともに「Fast Strap インターチェンジャブルシステム」を採用しており、特別なツールを必要とせず、ストラップとブレスレットを交換することが可能。豊富に取りそろえられたラバーストラップのカラーバリエーションの中から、その日のコーディネートに合わせたものを選ぶことが可能となっている。




リビエラ

リビエラ

ボーム&メルシエ「リビエラ」Ref.10616
自動巻き(Cal.Baumatic BM13-1975A)。21石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約120時間。SS(直径42mm、厚さ10.66mm)。100m防水。41万8000円(税込み)。

「リビエラ」コレクションが刷新され、ボーム&メルシエのフラッグシップコレクションとして再登場した。初出が1973年のリビエラは、特徴の12角のベゼルを守りながらさまざまなスタイルを提案してきた。今作は決して過去作のリバイバルではなく、リビエラの特徴を継承しながら現代に合わせて進化したモデルとなる。今作の外観上の特徴は、12角のベゼルとケース、ケースサイドとブレスレットがなだらかにつながる70年代を思わせるスタイリング、4つのベゼルを留めるビス、6時と12時のみ備えるローマンインデックスである。

リビエラ

ボーム&メルシエ「リビエラ」Ref.10621
自動巻き(Cal.SW200)。26石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約38時間。SS(直径42mm、厚さ10.66mm)。100m防水。30万8000円(税込み)。

用意されるのは大きく分けて4種類であり、ケース直径42mmに自動巻きのCal.ボーマティック BM13-1975Aを搭載するモデル、同じく42mm径で自動巻きのCal.SW200を搭載するモデル、36mm径でCal.SW200を搭載するモデルと、同じく36mm径でクォーツムーブメントを搭載するモデルである。

リビエラ

ボーム&メルシエ「リビエラ」Ref.10615
自動巻き(Cal.SW200)。26石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約38時間。SS(直径36mm、厚さ9.57mm)。50m防水。30万8000円(税込み)。

42mm径のモデルは、100mの防水性能を備えつつ、厚さが共に10.66mmと比較的薄く仕立てられた。Cal.BM13-1975Aは約120時間のパワーリザーブや、1500ガウスの耐磁性能を備え、メンテナンス周期5年が公表されている等、実用性が高いものだ。Cal.BM13-1975A搭載モデルは特別に半透明なダイアルが合わせられ、ムーブメントの動作が鑑賞可能である。36mm径のモデルは、よりムーブメント厚のあるSW200搭載モデルでもケース厚は9.57mmに仕立てられている。ただし防水性能は50m。すべてのモデルはインターチェンジャブルとなっており、同時に用意されるラバーストラップとブレスレットを簡単に交換可能である。

リビエラ

ボーム&メルシエ「リビエラ」Ref.10614
クォーツ。SS(直径36mm、厚さ9.47mm)。50m防水。26万4000円(税込み)。




クラシマ

クラシマ

ボーム&メルシエ「クラシマ」Ref.10597
自動巻き(Cal.ETA 2892-A2)。21石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約42時間。18KPG×Ti(直径42mm)。50m防水。52万8000円(税込み)。

ボーム&メルシエのクラシカルなラウンドウォッチコレクションである「クラシマ」に、自動巻きモデルと、クォーツモデルのバリエーションが追加された。自動巻きモデルは、SSケースにグレーダイアルのバリエーションと、18KPGとチタンのケースを組み合わせたモデルが追加された。

クラシマ

ボーム&メルシエ「クラシマ」Ref.10608
自動巻き(Cal.SW200)。26石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約38時間。SS(直径42mm)。50m防水。21万4500円(税込み)。

共に42mm径と31mm径のモデルが用意される。クォーツモデルはグリーンダイアルを備え、42mm径のモデルはサンレイ・サテン仕上げでややダークな色調に、31mm径のモデルはライトグリーンで華やかに仕立てられた。

クラシマ

ボーム&メルシエ「クラシマ」Ref.10607
クォーツ。SS(直径42mm)。50m防水。12万6500円(税込み)。



Contact info: ボーム&メルシエ Tel.0120-98-8000


ボーム&メルシエの「クリフトン ボーマティック」を検証する

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ボーム&メルシエの2020年の新作「クリフトン ボーマティック」って一体どうなのよ?

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最良の実用時計か? ボーム&メルシエ クリフトン ボーマティック/編集部の気ままにインプレッション

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