高級腕時計とは? 普通の腕時計との違いやおすすめブランドを紹介!

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2024.04.25

腕時計の価格は幅広い。1万円以下で購入できるモデルもあれば、億単位となるモデルもある。高価格帯となると“高級腕時計”などと呼ばれるようになるが、では高級腕時計と、低価格帯の腕時計とでは、何が違うのだろうか。本記事では、高級腕時計とは何か? を深掘りする。


「高級腕時計」とは?

腕時計は、私たちの生活には欠かせない道具であり、生活の至るところに存在するし、さまざまなショップで手に取ることができる。そんな中、高額で販売されている腕時計を目にしたこともあるのではないだろうか。

日常生活ではなかなか目にかかれない高級腕時計を身に着けることで、私たちは自信と価値を手にする。しかし、「高級腕時計」が何を意味するのかと聞かれて、すぐ答えられる人は少ないかもしれない。とらえ方は人によって異なる部分もあるが、高級腕時計の定義を知っておこう。


構造や作りによって価格が変わる

高級時計の本質は「高級」であることだ。しかし、具体的にいくら以上の金額を高級と呼ぶのかは、人によって異なる。価格以外で高級と呼べる要素にも注目すべきだろう。

高級腕時計に共通する要素としてまず挙げられるのは、機械式にしろクォーツ式にしろ、作りがしっかりした本格派の腕時計であるということだ。

ツァイトヴェルク

A.ランゲ&ゾーネ「ツァイトヴェルク」
分表示が1分ごとに進み、正時には時分表示ディスクのすべてが瞬時に切り替わる、独自の動力制御メカニズムを搭載したA.ランゲ&ゾーネの機械式デジタル時計「ツァイトヴェルク」。2022年に発表された第2世代モデルではムーブメントが進化。パワーリザーブを約72時間に延伸させ、時表示を単独で進められる機能も備えた。手巻き(Cal.L043.6)。61石。1万8000振動/時。パワーリザーブ約72時間。Ptケース(直径41.9mm)。3気圧防水。

機械式時計とは、巻き上げられた主ゼンマイがほどける力によって動く時計を指す。その歴史は長く、現存する中で最も古いゼンマイ駆動式の携帯時計は1548年にニュルンベルグで製作されたものだ。

駆動や精度の制御を司るムーブメントの、パーツ点数が多くなるほど価格は高くなる傾向にある。そのため、電池で駆動するクォーツ式時計は機械式時計と比べて価格が低い傾向にあるが、作りがしっかりしており、末永く愛用できる高級クォーツ式腕時計も存在する。

なお、高級機械式時計の中には、トルクの力を弱くし、動力の不足を補う多面パーツの摩擦を少なくするという、時計学の理想に基づいて設計されるモデルもある。具体的には、薄く長いゼンマイを使い、弱いトルクで摩擦を減らす。そうすることで、複雑に噛み合ったいくつもの歯車を少ない力で滑らかに動かせるようになる。精度に影響しない程度の細い針が用いられることが多いのも特徴と言えるだろう。

また、一般的な時計と違い、高級腕時計には振動数を低めに設定しているロービートの時計が多い。1秒間に5振動(1万8000振動/時)や6振動(2万1600振動/時)程度のものが目立つ。その分、歯車やホゾを磨き、パーツ同士の摩擦を減らすことで精度の高さをキープしている。

このように、機械式時計をはじめとする繊細な作りを備えたモデルが高級腕時計には見られる。

パテック フィリップ 2024年新作

パテック フィリップ「ワールドタイム」Ref.5330
2024年に新作時計としてパテック フィリップから発表された「ワールドタイム」。選択している地域のタイムゾーンの時刻と、日付を同期させるという機構にも驚かされるが、カーボンスタイルのパターンが刻まれたブルー文字盤にも要注目だ。自動巻き(Cal.240 HU C)。37石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約48時間。18KWGケース(直径40mm、厚さ11.57mm)。3気圧防水。1155万円(税込み)。

