シチズンから気になるモデルを5本ピックアップ。磨き抜かれた技術によって製造される腕時計の魅力

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2025.06.14

世界に誇る日本の腕時計ブランドであるシチズン。創業から1世紀以上経ってなお、時計業界の最前線を走り続けているこのブランドは、多くの時計愛好家から指示されている。今回の記事ではシチズン時計の歴史や魅力、人気の腕時計について紹介する。伝統と最先端技術の融合を味わってもらいたい。

エコ・ドライブ ワン


シチズンというメーカーについて

 日本が誇る時計メーカーのシチズンは、国内だけでなく世界的に見てもトップクラスの技術力を持つブランドだ。

 腕時計の製造において、その技術力はいかんなく発揮されており、シチズン時計が生み出した光発電システム「エコ・ドライブ」や優れた金属の表面加工など、ブランドが生み出した革新技術を発信し続けている。


シチズン時計の歴史

 シチズン時計は、1918年に当初「尚工舎時計研究所」という名前で創業された。

 欧米製工作機械を輸入し、1924年には第1号モデルとなる懐中時計「CITIZEN」が発売され、その技術力の高さを国内外に知らしめた。

 それをきっかけに1930年に今の「シチズン時計株式会社」に名前を変更、設立した。

山崎龜吉

シチズン時計初代会長を務めた山崎龜吉(1870-1944年)。海外視察の際、アメリカで懐中時計の大量生産を行っていることを学び、当時輸入時計中心だった日本国内で時計を生産することを決意したことが、現在のシチズン誕生のきっかけだ。

 戦後になり腕時計の貿易が自由化されると、シチズン時計は米国ブローバ社と輸出入契約を結び、米国市場向けの時計販売を開始。1973年にシチズン時計初のクオーツ式腕時計「クリストロン」を、その3年後にはエコ・ドライブの原点とも言える「クリストロン ソーラーセル」を販売した。

クリストロン ソーラーセル

1976年に発表された「クリストロン ソーラーセル」。世界初の太陽電池充電のアナログ式クォーツ腕時計で、その名の通りダイアル上にソーラーセルが組み込んである画期的なものだった。

 平成に入って日・独・英の標準電波に対応した世界初の多極受信型・アナログ多針式タイプ電波時計を発売。そして2003年、時刻合わせや定期的な電池交換が不要の「エコ・ドライブ」機能を搭載した腕時計が本格的にリリースされた。

 そして今もシチズンは、日本を代表する腕時計ブランドとして進化し続けている。


シチズンの腕時計の魅力

 日本が誇る時計メーカーであるシチズンの腕時計には、国内産ブランドという安心感以外にも、高い技術力が詰まったたくさんの魅力がある。そんなシチズンの腕時計の魅力について、順に紹介しよう。

世界最高峰の性能

 シチズンの腕時計は、世界最高峰の性能を誇ることで有名だ。

 同社の腕時計の性能を語る上で切り離せないのは、なんといってもその「精度」の高さだろう。

 シチズンは究極の1秒を常に追求しており、一般的なクォーツ時計の精度が月差±20秒程度といわれているのに対し、シチズンは年差±5秒以内という圧倒的な数値を叩き出したモデルを展開している。

 中には年差±1秒を実現したモデルもあり、他を圧倒する驚愕の精度の良さを世界中に見せつけているのがシチズンの凄さだ。

 さらにシチズンは、究極の1秒を表現するためインデックスにも注力し、切り分の上に針が重なるように作り込んでいる。

エコ・ドライブ

年差±1秒という世界最高峰の精度を誇るキャリバー0100を搭載する「ザ・シチズン Caliber0100 限定モデル」AQ6101-02A。この写真の通り、ステップ運針をする秒針がインデックスの真上で停止している。60回のステップを行う1周において、すべてのインデックスで重なるのだ。

