IWC「パイロット・ウォッチ・クロノグラフ」の魅力とは?代表的シリーズと人気モデルを紹介

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2022.07.10

クロノグラフを搭載した時計が欲しいのなら、IWCのパイロット・ウォッチ コレクションに目を向けるといいだろう。個性が異なる豊富なラインナップを展開し、自分に合ったモデルを選べる「パイロット・ウォッチ・クロノグラフ」の魅力に迫る。

パイロット・ウォッチ・クロノグラフ 41・トップガン・セラタニウム


IWC「パイロット・ウォッチ」の魅力とは?

パイロットのための腕時計ならIWCといわれるほど、IWCのパイロット・ウォッチは評価が高い。時計愛好家の絶大な支持を獲得しているパイロット・ウォッチの魅力とは、どのようなものだろうか。

男らしい武骨なデザイン

IWCのパイロット・ウォッチが持つ魅力のひとつに、マッシブなデザインが挙げられるだろう。シンプルな表情でありながら、どこか男心をくすぐる印象を醸し出している。

飛行機の操縦をサポートするために作られたパイロット用の時計は、視認性だけでなく、さまざまな利便性の高い機能を求められて開発されている。

1936年に民間航空を対象としたパイロット・ウォッチを製作したIWCは、1948年になると、英国空軍のために耐磁性を備えた「マーク11」を開発。プロフェッショナルユースを前提とした性能は、現在のコンシューマー向けモデルにも継承されており、その設計思想こそが、男性を魅了する力強いルックスにつながっているといえよう。

優れた実用性と耐磁性

パイロット・ウォッチ・マーク11

耐磁性を備えた「パイロット・ウォッチ・マーク11」。英国空軍(RAF)パイロットのために1948年に開発され、翌1949年11月以降は、RAFの航空要員に加え、英国連邦の他の戦闘要員にも支給された。

パイロット・ウォッチには、視認性はもちろんのこと、堅牢性や信頼性、耐磁性も必須である。過酷な環境であるコックピット内でも、時計本来の性能を確保しながら、正確な時を確認できなければならない。

プロ仕様を追求したIWCのパイロット・ウォッチは、飛行用時計に必要なこれらの要素が高いレベルで備わっている。軍専用のスペシャルエディションも開発しているほどだ。

多くのブランドがパイロット向けの時計を手掛けている中で、「パイロット・ウォッチ=IWC」と高く評価される理由は、IWCのパイロット・ウォッチが優れた性能を有しているからにほかならない。


パイロット・ウォッチを代表するシリーズ

IWCのパイロット・ウォッチにはさまざまなシリーズが存在する。なかでも代表的な3シリーズの特徴を見ていこう。

アクティブで上品な「クロノグラフ 41」

パイロット・ウォッチ・クロノグラフ 41
パイロット・ウォッチ・クロノグラフ 41
2021年に発表された、41mmサイズのクロノグラフモデル「パイロット・ウォッチ・クロノグラフ 41」。シースルーバックからはCal.69385の姿を眺められ、駆動する様子はもちろん、繊細な装飾も堪能できる。自動巻き(Cal.69385)。33石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約46時間。SS(直径41mm)。10気圧防水。88万円(税込み)。

IWCのパイロット・ウォッチ コレクションには、クロノグラフを搭載したシリーズが展開されている。そのひとつである「クロノグラフ 41」は、アクティブかつ上品なデザインが特徴のシリーズだ。

6時位置のスモールセコンドには赤い針が配され、デザイン面でのアクセントになっている。ケースの直径と厚みを抑えているため、ミリタリーの雰囲気は控えめとなり、洗練された印象が強い。

サファイアクリスタルのケースバックからは内部機構を鑑賞できる。「EasX-CHANGE」システムにより、ブレスレットやベルトを素早く簡単に付け替えられることも魅力だ。

パイロット・ウォッチ・クロノグラフ 41・トップガン・セラタニウム

直径41mmのクロノグラフモデルをベースに、軽量かつ耐腐食性に優れたセラタニウムをケース素材に採用した2022年の新作が「パイロット・ウォッチ・クロノグラフ 41・トップガン・セラタニウム」。マットブラックのカラーが、さらに力強い印象を与えている。自動巻き(Cal.69385)。33石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約46時間。セラタニウム(直径41mm)。10気圧防水。164万4500円(税込み)。

文学の世界との融合「プティ・プランス」

ビッグ・パイロット・ウォッチ・モノプッシャー “プティ・プランス”

コレクションを象徴する「ビッグ・パイロット・ウォッチ」に、初めてクロノグラフ機能を搭載した「ビッグ・パイロット・ウォッチ・モノプッシャー “プティ・プランス”」。シリーズの特徴であるブルーの文字盤と、ブラウンのカーフスキン・ストラップとのコンビネーションが上品な雰囲気を漂わせる。手巻き(Cal.59365)。36石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約192時間。SS(直径46mm)。6気圧防水。204万6000円(税込み)。

IWCの「プティ・プランス」は、フランスの著名なパイロットであったアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ(1900~1944年)にオマージュを捧げたシリーズである。

サン=テグジュペリは、世界的に有名な小説『星の王子さま』の作者としても知られる人物だ。プティ・プランスの裏蓋には、物語の主人公である王子さまのキャラクターがあしらわれている。

夜空を想起させるサンレイ仕上げのブルー文字盤もプティ・プランスの特徴だ。

戦闘機の名を借りた「スピットファイア」

ビッグ・パイロット・ウォッチ 43・スピットファイア
ビッグ・パイロット・ウォッチ 43・スピットファイア
経年変化が楽しめるブロンズケースに、グリーンの文字盤とバッファローレザーストラップを組み合わせ、ミリタリーの雰囲気を強めた「ビッグ・パイロット・ウォッチ 43・スピットファイア」。ケースバックにはスピットファイアのイラストも刻まれている。自動巻き(Cal.82100)。22石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約60時間。ブロンズ(直径43mm)。10気圧防水。127万6000円(税込み)。

パイロット・ウォッチ コレクションにラインナップされる「スピットファイア」は、第二次世界大戦で活躍した名戦闘機の名を冠した時計であり、クラシカルなデザインが大きな特徴だ。

なかでも、ケース素材にブロンズを用いているモデルは、ミリタリー感がより強まるだろう。ブロンズは経年により味のある色合いの変化を楽しめるため、愛着も湧きやすい。

裏蓋にはスピットファイアを模したイラストが描かれている。耐磁性軟鉄製インナーケースは、磁気からムーブメントを保護するためのものである。