さらに、高級腕時計は外装に丁寧な装飾や仕上げを施している。近年では工作機械が進化しているため、手の届きやすい価格でハイレベルな装飾、仕上げを実現しているブランドも少なくない。しかし、この工程を熟練の職人の手仕事で担っているブランドは価格が高くなる。もっとも、こういった手仕事によって完成した、芸術品のような腕時計には、非常に所有欲をくすぐられるものだ。


愛好家を引き付ける高級腕時計の魅力

高級腕時計は時計愛好家たちを魅了してやまない。権威やステータスを誇示するだけでは、高級時腕計は存続し得なかっただろう。果たして高級腕時計の魅力とは何なのだろうか。

芸術性の高い繊細な機能美

機械式時計は、十数センチほどしかない小さなケースの中に、100個以上の細かい部品が精密に組み込まれている。オートメーション化が進む中でも大量生産できず、また、前述の通り、ブランドによっては工程の多くを職人の手作業が担うことで繊細な機能美を実現している。

加えて、高級腕時計は華やかな装飾が施されたものや、独創的な構造を前面に出したものなど、各ブランドが独自の意匠を凝らしている。それぞれの時計が魅力的な個性を持ち、まるで芸術品を鑑賞するような楽しみ方が可能だ。

技術の粋を尽くした複雑機構

ビッグ・パイロット・ウォッチ・パーペチュアル・カレンダー

IWC「ビッグ・パイロット・ウォッチ・パーペチュアル・カレンダー」Ref.IW503605
IWCの人気コレクションである「パイロット・ウォッチ」に、2100年までの手作業による調整を不要とした永久カレンダーを搭載した「ビッグ・パイロット・ウォッチ・パーペチュアル・カレンダー」。搭載されるCal.52616はふたつの香箱を備え、約168時間ものロングパワーリザーブを実現している。自動巻き(Cal.52616)。54石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約168時間。SSケース(直径46.2mm)。6気圧防水。473万円(税込み)。

機械式時計の世界では、ひと握りのブランドや時計職人にしか実現できない複雑機構を備えたモデルが多くある。特に有名なのが、世界三大複雑機構と呼ばれている「トゥールビヨン」「ミニッツリピーター」「パーペチュアル(永久)カレンダー」だ。

トゥールビヨンは、ムーブメントが重力によって誤差を発生させてしまうことを解消するために開発された機構であり、工作機械が発達したことで製造の裾野は広がったといえるが、精巧な技術が要求される。ミニッツリピーターは鐘を鳴らして時間を知らせる機能で、その音色の美しさが時計愛好家を魅了し続けている。そしてパーペチュアルカレンダーは、暦に則した日付を半永久的に表示する機能だ。月や年の変化に応じて正確に時を刻み続ける。

これらの機構は、日常的に時計を着用するうえでは決して必要とは言えない。しかし、職人たちが長年引き継いできた伝統と技巧の粋を尽くした複雑機構は、その独特の魅力や嗜好性で高級腕時計の価値をさらに高めているのだ。

さらに、複雑機構を搭載した高級腕時計は、メンテナンスや修理にも高度な技術が必要とされるため、職人とのつながりがより深まっていく。時計愛好家にとって、複雑機構を持つことそのものが魅力とも言えるだろう。

大人にふさわしいステータス性

機械式時計をはじめとした高級腕時計は、歴史と伝統が息づく名門ブランドや、技術革新を追求する新興ブランドによって生み出されてきた。それゆえに、他の腕時計とは一線を画す存在感がある。

高級腕時計は定期的なメンテナンスにより、何十年も使い続けられる。所有者は時計を通じてその歴史や文化を後生に語り継ぐことが可能だ。それなりに時を重ねてきた大人にこそふさわしい、ステータス性を持つと言える。

なお、どのような腕時計を身に着けるかは人それぞれで好みが表れるところだ。高級腕時計となればなおのこと。その人の好みや価値観を、高級腕時計を通して垣間見られるだろう。

高級腕時計はその技術や歴史、ブランドの美学に加え、十分すぎるほどのステータス性を魅力に持つ。愛好家や一般の人々にとっての高級腕時計は、単なる「時間を知るための日用品」を超えた存在であり、その価値は今後も高まり続けるはずだ。