 1秒1秒、狂いなく刻まれる文字盤は、ずっと眺めていても飽きないほど美しく、世界最高の精度を誇る華麗な演出だ。

飽きさせないデザイン

 シチズンの腕時計の魅力のひとつに、長年使用していても飽きさせない、シンプルかつ実用性を兼ね備えたデザインを持っていることが挙げられる。

 シチズンは、毎日使う実用時計にふさわしいデザインを追求しており、月日が経っても風化することのない、洗練されたフォルムを意識して製造している。

 加えて、時刻の読み取りやすさにも重点を置いており、どの腕時計を見ても視認性の高さは抜群だ。

 針と文字盤のインデックスは多面カットになっており、どの角度から見ても確実な読み取りを可能にしている。また、ガラスの存在を忘れてしまうほど透明度の高いクラリティ・コーティング加工のサファイアクリスタル風防を採用しており、屋内外問わず高い視認性を確保している。

素材のタフさ

 シチズンの腕時計に採用されている金属素材には、デュラテクトと呼ばれる独自の表面硬化技術を施しており、傷に対して非常に強い時計を生み出している。その硬度はサファイアクリスタル並の2000〜2500Hvを持つとされている。

 さらに、シチズンの素材を語るうえで外せないのが「スーパーチタニウム」だ。

 シチズンの腕時計に使用されるスーパーチタニウムは、加工の難しいチタニウムにデュラクト加工を施したもので、突出した金属加工技術を誇るシチズンならではの独自金属素材だ。

高精度年差±5秒 エコ・ドライブ 限定モデル

ケースとブレスレットにスーパーチタニウム™️を採用する「高精度年差±5秒 エコ・ドライブ 限定モデル」AQ4090-59E。本作には「デュラテクトα」と呼ばれる、新しい表面硬化技術を施している。チタンの表面硬度はサファイアクリスタルと同等になり、貴金属のような美しい外観も特徴的だ。

 スーパーチタニウムは軽く、サビや傷に強い、貴金属のような輝きと対金属アレルギー性能を兼ね備えた夢のような金属で、毎日着用する腕時計に最適の素材と言えるだろう。

購入後も手厚いケア

 高級腕時計を長年愛用するには、定期的なメンテナンスが必要不可欠だ。その点、シチズンはオーナーに対するアフターフォローも抜かりない。

 シチズンが誇るエコ・ドライブを搭載することにより定期的な電池交換が不要だ。

 また、特筆すべきは購入者を対象とした会員制度だ。購入後に「MY CITIZEN」に登録することで、保証期間が延長されたり、自身の所有するモデルの修理履歴を確認したりすることができる。なお、ザ・シチズン、カンパノラ、エコ・ドライブ ワンの購入者はこの会員制度の中でも「オーナーズクラブ」の対象者となる。そのほかの腕時計と比べて延長保証期間が長く設定され、カンパノラ、エコ・ドライブ ワンは3年、ザ・シチズンは10年となる(モデルによって異なる)。

 10年間も自然故障の修理や無償定期点検のサービスが付帯するのは、時計業界の中でも随一のサポート体制だ。

 さらにシチズンは、時計部品の長期保有を掲げており、欠品により修理ができなくなることを起こりにくくしている。これはシチズンが掲げる「お客様に大切な時計を安心して長く愛用してもらいたい」という願いからきており、技術力に裏付けられた自信と、国産メーカーならではの安心感を感じられるサービスだ。

リーズナブルで親しみやすい

 細部にまで高い品質を実現し、ユーザーファーストで考えてきたシチズンだが、決して高価ではなく、リーズナブルで親しみやすい点も、シチズンの大きな魅力だ。

 中には高価なモデルもあるが、ベーシックな価格帯のものもそろっている。それでも腕時計の品質には一切手を抜いておらず、確かな品質の腕時計を限られた予算の中で良い腕時計を手に入れたい人には非常にうれしい値段設定だ。

 プレゼントにも選びやすく、幅広い層から愛されているのが、シチズンの素晴らしさを物語っている。


シチズンの腕時計人気5選

 ここからは、シチズンの人気の腕時計を5つ、厳選して紹介する。それぞれの時計が持つハイレベルな機構やデザインの魅力に触れて欲しい。

ザ・シチズン AQ4091-56E

 最初に紹介するのは、シチズンの最高級コレクション、ザ・シチズンだ。

 精度の高さで世界的に評価されているシチズンらしい、最高峰の技術力を詰め込んだ、シチズンのフラッグシップモデルであり、トップクラスの実用腕時計と評価されている。

AQ4091-56E

 シチズン「ザ・シチズン」Ref.AQ4091-56E
光発電エコ・ドライブ(Cal.A060)。スーパーチタニウム™ケース(直径40.0mm、厚さ12.2mm)。10気圧防水。42万9000円(税込み)。

