腕時計を海外に持っていくと税関で没収されるって本当?

FEATUREぜんまい知恵袋
2022.01.07

Q:腕時計を海外に持っていくと税関で没収されるって本当?

大半はおとがめなしですが、国によっては税金を支払う必要が生じたり、没収されたりします。

広田雅将

2022年1月7日掲載記事

A:大半は問題ないですが、最悪没収されることも

 先日宇宙飛行を果たした前澤友作さん。時計好きの話題は、せっかく持って行ったリシャール・ミルの1本が、ロシアの税関で没収されたというニュースでした。1億円もする高額品だから当たり前、という声も聞きますが、実はそれほど高価でない時計であっても、海外に出入りする際、税関で引っかかる場合があります。大半はおとがめなし。しかし、税金を払ったり、最悪の場合は没収されたりする人がいるのも事実です。

 もっとも、どこで引っかかるかは、あくまでその国の税関次第。一時期はドイツのフランクフルト空港が厳しかったと聞きますが、最近は緩和されたようです。一方で、ロシアは高級品の持ち運びに厳しい足かせを設けるようになりました。前澤さんの1件は、時期が悪かったとしか言いようがありません。

乾貴士

Photograph by Quality Sport Images / Getty Images
かつてドイツのフランクフルト空港といえば、税関が厳しいことで有名だった。サッカー元日本代表の乾貴士も、ブンデスリーガのフランクフルト在籍時に同空港で家族からプレゼントされたブライトリングが没収されている。


着けていれば問題なし。メーカーはサンプル移動の際は専用の書類を発行しています

 基本的には、腕に着けている時計は問題なし。また、代えとして持っていった時計も基本的には問題ないようです。ただ、高価な時計を複数本持ち運びする場合は、無税で輸出入を行うと誤解されて、海外の税関で足止めされる場合があります。海外に時計を持っていく際は、ひとつご注意を。ちなみに多くの時計メーカーは、サンプルを手持ちで移動させますが、その際は、カルネという通関用の書類を発行して、問題が起きないようにしています。


前ZOZO社長、前澤友作とともに夢へと向かう腕時計

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サッカー元日本代表の香川真司がギリシャ入国時に着用したブライトリング

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