顧客の信頼を得る保証の手厚さ

ザ・シチズン AQ4091-56M

ザ・シチズン「AQ4091-56M」
シチズン時計が展開するプレミアムブランドのひとつ、ザ・シチズン。2022年にリリースされた写真のモデル「AQ4091-56M」は、年差±5秒の高精度を誇るエコ・ドライブ ムーブメントを搭載するのみならず、ダイアルには日本の伝統技法である“天然灰汁発酵建て”で染め上げた土佐和紙を用い、深みのある藍色で上品な佇まいに。メーカー保証は1年間だが、「シチズン オーナーズクラブ」に登録することで、最長10年間の保証が受けられるのも魅力。光発電エコ・ドライブ(Cal.A060)。Tiケース(直径40mm)。10気圧防水。44万円(税込み)。

歴史や技術力によって実現する手厚い保証も、高級腕時計が持つ魅力のひとつだ。多くの高級腕時計メーカーは、長期間にわたる保証を提供している。ロレックスは5年間の国際保証を、オメガは10年保証を、またシチズン時計の上位ブランド「ザ・シチズン」は最長10年もの間、手厚いサポートやオーバーホールを受けられる。

これらの長期保証は、長年の顧客の信頼を築き上げているだけでなく、技術力に対する自信の表れでもある。オーバーホール時には外装磨きも行われ、新品同様によみがえった時計が手元に返ってくる。保証の手厚い高級腕時計を選べば、末永く愛用できる「一生モノ」となる安心感が得られるはずだ。


高級腕時計を買う前に知っておきたい注意点

高級腕時計には、安価なカジュアルウォッチとは異なる注意点がある。その価値を損なわないよう、以下に紹介する点に注意して、大切に取り扱ってほしい。

繊細で壊れやすいモデルもある

機械式時計は繊細なパーツが多く使用されており、クォーツ時計と比較して扱いに注意が必要な点は知っておきたい。堅牢性を備えた高級腕時計も存在するが、中には非常に壊れやすいモデルもある。

落下させたり、スマートフォンやパソコンなど、磁気を発生させる電子機器の近くに置いたりすることは避けた方がよい。過度に乾燥した場所や直射日光、高温多湿の場所も好ましくないだろう。

また、着用後は、ケースやストラップに付着している皮脂や汚れを取り除くことが大切だ。繊細な生き物のように扱わなければ、その価値が大きく損なわれる可能性があることを覚えておきたい。

定期的なメンテナンスが必要

高級腕時計は、一般的に3~5年ごとのオーバーホールが推奨されている。オーバーホールでは、内部のパーツの点検や交換、オイルの補充、外装の磨きなどが行われる。時計を長く使い続けるには、オーバーホールが必須だ。

クォーツ式時計に比べて、機械式時計はメンテナンスがやや手間がかかるとされており、金額も高めだ。クォーツ式は1回あたりのオーバーホールが5000円〜であるのに対し、例えばクロノグラフであれば、数万円かかることも珍しくはない(もちろん、ブランドやモデルによって費用が異なることも注釈しておく)。

購入前には、定期的なメンテナンスが必要であることを理解し、予算や時間を計画に組み込まなければならない。高級腕時計を長く愛用し、その価値を維持するためにも必要な工程だ。


高級腕時計を選ぶときのポイント

高級腕時計は多くのメーカーが自社の価値を懸けて、さまざまなモデルを生み出している。それらの中から、自分にぴったりの1本を選ぶためには、どのような点に着目すればよいのかを紹介しよう。

まずは最低限の知識を身に付けよう

高級腕時計を選ぶ際のポイントとして、最低限の知識が重要となる。スペックに使われている用語も分からないまま購入すると、後悔することもあるだろう。

まず押さえたいのは、時計の動力源についてだ。機械式時計には自動巻きと手巻きがあり、クォーツ式時計は電池を使っている。どれを選択するかによって、メンテナンス内容や扱いも異なってくる。

次に、時計の機能に着目しよう。クロノグラフはストップウォッチとして利用でき、永久カレンダーはうるう年や月の日数も自動計算して日付を表示してくれる。ムーンフェイズは月の満ち欠けを表す機能だ。GMTは複数地点の時刻を同時に表示できるため、海外出張でも活躍する。

