G-SHOCK「MTG-B3000」の使い勝手を検証。高級ラインは大人のアクティブライフに必須な要素をどこまで備えている!?

FEATUREインプレッション
2022.06.19

臆せず作業ができる安心感は見逃せない

 いつもは汚れたりキズ付いたりするのが嫌で、時計は外して整備作業をしていた。そのため時間経過に気付きにくく、次のスケジュールに食い込んだりすることが多かった。もちろん、スマートフォンを脇に置いておくのだが、作業に没頭したり手が汚れてしまうとスマホの確認も疎かになってしまうもの。腕元に時計があれば失念のミスも大いに減るし、何より20気圧防水のG-SHOCKなら、万一汚れてしまっても最悪丸洗いが可能だ。また、このMTG-B3000は風防にサファイアクリスタルを用いているということで、狭い個所の作業でも臆することなく突っ込んでいける。この安心感・信頼感は改めて凄いことだと感じた次第だ。

オイル交換

バイクにとってオイルは“血液”。定期的な交換は必須であり、その交換作業では必ず手の平やハンドゾーンは汚れてしまうもの。しかしG-SHOCKは丸洗いできるので安心だ。

 整備作業の中でも手が汚れがちなオイル交換の後、所有するこのバイク固有の問題であるヘッドライト交換も試してみる。イタリア車ということもあって、車検では常にヘッドライトの光量不足が問題となり、そのため検査前には新品バルブへの換装が必須。カウル装着車である自分のバイクは、狭い個所に腕を突っ込んでバルブを交換しなくてはならない。しかしG-SHOCKなら伸び伸び作業が可能だ。ゴツい時計ではあるが、フレームやコード類が複雑に絡まる狭所の作業でも引っ掛かったり当たるということはなかった。

バイク整備 width=

フロントカウルの内側はフレームやコード類で所狭し。臆せず手を突っ込めるのはG-SHOCKなればこそ。

 自由に作業ができるということで、複数箇所を点検してしまい、結局作業は夕方まで延長。その時に気付いたのだが、デジタル液晶時計や一部のクォーツ式アナログ時計に付属するライト機能は非常にユニークかつ便利だということ。機械式がいかに複雑高度に進化しようとも、こればっかりは敵わないのではないか。点検作業に加えツーリングならば夜間に及ぶことは当たり前。常に手軽に時刻確認できる頼もしさに、ちょっと感動してしまった。

MTG-B3000

以前から存在する電池式時計のバックライト機能。久々に使ってみて便利さに改めて感動。MTG-B3000では高輝度LEDライトを使用しており、暗所での視認性も抜群だ。


磨き上げられたメタルの質感が大人の装いにマッチ

 そして最後にルックスについての印象も記しておきたい。普段はあまりやらないのだが、自撮りをして再確認。バイク乗車時はレザー製ブルゾンを羽織るのが自分流だ。何着か所有しているのだが、最近はこのブラックのG1タイプがお気に入り。非常にラフな格好ではあるからこそ、時計は大人の重厚感があって欲しい。そう考えるとノーマルのG-SHOCKよりも、このMT-Gの方がベターである。

MTG-B3000

ラギッドな軍用フライトジャケットとMT-Gは非常に相性良し。ノーマルG-SHOCKでも成立しないワケではないが、質感の高いメタルモデルのほうが、大人っぽく重厚な印象だ。

 メタルを多用した複雑構造を持つケースに、ザラツ研磨を駆使する本体は、非常に質感も高く精悍な印象。なんのかんのと競争を仕掛けてくるバイク仲間に“遅れを取らない”(?)イバりの利く相棒になりそうだ。個人的にはほとんど起動させることのないストップウォッチだが、MTG-B3000のプッシュボタンは大きく操作性に優れるフォルム。横幅が50.9、厚み12.1㎜のケースは、袖口などに引っかかることなく非常に使い勝手も上々だ。ただひとつ、メタル製の遊革は少し緩いように感じた。

G-SHOCK ストラップ

入れ込む時は一定の摩擦を感じさせるメタル製の遊革、しかし作業をしているとベルトが抜けてしまっている時があった。

 時々ベルト先端が抜けてしまうことがあったのだ。インターチェンジャブル式を採用したベルトは、ラグの両サイドに設けたボタンをプッシュするだけで着脱が可能。操作感も軽快で身構えることなくサッと行えつつスタビリティも感じさせる仕上りだ。NATOバンド風の付け替えバンドなどが合ったなら、タウン・ユースも至極捗りそうな印象である。できれば実際にツーリングに出掛け、MTG-B3000のさらなるポテンシャルを探りたいところ。しかしそれは次回の楽しみに残しておこう。



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