エコ・ドライブ ワン AR5075-69E

エコ・ドライブ ワンは、シンプルさを追求したエコ・ドライブの定番モデルだ。

 過度な機能や華美な装飾を極限まで削ぎ落とし、限りなくシンプルを追求した腕時計となっている。

 最大の特徴は、なんといってもケースの薄さだろう。多くのモデルで3mm程度の厚みしかなく、圧倒的な装着感の良さを実現している。

エコ・ドライブ ワン

シチズン「エコ・ドライブ ワン」Ref.AR5075-69E
光発電エコ・ドライブ(Cal.8826)。SS×ジルコニアセラミックケース(直径39.0mm、厚さ3.48mm)。⽇常⽣活⽤防⽔。40万7000円(税込み)。

アテッサ CC4055-65E

 シチズンの基幹コレクションがアテッサだ。

 シチズンの腕時計と聞くと、アテッサシリーズを思い浮かべる人も多いほど定番のシリーズで、シチズンの最新技術はまずこのアテッサに搭載されるのが一般的だ。

 ほぼすべてのモデルに標準電波受信機能またはGPS衛星電波受信機能、そしてチタンを採用しており、その卓越した機能性と手頃な価格帯は、国産腕時計の中でも頭ひとつ抜けた人気の存在として、多くのビジネスパーソンに愛されている。

アテッサ CC4055-65E

シチズン「アテッサ」Ref.CC4055-65EM
光発電エコ・ドライブ(Cal.F950)。スーパーチタニウム™ケース(直径44.6mm、厚さ15.4mm)。10気圧防水。33万円(税込み)。

プロマスター CB5009-55E

 腕時計愛好家からの評判が非常に良い、プロフェッショナルスポーツ時計のコレクションが、プロマスターシリーズだ。

 マリン、ランド、スカイという3種類のカテゴリーがあり、マリンはダイバーズウォッチ、スカイはパイロットウォッチ、ランドはオールマイティな性能のフィールドウォッチとして展開されている。

 特にダイバーズウォッチの評判が高く、国産ダイバーズの最高峰として評価されている。

CB5009-55E

シチズン「プロマスター」Ref.CB5009-55E
光発電エコ・ドライブ(Cal.E660)。SSケース(直径45.9mm、厚さ13.7mm)。20気圧防水。9万9000円(税込み)。

シチズンコレクション BL5496-96L

 今では人気のアテッサシリーズがシチズンの基幹コレクションとなっているが、それまではこのシチズンコレクションがシチズンの基幹コレクションだった。

 時計に必要な基本性能と普遍的デザインの追求をテーマとし、どこに出しても恥ずかしくないベーシックスタイルのモデルを、幅広い価格帯で展開している。

 性能面やデザイン面に申し分はないが、どうしてもアテッサの方が人気かつ有名となってしまったため、ステータス的な価値を気にしない方に手に取りやすいモデルと言えるだろう。

BL5496-96L

シチズン「シチズンコレクション」Ref.BL5496-96L
光発電エコ・ドライブ(Cal.E820)。SSケース(直径39.5mm、厚さ11.1mm)。10気圧防水。4万9500円(税込み)。


シチズンは歴史と技術が詰まった腕時計

 性能、デザイン、強度、サポート、どれをとっても一級品のシチズンは、日本が世界に誇る腕時計ブランドだ。エコドライブやハイレベルな電波時計製造技術によって、極めて高い実用性が魅力と言えるだろう。

 高性能腕時計をリーズナブルに手にしたいという方は、まずシチズンの腕時計を手に取ってみてほしい。

Contact info : シチズンお客様時計相談室 Tel.0120-78-4807


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