時計に関する基本知識を把握しておくことで、自分が求めるモデルを効率的に見つけられるだろう。

シーンによって使い分けを

高級腕時計はビジネスやプライベート、パートナーとの素敵なデートなど、さまざまなシーンでの着用が考えられる。どの場面で使うのか、あるいは使い分けるのかを考えることも重要だ。

ビジネスシーンでは、時計によって相手に与える印象が変わることを意識しよう。フォーマルな印象を与えたいなら、アナログ時計の方が向いているし、ベルトは金属製やレザー製がよいだろう。装飾についても、ビジネスの場であれば派手なものは避けた方がよい。

一方、プライベートでの着用が主な場合はこうした制約がないため、自分のファッションや趣味に合わせたモデルを選べばよいだろう。むしろ、アウトドアやスポーツなどで身に着けるのであれば、耐久性や耐衝撃性を備えていることが重要になる。

利用シーンは前提として、ライフスタイルやファッションにも合った時計を選ぶことで、より自分にとっての価値ある1本となるはずだ。

納得できるブランド選びを

エクスプローラー

ロレックス「オイスターパーペチュアル エクスプローラー」Ref.124270
1953年にエドモンド・ヒラリー卿とテンジン・ノルゲイが達成した人類初のエベレスト登頂。この時、遠征隊は「オイスター パーペチュアル クロノメーター」を装備しており、これを受けて同年、ロレックスが発表したのが「エクスプローラー」だ。過酷な状況においても高い精度を実現し、堅牢性と視認性も兼ね備えた実用的なモデルとなっている。自動巻き(Cal.3230)。31石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。オイスタースチールケース(直径40mm)。100m防水。

ブランドの歴史やストーリーもまた、時計を選ぶ際には重要なポイントだ。ブランドにはそれぞれの歴史とカルチャーがあり、それらを踏まえた魅力を持っている。

例えば、ロレックスは機能性と耐久性を重視した、シンプルで実用的なデザインが特徴だ。例えばイタリア発祥のデザインセンスと宝飾の出自を生かしたブルガリとは、時計の魅力や追求するスタイルがまるで異なる。

ブランドにはそれぞれのカルチャーがあり、時計として追い求める美学があるからこそ、それぞれのブランドが独自性と地位を確立している。そのブランドならではの機構や世界観を知り、時計を選ぶことが重要だ。


高級腕時計を持つなら知っておきたいブランド

「高級腕時計はブランド選びも重要」と述べたが、実際に高級腕時計にはどのようなブランドがあるのだろうか。知っておきたいブランドと、その特徴を解説していこう。

耐久性と機能性へのあくなき探求「オメガ」

シーマスター ダイバー300

オメガ「シーマスター ダイバー300」Ref.210.30.42.20.10.001
自動巻き(Cal.8800)。35石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約55時間。SSケース(直径42mm、厚さ13.6mm)。30気圧防水。91万3000円(税込み)。

オメガの始まりは1848年、スイスのラ・ショー・ド・フォンで時計師ルイ・ブランによって設立された工房である。やがて、彼のふたりの息子であるルイ=ポールとセザールによって94年に発表された新型ムーブメントは「オメガ」と名付けられ、その名前を元に、1903年に正式にオメガが社名となった。

オメガは、月面着陸への同行やオリンピックの公式タイムキーパーに選ばれたことで知られている。精度と信頼性の高さがオメガ時計の強みだ。アンチマグネティック(耐磁性)技術をはじめ、時計業界に革新的な技術をもたらした点においても功績が大きい。

「シーマスター」や「スピードマスター」「コンステレーション」「デ・ビル」などの代表的なコレクションは、それぞれに異なる特徴を持つ。例えば、「シーマスター」はダイバーズウォッチとして高い防水性能を誇るコレクションだ。「スピードマスター」はクロノグラフ機能が特徴であり、月面着陸を果たしたアポロ宇宙飛行士たちの任務を支えた。

オメガは品質管理にも徹底しており、ムーブメントにはC.O.S.C(スイス公式クロノメーター検査協会)の認証を受けたものが使用されている。加えてMETAS(スイス連邦計量・認定局)の厳しいテストにも合格した時計を、「マスター クロノメーター」と呼んで世に出しているのだ。

圧倒的な知名度と実用性「ロレックス」

サブマリーナー

ロレックス「サブマリーナー」Ref.124060
自動巻き(Cal.3230)。31石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。オイスタースチールケース(直径41mm)。300m防水。

ロレックスは、1905年、ハンス・ウイルスドルフによってスイスで創業した高級時計ブランドだ。

ロレックスの魅力は、独自のムーブメント技術である。同社は自社製ムーブメントを開発・製造しており、自動巻き機構を搭載したオイスターケースやパーペチュアルなどの機構は、時計の可能性を大きく広げることとなった。

代表的なロレックスのコレクションには「サブマリーナー」「デイトジャスト」「デイトナ」「エクスプローラー」「GMTマスターII」「オイスターパーペチュアル」などがある。それぞれ異なる特徴と用途を持ち、ファッションやライフスタイルに合わせて選べる実用性が、ロレックスの強みと言えるだろう。

ロレックスは堅牢な品質と信頼性、革新的技術の導入、そして幅広いデザインバリエーションによって圧倒的な知名度と実用性を確立している。これらの要素がロレックスのブランド価値を高めている理由だ。

広く愛されるデザインと信頼性「ロンジン」

ロンジン マスターコレクション L2.673.4.92.0

ロンジン「ロンジン マスターコレクション」Ref.L2.673.4.92.0
自動巻き(Cal.L687.2)。27石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約66時間。SSケース(直径40mm、厚さ14.3mm)。3気圧防水。54万3400円(税込み)。

ロンジンは、1832年にオーギュスト・アガシがスイス・ジュラ地方のサンティミエに設立した、長い歴史と伝統を持つ高級時計ブランドだ。

長きにわたってスポーツ界との緊密な関係を持ち続けていることから、公式タイムキーパーとして数多くの国際大会や競技会に選ばれている。2022年には、イギリス連邦に含まれる国や地域間の総合競技大会「コモンウェルスゲームズ」バーミンガム大会にて、ロンジンが公式パートナーおよび公式タイムキーパーとして抜てきされた。

ロンジンの代表的なコレクションには、「マスターコレクション」「コンクエスト」「ヘリテージ」「プレゼンス」などがある。それぞれ異なる特徴とデザインがあり、ファッションやライフスタイルに合わせて選ぶことが可能だ。

例えば「マスターコレクション」は、クラシカルなデザインと優れた機能性を兼ね備える。自動巻きやパワーリザーブ表示、クロノグラフ機能などが搭載されているのも特徴だ。「コンクエスト」はスポーティーなデザインが特徴で、防水性能や耐衝撃性に優れており、アクティブなシーンで活躍する。

長い歴史と伝統だけでなく、エレガントなデザインと精度の高いムーブメントによる信頼性も、ロンジンが多くの時計愛好家によって支持される要素だ。

伝統と独創性の融合「ブルガリ」

オクト ローマ クロノグラフ

ブルガリ「オクト ローマ クロノグラフ」Ref.103471
自動巻き(Cal.BVL399)。パワーリザーブ約48時間。SSケース(直径42mm)。100m防水。138万6000円(税込み)。

ブルガリは、1884年にイタリアで創業された宝飾ブランドだ。今やジュエリーから時計、香水、アクセサリーまで、幅広い分野の商品を展開している。

第二次世界大戦後、ブルガリはギリシャやローマの古典主義にインスパイアされる形で、独自のスタイルを作り上げた。本格的に時計業界に乗り出したのは1970年代となる。

豪華で洗練されたデザインと、時計職人が丹精込めて作り上げる高品質なムーブメントがブルガリ時計の強みだ。自社一貫で生産できるマニファクチュール体制により、細部にまで妥協のない姿勢を持って製造している。

代表的なブルガリ時計のコレクションには、「セルペンティ」「オクト」「ブルガリブルガリ」「ディアゴノ」などがある。それぞれが独創的なデザインだ。

例えば、「セルペンティ」は蛇をモチーフにした独特のデザインを特徴とする。ジュエリー感覚で身に着けられるモデルが多く、女性に特に人気だ。「オクト」は独特の八角形のケースが印象的で、規律の整った形の中にたしかな上品さを感じられる。

イタリアのクラフトマンシップとスイスの時計技術が融合した作品は、時計愛好家にとって魅力的な存在だろう。

日本の時計における最高峰「グランドセイコー」

エボリューション 9 コレクション SLGH005

グランドセイコー「エボリューション 9 コレクション」Ref.SLGH005
自動巻き(Cal.9SA5)。47石。3万6000振動/時。パワーリザーブ約80時間。SSケース(直径40mm、厚さ11.7mm)。日常生活用強化防水(10気圧)。121万円(税込み)。

グランドセイコーは、日本の時計メーカーであるセイコーが1960年に高精度かつ高品質の腕時計、初代「グランドセイコー」をリリースしたことに端を発するブランドで、世界中の時計愛好家を魅了し続けている。

グランドセイコーの時計は職人技が詰まった精密なムーブメントや独自開発のスプリングドライブなど、革新的な技術を駆使して作られる。スイス天文台コンクールで上位入賞を果たした際のハイビート技術や、新たな歩度調整技術を採用して日差±2秒を実現した「61GS V.F.A.」の発表により、日本における高級時計ブランドとしての地位を確立した。

デザイン面に日本の伝統的な美意識が色濃く反映されており、繊細で洗練された仕上がりが特徴である。ケースや文字盤のデザインにも凝っており、光の反射や陰影を美しく表現する「ザラツ研磨」などの独自の技法が採用されている。

代表的なグランドセイコーのコレクションは、「エボリューション9 コレクション」や「ヘリテージコレクション」「エレガンスコレクション」「スポーツコレクション」などだ。。

歴史に裏付けられた品質の高さ「IWC」

ポルトギーゼ・クロノグラフ

IWC「ポルトギーゼ・クロノグラフ」Ref.IW371604
自動巻き(Cal.69355)。27石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約46時間。SSケース(直径41mm、厚さ13mm)。3気圧防水。107万2500円(税込み)。

IWC(インターナショナル・ウォッチ・カンパニー)は、1868年にアメリカ人技師フローレンタイン・アリオスト・ジョーンズが設立したスイスの高級時計ブランドだ。

IWCは航空時計やダイバーズウォッチなど、特定用途に特化した機能性の高い時計を特徴に持つ。さらに、シンプルでエレガントなデザインが多くの人々の心を捉えて離さない。

1930年代にはパイロット用に初めて「Mark Ⅸ(マーク・ナイン)」を製作し、その後も時計の開発を追求。1949年には、アルバート・ペラトンが開発した「Cal.89」を搭載した「Mark Ⅺ(マーク・イレブン)」を発表した。こうしてIWCは、現代にまで続くパイロット・ウォッチブランドとしての地位を確立している。

IWCのコレクションには、「パイロット・ウォッチ」をはじめ、「ポルトギーゼ」や「アクアタイマー」「インヂュニア」「ダ・ヴィンチ」「ポートフィノ」がある。

「ポルトギーゼ」は洗練されたクラシカルなデザインと、高い機能性を兼ね備えたコレクションだ。「パイロット・ウォッチ」は、航空時計の歴史と伝統を受け継いでおり、機能的でタフな時計だ。ダイバーズウォッチとして高い評価を受ける「アクアタイマー」は、高い耐水性と機能性を備えている。

IWCの独自性は、確かな技術力と優れた機能、洗練されたデザインにあると言えるだろう。


高級時計の魅力を知って長く愛せる1本を

高級時計は、リーズナブルなカジュアルウォッチ時計とは一線を画す存在だ。デザインや機構を追求した時計としての伝統と、現代に対応する機能を豊富に備えるなど、実用性とルックス面での魅力を兼ね備えている。

高級時計は、正しくメンテナンスすることで何十年も使い続けられるものだ。親から子へ託すこともできるだろう。また、高級時計はブランドやシリーズごとに理念や理想が込められている。職人の技術によって具現化されたそれらの想いは、身に着けることで持ち主自身を体現するものとなるはずだ。

ステータス性だけにとどまらない高級時計の魅力を知り、生涯にわたって愛せる1本を探してみてほしい。


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